ここ二、三日
左手が肩口から固まって
Qの形で落ち着かない
机で眠る

危うく落ちて
急激に浮かび上がると
肩の周囲が一メートルほど病んでいる
そこの辺りがやっかいに絡んでいて
虫の ....
冬眠   の猿
の尻尾  の
揺れてる
木のうろ の口






(猿は冬眠しません、ええ、わかってます、、しないんですけど、、、)
                050115


                   
みじんこ
こすもす
ゆりの花
左うちわの
いもようかん

ひっくり ....
 
きのうの夜
妻とけんかしたのだ
きっと疲れていた
今日は帰りたくなかった
だから僕は家の前を通りすぎていった

同じ色の
とても小さな家が
線路沿いにつづいてる
青でもなく緑で ....
発泡した軽石は海にぷかぷかと浮かぶので
さしずめそれは人の身体
海は空の鏡と言い得て妙
波長が合えば共鳴してくれるか
海風を真向かいにバグパイプを
水平線まで届けと
音が満ちる
そこ ....
しんや、こっちおいで、
さかもり、したからだは
あまくおもいじゅうりょくでりょうてをつかまれるのです
ラーメンのこってりとんこつしょうゆあじを、ゆるりゆるりと螺旋階段のように、
体は浄化してい ....
コンクリートのうえに

アスファルトのうえに

死骸、生き物のむくろ

虫や鳥や微生物どもが

生活のキスをしている


どこに向かいどこを巡る

どこを巡りどこに向かう
 ....
電車
電話
メール
ネット
行く先
繋がる。
風のなかに紙をつくって
まとりついた髪を嫌って
高い音を出す高い音を出す

かあのなかで指へなだれて
走ったなかで血を流して
かたい音を出すかたい音が出るはず
あさがきました
ふゆの
あさがきました
どおりで
さむいとおもったわけだ

*

さむいから
さむいので
あさをむかえることにしました
でもやはり
さむかったのです
それ ....
あなたは教室で
いつも頬杖をついていた

窓から外の景色ばかりを眺め
それ以外はすべて
無関心のように

頬杖をつくあなたは
とても大人びて見えた
同い年ということが
信じられぬく ....
町田はタマネギだ
幼稚園の年少組だった私は
引っ越す前日になって
狭い庭の片隅に
茎を伸ばしはじめて食べ損ねた
タマネギを埋めたから

改札を抜けると
思い出の場所など
思い出せもし ....
コンテを
やっとにぎって
色鉛筆
つかんで
ちいさな
ちいさな
キャンバスに
なんじかんもかけて
きみがくれた
ぷれぜんと


手術の日から三年
かたつむりのように
きみは ....
あのひ、ほしを
抱いた

かがやきを濁らせて
ほれたフリをする
きっと
かなしみだったけど、必然だった

あのひは、うみを
抱いた

知っていたの
なまあたたかい潮 ....
介護施設のベッド
幸せそうな家庭が
そこだけ
作り上げられている
洗剤のコマーシャルに出てくる
清潔そうなお嫁さんが
わたしの代わりに
お祖母ちゃんの世話をしてくれている
に違いない
 ....
廃村の外れで
垂れ下がった電線が風に吹かれている。
壁や窓を叩いている。



置き去られたカラーボックスに
アニメのシールがでたらめに貼りつけてある。
清掃車のオルゴールが近づいてく ....
 
幸せなときに限って
幸せを知らない
河原のベンチに座りながら
そんな時が誰にでもあるように
思うことがあった

ベンチに座ると
夏の虫が僕のまわりで
いっせいに鳴きはじめるものだ ....
夕陽のせいでぼくはわらうしかなかった
きみはすぐ泣きたがるからぼくはいつも、
すこし離れて歩いていた
そうすればきみがいつ泣き出すかわかる
首からぶら下げた他人行儀な一眼レフで
あまいピント ....
娘とふたり
バスに揺られている

おまえが置き去りにした
ウサギの手さげ袋は
そのままバスに乗って
湖近くの営業所まで
運ばれたらしい

忘れ物はぜんぶ
そこへ運ばれてしまうのだ
 ....
 
