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爪先が深く沈み
濡れた砂が潜り込む
薄曇りの空の下
静かに呼吸している海は
黒に擬態している
青のような色をしている
ひとの姿はなく
ひたすら ....
轟音が
前頭葉を打撃し
頭蓋は中空に
中空に咲くイメイジ
種子は咲けぬ地平に
飛び散り
干乾びながら
次の運命を待つ
飛散した眠り
目覚めは
触れぬ距離を保ちな ....
障子越しの陽の光が、やわらかな色味に変わるころになると
あのひとは楽しそうにわたしを呼びつけては
「春を描け」とねだるのでした
わたしはあなたの枕の横に ....
水晶が騒ぐような
本当の冬の光
クィーンメリーが跳ね返す朝
トーストの上のシロップ
音楽が消えた劇場のような、ただ空間する日常
ドニ・ラヴァンが手のひらを撃ち抜くシーンを
目の ....
君はミルクを温めていた
空白の時間を縫うように
冷えたキッチンをほんの少し
人の心に近づけようとするみたいに
昨日(一昨日かもしれない)、タクシーを盗ん ....
固く握りしめた
拳をぶつけあうような
ギラギラした発芽だった
街をなぎ倒すような
雨が降り続く深夜
裏口からもぐりこんだ
潰れた小さなブティックのフィッティング・ルームで
言 ....
遠雷の様な耳鳴りを含ませた渦巻き管があらゆる配列を狂わせる
小鳥の死体がうずたかく積もった廃墟ホテルの階段の見てしまう美
壊れたものはなんだった、コードの切れた黒電話の受話器を耳に当てたら ....
いきをとめた
ときの
ちんもくのなかに
ながく、とじこめた
ひどいこと
ゆるしたくなんか
なかった
ゆるしたくなんかなかった
なにも
なにも
....
あのあたりならなんとかなった
僕が
野晒しの死体のような
無力なヤツでも
君が
季節外れの雷に怯える
知的で臆病な子猫でも
あのあたりならなんとかなった
それが
間違 ....
長いことほったらかしていた
自転車のハンドルとサドルを拭いて
空っぽのタイヤに空気入れ
寒くなりはじめた街に
長袖でくり出す
鮮やかな白と紺が
入り混じる通学路
生徒達は ....
夏野雨さんのホロウ・シカエルボクさんおすすめリスト
(10)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
アンモナイトをおぶさって
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ホロウ・ ...
自由詩
10*
12-10-8
引力
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ホロウ・ ...
自由詩
3*
10-10-20
桜
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ホロウ・ ...
自由詩
5*
10-4-8
受光
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ホロウ・ ...
自由詩
5*
09-1-13
甘く温かいミルク
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ホロウ・ ...
自由詩
5*
08-11-10
火傷
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ホロウ・ ...
自由詩
4*
08-10-24
二度と羽ばたけない羽なら捨てることもまた飛ぶことだ
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ホロウ・ ...
自由詩
3*
08-4-1
あさ_うたうけど_ひとり
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ホロウ・ ...
自由詩
7*
08-3-18
回想は賢い(冷静なフィルター)
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ホロウ・ ...
自由詩
4*
08-1-3
よく判らないけどうまくない気分と幸か不幸かはたぶん関係がない
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ホロウ・ ...
自由詩
3*
07-10-26
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