さよならさよなら
聞いて、聞いて
まだ笑ってるね
まだ泣いてはだめ
だめだよ、えがおで
いっしょに おどって
忘れるまでくやしいなら叩け
わたしは大丈夫だから
腕も足も折っていい ....
{引用=
ワるつ
暗い モン・マ%#*:〜の丘に立つ
やせた木の
枝から離れた
一枚の枯葉が
静まった 晩秋の街路を
からからところがる
遠い向こうで
猫の影が ....
道路に落ちたセーター
片足だけのくつ
ブルーがつよすぎてこまる
町では
たくさんの
自転車が
倒れてる
BBSは
宗教戦争に負けて
家を飛び出した
おれは借 ....
ちいさな雲を
いちまい、いちまい、風が縫って
空に真っ白な衣を着せている
あそこへ往くの?
問いかけても
もう動かない唇は冷たく
ひかれた紅の赤さだけが
今のあなたとわたしの今を
....
ひとつぶのしずくが、ぽおんと空から、落ちてきて、それは
鬼のまぶたにしみとおり、ひとみを濡らし、目からあふれさ
せた、鬼は、目の玉からあふれるものをぬぐおうとしました
が、左腕がないことにはたと ....
病気になると みんな
入院すると思ってる
ずっと入院されていたんですよね
お見舞いに伺いたいのですが どちらの病院ですか
病院にいた方が 苦しくないんじゃないか
病院にいた方が 安心なん ....
0 nothing
(9) (IDEA)
9*9= laugh off
81 yes sir ....
よどみない涙の音がする
あなたはいつも隅にいる
渚の色に似たものよ
深海ににたあなたの涙よ
やわらかな光があって
それを与える指がある
雲は陶器のようだよ
空も風ももう優しいよ
....
ゆびわに
そっと磁石をちかづける
朝
ななめのばしょで
かたむいた空にみみをつける と
ゆびさきから
そまる
淡いあさやけのいろで
誰も彼も
うすまってゆく
呼吸 ....
ぼくにビールをくれないか
嘘もへったくれもないカタルシスなんだ
爆音イット・セルフの洪水の渦中なんだ
さあ、
夜はブラックで
朝は切り裂くようなホワイトがラメのように
まるでインテルが ....
まどろみの向こうで
たまごが焦げる
かしゅ、かしゅ、と三つを割って
手馴れた指は
ぬるく充満した昨夜の空気と
朝とを掻き混ぜたのだろう
ふっと白くなる意識と
休日の実感とを
贅沢に ....
おはよう と言うよりも先に
十二歳になったよ と
報告をする朝
きみはまだ翼の下
生まれてきて良かった? の問いに
素直に微笑む
きみのまだ知らない
悲しみと苦しみ
平坦な道のりを願 ....
その家には寛げる椅子や
笑って囲むテーブル。
眠れるベットに
洗い流す洗濯機
外界に繋がる靴やらが
何処を探しても見当たらなかった
あったのは身を護るだけの服で
何枚も山積みになったそれ ....
うずまきうずまきぐるぐる巻いて
いつか解けなくなるといい
いつかひとつになるといい
木枯らしが吹いて淋しさが増すのは何故だろう
乾ききった落ち葉を踏むと靴がカシャカシャと音を鳴らす
....
小さな袋をふたつ
満たした春の匂いは
衝動をさらっていくのには
充分すぎる
一度に押し寄せてきても
ゆっくりと迫り上がってきても
最後は同じところに
吸い込まれていく
ねぇ今
....
「比べてみよっか」と
あなたは笑って手を広げた
重なった五本指の向こう
あなたの笑顔がまぶしい
*
丁度指先三本分
ふたりの距離を
一気に埋めてしまいたいような
もう少 ....
夕焼けに深い藍が沁みてゆく 君よ声を出さずに泣くな
寒椿体温混じるその時に二人一つの罪に散る朝
私の破片を集めても私にはならぬそれは君とて同じ事
知らぬ間に花なくなりし金木犀 時は ....
どうしてだろうと 口に出すときには もう
半分ぐらい答えを知っているのだ
ただ、
その答えがあんまり泣けるので
海辺の砂地にまぎれてしまえばいいのにと
思うのだ
船虫 ....
朝食のバナナをほうりこみ
口をもぐもぐさせながら
ねぼけまなこで
汚れた作業着をはく
ポケットから取り出した
昨日の悔しい仕事のメモを
丸めてゴミ箱にすてる
窓から ....
071113
夾竹桃の種を
茶封筒に入れ
芽が出るのを
待っている
トンボ眼鏡の
オジさん
どこから来たの
赤い花弁の緑色
そ ....
燃える水滴たちは
河の中で流れながら
ここにいるよと
会いたい者へ 点滅
からだで示している
ティンパニーの連打に
はねうつ 飛びうつ ....
シードルを口にしながら
彼女はポラロイドになった
白い科白を口に留めて
何を思ってロックを聴いていたんだろうね
空白なら埋めてくれよ
哀しいなら泣いてくれよ
欲しいものがあるなら
世 ....
図書館のベランダからふう、の数だけうろこ、ひとひらずつ吐息に包まれた言葉が浮かんでいますねと教授、似姿、とでも言うのですか、言葉、の似姿がうろこなのか、うろこ、の似姿が言葉なのか、こたえは貯水塔の ....
冷たいアクアリウムの床は濡れていないのに濡れた色をして
あたしたちの足音を消してゆく
透明な嘘の輪郭に包まれた
透明に眠る魚たちの呼吸は泡となり嘘の空へと昇る
あたしたちはぴ、ぴとその輪郭を辿 ....
お魚畑を横切って
青い列車が突っ走る
火花がカーブで散るたびに
魚が闇夜に飛ばされる
枕木たちの音階を
青い列車が突っ走る
エレクトリックギターの弦の
レールが唸 ....
孕まないことにすがるのはよせ、と
男は背中にいろいろな武器を背負う
産卵を邪魔しないで、と
女は腹にいろいろな楽器を抱える
部屋の中がけむくじゃらになって
お互いの顔も見えないのに
ど ....
猫のながぐつ、なっちゃんは
アヒルのくちびるで
せんべいをコリリ
よくきたね
あくしゅ、あっしゅ
星のくつした、さくらんぼ
唄いながらお絵かき
なっちゃんは、ようせい
(たんぷ ....
誰かに頼まれて
夜のオフィスに出掛けた。
最寄りの地下鉄の駅は
アールヌーヴォーのオレンジ灯で
ひとがたくさん歩いていた。
あなたを知ってるわ、と 話しかけられ、惑い、通り過ぎる。
....
メロウ おまえ ちい先生を見たか
庭の大きな老木に しあわせにしがみついて
羽化をする せむしの 背から
ギラギラとした 出てくるんだ
真っ昼間から 羽化だぜ
メロウ おい メロウ おまえ
....
てのひらが
形を覚えている
包み込むと
うまくおさまらないので
足りないのだと気づく
これで消しゴムを買いなさい
少年は言いつけどおり
薄暗い文具屋で
できるだけ沢山の
消しゴム ....
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