掌は舟
温かくて何も運べない
体液を体中に満たして
今日も生きているみたいだ
塞ぎようのない穴から
時々漏らしながら

階段に座って
ラブソングを歌ったり
駅前の露店で
プラ ....
木々は空の下で動かず
静寂は燐と張り詰める
僅かに震える街灯の光は
夜となって歩道に落とされる
昼の間、風と共に遊んでいた白い雲は
いつの間にか隠れてしまった
私の耳は
街灯に群がる虫の ....
階段の上に子供がいる
それはぼくだ
ぼくは階段をのぼる
すると
子供はもういない

階段の下に子供はいる
それもぼくだ
ぼくは階段をおりる
するとまた
子供はいない

かつて誰 ....
ひとつのつづき
ひとつの雨
祈る者なく
響きは在る


青や灰の音
縦に巡る空
滴ひとつ
離れるうた


熱の歪みがさらに歪み
様々な濃さの黒のきれはし
羽 ....
元気になる権利があるので
いちいち弱くなる話は
しないでおくれ

朝からまた人の悪口言っている
どこから集めてくるの
そんなに悪いだけの人なのだろうか
どうせ にこにこと私と話していても ....
コスモスを見ましたすてきなコスモスでウサギが地面を跳ねていました

コスモスの背が高いのを忘れてました花もとっても大輪でした

風と一緒にコスモス畑の前に出てまた戻るとき頷かれました

こ ....
リューヌ 思い出して私との約束
おまえはどこに行ってしまったの
ある日突然いなくなった私の猫

リューヌ 何度もおまえの名を呼ぶけれど
私に答える声はもうないの
ただおまえに似た夜がそこに ....
ぼくはたぶんもう、きみにはもどれない。
さよならなんていわないよ、あいしているなんて
こころのなかでおもっているだけで、じゅうぶんなのさ。
ありがとう。それさっき、いったばかりのことばだけれ ....
ひかりが
少しだけ怖くて
それでも そそいでほしくて
手のひらで
さえぎったことの
後悔が
指先からこぼれて
すこしずつ 
私の影が濃くなってゆく


まぶしさが
嫌いで
生 ....
夜気に退屈をさらけ出すプラタナスが
細い小枝で編んだ投網で上弦の月を引っかけている
葉陰から木漏れ日のように明かりを点滅させて
モールス信号を送る橙色


きっと月の頬には痕が残るほど
 ....
マリオネットたちの仮想的革命が
左心房をよぎる
窓の外では夜の街が
書き割りのように翻る
カレイドスコープの中で廻転するのは
天使たちの落とした翼が
あまりにも降りしきっていた日々だ
知 ....
夏野雨さんのおすすめリスト(3677)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
机で眠る- オイタル自由詩3*08-11-1
逃げます、ひたすらにげますお願いします- リーフレ ...自由詩308-11-1
芋羊羹- あおば自由詩8+*08-11-1
- 小川 葉自由詩308-11-1
緩慢する海の響鏡にして- mizu K自由詩1408-10-31
まほうつかいと、こい- ki自由詩108-10-31
死骸- 吉岡ペペ ...自由詩608-10-31
点と線- プル式携帯写真+ ...4*08-10-31
曲瘤- 十二支蝶自由詩108-10-31
ウィンタータイム- ゆうと自由詩4*08-10-31
頬杖- かいぶつ自由詩408-10-31
駅・町田- たりぽん ...自由詩6*08-10-31
ぷれぜんと- 草野大悟自由詩408-10-30
ぬるい迷妄- みお自由詩3*08-10-30
嫁いで思うこと- 小原あき自由詩13*08-10-30
創書日和【声】_声が聞こえる- 大村 浩 ...自由詩22*08-10-30
玄関の虫- 小川 葉自由詩608-10-30
それでもたしかにぼくがいたんだ、あいまいなひかりつつまれなが ...- ゆうと自由詩3+*08-10-29
湖ゆきのバス- 佐野権太自由詩30*08-10-29
空の匂い- たもつ自由詩4308-10-29
傍らに明かり- 結城 森 ...自由詩208-10-29
- yo-yo自由詩6*08-10-29
ひとつ_なまえ- 木立 悟自由詩308-10-28
働け- 砂木自由詩8*08-10-28
こすもす流し- 小池房枝短歌408-10-28
リューヌ_〜月という名前の黒い猫〜- 未有花自由詩16*08-10-28
ちっぽけ- ゆうと自由詩2*08-10-28
木漏れ日隠れ- 自由詩1*08-10-27
フルムーン・ラプソディー- 渡 ひろ ...自由詩17*08-10-27
夜の観察者- 塔野夏子自由詩4*08-10-27

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