一体どんな違いがあるのだろう? 
夏日の照りつけるアスファルトの上 
ゆらゆらと 
{ルビ陽炎=かげろう}になって今日の食物を探す 
あの家のない人と 

駅の構内に日がな坐り 
10円 ....
帰ったら
ご飯を食べようね
バス停前のあの本屋
きっとこの頃は
思い過ごしているのだろう

傘の下のせまい

湿った毛色がとろりと風邪をひく
濃いすみれのようなのは
浮ついた午 ....
朝という朝の綴じ目があいて
空が少しずつ明度をあげていく
鳥と電線と鳥と蟻たちと
まだ鳴き声はない蝉としかいない

ウォー

アイニー

声には振り向くこともなく開き続け ....
あの丘には海がある
風にとけたあなたが ささやいていった
赤い自転車から 深緑の海を見上げる
深緑の糸かせから 糸の先を手繰りよせる

右腕に 螺旋を描いてゆく海の糸
ひんやりと
深緑の ....
パーティーは終わらない、軋んだ花で飾られた戦車に、飛び乗るなら、凍るような白い朝にしよう、クラッカーを買ってこよう、庭を壊そう、一緒に歌ってみようよ、晴れ渡った北半球の芝生に、横たわろう、星型 ....              090722



皆既食が終わると
なにもすることが無くなった(笑
散髪してから
魚屋で
鰺を2匹買う
豆腐屋でお豆腐を買い
帰宅して
鰺のフライと
 ....
言葉はなく、光
それは
すべての
不能、わたしの夜よりもきみの
夜が、より存在する
ように、もうそこでは
何も見ることが
できないように、何もすることが
できないように、言葉は ....
ほしぞらみたいに黙っていたら
追憶が加速していった
メリーゴーランドは架空の天気をかかげていた
7月15日は存在すらしなかった
とてもしずかに追い越されたニュートラル

 ....
雨上がり
郊外から都心へ向かう中央線から見えるのは
俺の気持ちを映したような澱んだ空
と思ったらそこには虹が架かっていた
濁ったブルーを切り裂くような鮮やかな七色
まるでささやかな希望
近 ....
何にでも話しかけるので
夏はとにかく忙しい

暑いね
暑いね
水足りないね

咲くね
咲かせて
咲いてね
咲かさせてね

ビルごとの風音は
街のシンフォニー
ひとつひとつに ....
わたしは消えてしまった光をのみこんでおちてゆくので
海へとかえってしまう
小さな夢が微笑みながらわたしのほうに歩いてきて
わたしは夢の続きへとはいっていかなくてはならない


(教 ....
風が止まったら
外にでて
あの時忘れてきた貝を探そう
二人で
手を繋いで
夜はまだ少し冷えるけど
懐中電灯に
砂と蟹を照らして
波の音
虫の音
ひいて
かえして
ないて
鳴く ....
何もないことの
咬み痕、きみ
はそれを頼りに
我に
返って、わたしには
ふたつの咬み痕が残った

解読する、
きみの名前を、数え
切れない
ものは
数えない、きみに口づけ ....
虫の宇宙は水陸空
初夏にはもぬけのからばかり
ヤゴ、せみ、アゲハ、カワゲラ、等々
初めての空を飛ぶために

羽化は専ら月の白夜に
細い触手のカラスウリ
鬼灯点した提灯市と
朝顔だったら ....
はんぶんの優しさをください
背中の割れた
脱け殻でもよいので

  *

すいかの臍に
耳をあてれば
野菜であるという宿命を
粛々と背負う
胎動がきこえる
まだ生まれてもいないの ....
こころが
雨をほしがる
紫陽花のころ、
ぼくらは
ふたり
紫陽花寺を訪ねる


鎌倉は
いつも
かわらぬ佇まいで
うす水色のミストのなかに
ふたりを包み

こころが
カサ ....
                  090718



三日月

常駐!

