昨日のために
誓いをたてよう

むかしはどこだ、と
きみが寂しく迷うとき
ここだ、とぼくは
立っていよう


延長線というものに
なじみきれない若さとは
なによりもかなし ....
土と肉の熱を計る
なかば眠りながら
蝉の幼虫がさくらを吸っている
土をほじくり返し
あやしたすずめをその手ずからうずめ
いらなくなった枝を突けば
まるでそこだけが日溜まりのようです
 ....
いざ夕闇に
射して然したる
光は薄く
消えゆく街は
幼子抱えた母子の様
菊一花
憑かれて
泣いた
疲れて
逝く
衝かれて
イク
その塩梅に
生甲斐を見出し
夜の中
光一筋 ....
{引用=からだのすべてを耳にしてしまいたい、いっそ}




糸電話から伝わった振動が、
あのひとの声だったと気づいたときには、もう
音もなく、底はふるえない
わたしを塞いでいく夜にも ....
きみがすきなものと
ぼくがすきなものは
ちがうから
ちがうから
ちがうから
まじわらなくて、
でもそんなせかいが
とてもすてきで
すてきで、
(だから、それでも)
きみがすきな ....
みぃぎ ひ だ り
まぁえ うっしろ まえまえまえ
みぃぎ ひ だ り
まぁえ うっしろ まえまえまえ

君は 踊る私を見ている

みぃぎ ひ だ り

君は

君は
椅子に登 ....
たいせつな人の変化は
すべての流れにかかわっていく
血と肉を分けあった間柄では なお

かつての激流に心臓がなる

渦に飲まれまいと足を踏んばり
固く固く握りしめて
開くことのなかった ....
−今更なんで、思い出したりしてんだろう?

雪が降りしきる午後のメールでフラッシュバックして、彼の好きな桜は今年は遅くなるだろうなんて予測してみる。
桜の木の下に佇む白いジャケットの彼の姿は、 ....
久しぶりの路上ライブで 
再会した彼は 
唄い終えると 
ギターを背後の壁に立てかけ 

白い吐息を昇らせて 
小鳥みたいに震えてる 
ファンのみんなに 
ほっかいろを配る 

昼 ....
いくらむいても 
姿一つあらわさぬ 
たまねぎみたいな 
かみさまなんぞを
しんずることは 


   ()
  (())
 ((()))
 ((()))
((( 詩 )))
 ....
ぼくが司会をする朗読会の前に 
亡き友の魂に祈る為 
愛する作家の遺作に出てくる 
上智大学のクルトルハイムを訪ねた 

洋館の重い木の扉を開くと 
暗がりの壁に 
一枚の肖像画があり  ....
くしゃみをひとつする、と
私たちは地球儀から滑落して空に溺れる
あの日グラウンドから送った影は
手をつないだまま鉄塔に引っかかっていて
捨てられたビニールのレインコートのようだった

バス ....
父はいつも嘘ばかりついていた。

山の墓の横に開いた穴の下には死体があるとか。
ハチは一回人を刺すと死んでしまうとか。
私は実は赤い橋の下から拾ってきた子供だとか。

いつもそんなことばか ....
 五歳のときに見た夢がいまだに忘れられない。
 私はうす暗い階段をひとりでのぼっていた。それは石畳で、幅は人ひとり通るのがやっと、天井もすぐ頭上に迫っている。そして何段かごとに規則正しく踊り場が設け ....
噴水のそばでは
アビリティーが無効になります
仕事の話はやめましょう
大声で電話しながら歩いている人
あなたの内側を掃除したい


 2004年11月23日制作の上記「噴水の話」から、昨 ....
 真夏の夜だ。
蛙の鳴声。その、むせ返るような自由さ。或いは、
青春の悪徳を手に―体育倉庫から盗んだバレーボールを片手に、
的外れなコートの上に、田んぼの中にぼくらは突っ立っていた。
「試合よ ....
{引用=


水底で送受信を繰り返すようなあなたのさびしさが好き



水道水注いだグラスを一度きり鳴らして僕らは夜へと、流れて



満月の灼熱のようなかなしみに入水してゆ ....
四角い窓からみた海に
オリオン座が落ちてった
僕はそれを電車の窓からも
見たような気がした
ちいさなリゲル
君の名前に似たリゲル


制服のリボンタイの匂い
香水と煙草のまじった匂い ....
窓の外から
パトカーのサイレンの音が
聞こえる

僕は少し硬い
メロンパンを
かじりながら
洗面所の蛇口をひねると
先端からサイレンが
溢れだして来た

1秒と1秒の隙間に
入 ....
ぼくらの道は まがりまっすぐ
ときにはハンドルを取られ
側溝へタイヤを落としそうになる.。

横転しなくて良かったね。

心が小さく小さく震えた。

もっと素直に もっとゆっくり
僕 ....
                  08/02/16




癇とは幼児の引きつけのことと聞く
引きつけとはどのようなものか
金縛りのように身体の自由が利かないものらしい
熱による身心 ....
1.「ナオタへ」

{引用=すこやかなよるに
知らないこと を
ふたりで 机にならべた
フライ返しで
ナオタは
ひとつずつ
ひっくり返した
ナオタは
ゆびがやわらかくて ....
「お前のココアで母さんが火傷したよ」
見知らぬ家人は、さう言ひ放った。
「昨晩、お前の飲み残したココアを片付けようとして、母さんは火傷したんだぞ。それで救急車を呼んだんだ」
「えっ? 一一九番し ....
君の胸が時を刻む
窓の外の冬空は
白い雲が流れてとどまらない

君がいるのに
哀しみが凍みてくる
静かに待とう
もうすぐやってくる夕暮れに
一瞬でも優しい色に染められるよう
喉の辺りがひきつれる
この道でいいのかと
訳も意味もない問いで
つっかえている
あてどもなく歩いて
歩いて
歩き疲れて
休み時間は終わってしまう
薄暗くひんやりとした壁 ....
きっちり塗っていたのに
反対車線にはみ出す
雲が蜘蛛が雲の隙間から太陽や太陽が鋭い爪を
刺す
差す
おおきなおおきな
くも
はみ出た者を串刺し
みんな応援している
手拍子が聞こえる ....
泥酔の
おさむ君の夜が
終わらない

蹴るほどに
蹴り返してくる
視線がいたかった

故郷行きの
列車の中
人をなぐったのと
同じ手に
母の大きな
おにぎりがある
おなかが痛くて
おやすみしたという娘が
しょぼくれた眠い目を
こすりながらくれた
カカオ

バレンレーの日と
君が言ったから
誰がなんと言おうと
今日は
バレンレーの日

あた ....
がたぴし
がたぴし
風の音
夜の
月夜の
風の音

ぴゅうり
ぴゅうりり
隙間風
閉じた
木枠の
隙間風

チャポン
チャポチャン
水の音
積もった
食器に
水の ....
マシンガンにチョコレート詰めてぶっ放す発情都市への宣戦布告
マシンガンにチョコレート詰めてぶっ放す蜂の巣になる君が好きでした
マシンガンにチョコレート詰めてぶっ放すたやすく好きとかいうなばかもの
 ....
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