父は毎日仕事で帰りが遅く
平日は構ってもらえなかった
父は日曜日になるとキャッチボールをしたがり
僕はよく公園に連れて行かれた
普段からあまり活発な方ではなかったので
あまり楽しくはな ....
女子高生のスカートが短すぎるけど
パンツを見せびらかしたい
わけじゃないっぽい
たぶん
僕らの青春なんて
誰かのひざ小僧とパンツの間で
いつも迷子になっていて



キオス ....
人生のリセットボタンがあったって押した誰もが覚えてなくて


しっかりと波を作れよ第一話、波乱もないまま終わらぬように


終点に行き着いた彼女バス降りてドラマは遠く走り出してる


 ....
春の土が
炊きたてのご飯のように
顔を出す

そんなご飯
誰も食べないわ
君が言う

君が炊いたご飯なら
僕ひとり
よろこんで食べたのに

おかわりしたら
夏になった
    猫のあくび
    窓辺のコスモス
    いろあせたオルゴール
    金魚のあぶく
    ハチミツ入りの紅茶
    それから
    きみ

   そういうやさ ....
過ぎては消え 遅れては鳴り
ふたたび現われ 昇りゆく
水たまりの径
ふいの翳り


まだ水は冷たく
指をまわす
見聞きした風
伝えられずに


陽のはざまに揚まり  ....
こちらからメールを
送った憶えもないのに

母からのメールには
いつもRe:がついている

返信でもないのに
Re:がついているのはおかしいよ?
そう言っても

「だってメー ....
背中から吐息まじりの抱擁に嘘と強がり脱ぎ捨てていく 



全身にキスのシャワーをくれるより心にひとつキスをちょうだい 



長い髪揺らして君を征服する今夜は男になった気分で 

 ....
 開いた口に降る光を呑みこむ
 瞼は閉じた
 美しいとしか
 いま見ないから

 環状に走る電車の
 円心に黒い瞳を塗りこむ
 同時多発性の感傷を
 相対的に涙するために

 そし ....
 誕生の
 賛嘆には
 うらがえしの
 霹靂を
 まなざしを持つうちに


 光線に射られた
 
 そのまばたきの擦過傷より
 ひろがる後天性の
 先天的疾患から
 なみだと
 ....
お昼休みの校庭のすみっこで
ハナミズキの落とす影のうえ
あたしたちはふたりきり
いつもなにか秘密をよせあって
他の子が仲間に入れてとやってきても
「いまふたごごっこしてるから」と
つっけん ....
 
 
 
 
「思い出すことに
 何も、見いだせないまま
 私は
 その一端を
 囲うようにして
 しまったのだ(、ろうか」
 
 
踵から伸びた
私、らしきもの、の影
 ....
左手を絡める鎖で身を飾る誇りを嘲え白い太陽


乱気流放つ引き金緩いまま「後追い禁止」の標識を刺す


置き去りの景色を胸に滲ませたセンターラインはためらいの色


逆風 ....
ポケットから詩が零れる
あなた行きのバスに乗り遅れてしかたなく
わたし行きのバスの中だった

乗客のほとんどは
自分に帰るため
僕は少し場違いな葛藤をしてる

発車します
 ....
ちいさな姉さんたちが
あぜ道を鮮やかに歩いていく
カモミールとか
ベルガモットだとか
とても香りの良い会話をしながら
ちいさな光る粒を落とし
それを知らずに踏んでしまうと
しばらくの間、 ....
ななこ 「 ねぇみんな、おままごとしようよ。 」


えり 「 いいよ〜。だれがどの やくをやろうか? 」






あい 「 わたし、おかあさんやるー。 」

 ....
過ぎ去った日が
空に帰る
桃色の囁きが枝にゆれる
泳ぐ手が雲の向こうに消えて
祈るように風が舞う
誰かの嗚咽がピアノソロのように聞こえる
確かな足取りで
その塀の向こうを通り過ぎていった ....
おだやかに今日も晴れて
廊下を しん と
わたしたちの影がのびていきます

手首を引かれて あなたは
すこし
つまさきで歩いていました
わたしはあなたよりもずいぶん せいが高いから
お ....
集められる限りの写真を集めて、アルバムにすればいい
一人部屋でページをめくり
かつてあった日々の思い出を愛せ
それらの日々をノートに刻み込め
言葉にできないことはみんな行間に遊ばせたまま
言 ....
梅のにおいだ



がらんとした空洞のせかいに
手をひたす
わたしがさわれて
感じられるものを
おもいきり吸い込むために


あざといまなざしに 
淋しくかかげた
いたみの芽 ....
小さな神様が
春の雨に打たれていたので
傘をさしてあげた
神様はありがとうを言って
釣竿を垂れると
雨粒の中から
虹色の魚を釣ってくれた
魚は苦しそうに跳ねていたけれど
自分は誰も苦し ....
雪のない窓辺に指で描いてた心の傘揺れ揺れて泣く


水色の雨桃色の春橙の朝銀色の海辺の記憶
丸みの無い水平線の向こう、
空と海の境界が
白く曖昧になるあたりで
春、が転寝している


寒気から噴き出した風が止み
陽の降り注ぐ砂浜には
くろい鳥のような人影が
水面に微笑み ....
記憶を閉じ込め
机の上
ペン先を生活が覆い
口を滑らかにしても
なんのために流れているのだろうね
飲むためでも見せるためでもないなら
なぜあんなにも叫んでいて
しばしば痛みを伴うのか
 ....
朝が音とともに明けたとして
僕は目を覚ますのか
低い体温の
衣服との間にこもる
すこしの熱が
昼の街に広がっていくのか
肌の表面を右手で触る
なめらかさを見つける
夜のうちに注がれた
 ....
ふゆがきた


からだがさむいとき

でんきすとーぶが
あたためてくれる


こころがさむいとき

あたためてくれる
すとーぶ
うってませんか

そうですか
うってない ....
薬で眠る
あなたの一日は
たぶん
誰とも違う一日

ときどき
あなたは目を覚まし
ありもしない
歴史を説いて

目が合うと
もういい、とか
すまんのう、とか

もう
語り ....
自分の名前が
しっくり来なくて
他人事のように生きてきた

しっくり来てる
他人の僕は
どこか別な世界で
名前のように
生きてることだろう

いろんな春があった
それなのに
 ....
瞼に
羽毛が触れ

小説がひらいては
落丁を
集める
白く、集める
からすもきえてしまう


窓を
ひらくように
さようならを
後にするなら
部屋の中には
もう誰もいは ....
笑いながら生きていたいんだよって
泣いた君に触れて
泣きながら僕はふと告げる
暖かい毛布にくるまれた朝、差し込んだ光

何も変わらんなぁ
僕の代わりは誰かいるのかなぁ
もっと仕事の出来る ....
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