雷注意報が
茨城県に出ている
関東地方が荒れ模様
スクールバスのエンジンを掛けて
少しだけ暖機して ....
言葉がつきるまでならいってみる
重いバッグを腰にして
鉛のように思いをラクダで運び続け

青空の中に目指すように進んでいく

どこかへと前へ
そんな風に歩き続けて

ピラミッドで化石 ....
 少し前迄、初老の両親とこの店で食事をしていた。メニューを見る時に、視力の落ちた目を顰(しか)める父と母の前に座り、相変わらずふらふらと生きている自分を申し訳なく思う気持を抑えながら、何気ない会話 .... 海が
最後の一滴が
空を映した自在の青が
私は

消えるのをみた

ささくれた
広い砂漠だ
私は
確かに思う
そうか
私の心は
こんなにも
砂漠だったのだ
それを
満 ....
僕は魚
水の中にいる
やわらかな魚
あまり泳ぎはしない

僕は魚
ぷかぷか浮かぶ
気楽な魚
水底までは潜れない

僕は魚
いつまでも魚
隅々までも魚
止める事は出来ない

 ....
夕暮れ間際のジェット機は誰かのために帰ろ
うとしている。吐き出した言葉を誰か、が飲
み込んでいくような、当たり前。涙を零した
いように、零して。溶けたいように溶けてい
くあなたを隣で見ていた私 ....
コピー紙に墨滴らせよくのばす青黒い旗を得るためには 遠くの波を

うごく荒れる白の高さを

見ながら翻弄されて

ペンギンの色と形

消えたり見えたり消えて

法則を学ぶ人たち

ときに海に立つ時

聞こえる笑は波動のように ....
2本のギターが 
壁に寄りかかり 
ひとつは背後に隠れ
倒れぬように、支えている 

もうひとつは 
傾きながら、立っている 
自分の力であるかのように 
背後の支えに、気づかずに 
 ....
決して口にはしなくとも 
(愛を生きる)と呟いて 
今日という日を過ごしたら 

目に映る周囲の人々が 
いつも以上に潤わしい 
家族の空気を帯びていた 

そんな時は決まって 
棒 ....
グラスの中で
水平を保つ
still water
水平であるということは
しかし
地球の曲線の一部でもある
その先の
水平線に沈みこむ間際
昨日と今日の隔たりが
グラスの中で出会いそ ....
七月は一艘の舟
僕らは詩の上で旅をする
オールは持たず自在にすべってゆこう
喜びも悲しみも傍らに従えて
まだ陽はあんなに高いのだから


指を浸せば波紋の向こうに
雲は流れ 陽はきらめ ....
成年したてのきみは、
やっぱり煙草をすわなかった、
そのおおきなての、
骨のめだつ指のフォルムに、


{引用=白煙}

似合うとおもうんだけれどな、


{引用=で}

と ....
入り口の ない、
壁のような表情をするから
どこから
くすぐるべきか
自らのはらわたを探ってみる


息を、
してないかもしれない
はっと思い
こないだ埋めた
種々に耳をあて ....
夏野雨さんのおすすめリスト(3677)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ただようひと_- 服部 剛自由詩509-7-26
ファクシミリ1_金糸雀- 梶谷あや ...自由詩909-7-26
アイニー- あすくれ ...自由詩8*09-7-26
深緑- たちばな ...自由詩11*09-7-25
パーティーは終わらない- アオゾラ ...自由詩12*09-7-23
夏をかう- あおば自由詩7*09-7-23
より存在するように- こもん自由詩609-7-22
ペンギン- コーリャ自由詩14*09-7-22
どこまでも虹を- 新守山ダ ...自由詩209-7-21
短冊と落とし文月/あのね、コスモス、もしもし、コスモス?- 海里自由詩309-7-20
まごころを君に、- e.mei自由詩2209-7-20
夏の鮮明- 秋也自由詩1*09-7-20
何もないことの咬み痕- こもん自由詩509-7-20
短冊と落とし文月/虫宇宙- 海里自由詩209-7-19
ぼくのなんかなんにもない- ことこ自由詩10*09-7-19
こころ- 草野大悟自由詩6*09-7-18
義務教育- あおば自由詩3*09-7-18
夕暮れキャラバン- 番田 自由詩209-7-18
独白日記_〜今日の直筆ノートより〜- 服部 剛散文(批評 ...409-7-15
うみのおわり- umineko自由詩20*09-7-14
「魚」- プル式自由詩309-7-14
親和- 霜天自由詩109-7-12
反逆の方法- ゼロスケ短歌109-7-12
海とペンギン- sya自由詩109-7-12
ギター_- 服部 剛自由詩409-7-11
露のひかり_- 服部 剛自由詩2*09-7-9
stillwater- rabbitfighte ...自由詩1009-7-9
七月の舟- 石瀬琳々自由詩14*09-7-8
白昼にきみが見ない夢- アオゾラ ...自由詩909-7-7
answer_talker- あすくれ ...自由詩4*09-7-7

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123