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{引用=
盆がすぎ、まだ青々と立つ稲の 鈴花が
まだ咲かぬのかと歯軋りする歯は黄色く毀れ
甘みが乗らなかった梨の実をもぎ
浅く掘った穴に震える足で踏みつけていく
「来年はがんばれよ」 と ....
{引用=

ガラスの目玉はなお黒々と
烏鳴かずに むくろをつばむ
ささくれた嘴 朱に染めて
過ぎし唄声 かすかにきこゆ
朧な月よ 頬染めよ
柿の若葉の柔らかな
木の香まといて いずこに ....
冬眠   の猿
の尻尾  の
揺れてる
木のうろ の口






(猿は冬眠しません、ええ、わかってます、、しないんですけど、、、)
夜、

ベッドの床のドアを開け 
誰もいない真夜中のモールへ向かう
不ぞろいな石畳のゆるい坂道
狭い道の両側に並ぶ石造りの建物
ショーウインドウに灯りが燈る

探せ、

歩け、
 ....
ウエストサイズはミリ単位に決定される 
青シャツはすべてアイロンをかける
携帯ストラップは親友からの贈り物 携帯をもっているのは
当たり前
なので
明日の予定は明日の朝にならないと連絡はこな ....
夕焼け音のたゆたう波が  静かな夜を寄せてはかえす 夕焼け色のワンピースを縫って 黄昏のサッシュをしめている

菩提樹のこずえに 白と黒の猫が座っていて 夕焼け色の目をしてこちらを見てる
早朝
鍋のお湯 ふうふう沸騰
畑 ひんやり 
触るとちかっ 白い粉吹いたきゅうり
キュピキュピの茄子なす 路地トマト完熟
鬚が焦げ茶のとうもろこし   とうもろこしは足ばや 
きゅうり  ....
ブラシに絡みつく抜け毛と空っぽのペットボトル
切れた糸がぶら下がった窓べで
一心に爪を縫う


板に書かれた言葉は私
縫いとめられた糸は黒々と指と指をつなげて
道を通り過ぎてい ....
タイヨウが
くるくるっと回って ぱーーん

口をすぼめて
ぴゅーっと吹いたら ぴーーひょろろーー

歌が聞こえて
ふふふーーんの へーんの ぽっかぽかーー

ひらがなで
○ っ ....
九十六だった大叔父が暑さに耐えかねてとうとう往生したのが3年前の8月4日。
「もうちょっと前にいってくれりゃあ、初盆も今年すまかいたのに」と、葬式と三日七日と盆と忌明けがごちゃごちゃにきちまった夏 ....
びっこをひいたトルコの兵隊
かがやく行進、チューリップ
どん ぱっぱっぱ どん ぱっぱっ

まちがえちゃっだめ まちがえちゃだめ
まちがえちゃだめったら まちがえちゃだめ
 ....
どうしてだろうと 口に出すときには もう
半分ぐらい答えを知っているのだ

ただ、
その答えがあんまり泣けるので

海辺の砂地にまぎれてしまえばいいのにと
思うのだ

船虫 ....
白い原稿用紙に痩せた象を書き、 赤い紐で閉じた 昨日の月は

尖った 細い 月爪だったので

夜を枕でくるみこんで

空を引掻いてしまわないように

唄を歌って

ふかい、ふかい 息を吐いたら

枯れた冬 ....
夏野雨さんのリーフレインさんおすすめリスト(15)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
まだ大丈夫だろと呟きながら- リーフレ ...自由詩609-8-25
春酩酊- リーフレ ...自由詩209-4-9
逃げます、ひたすらにげますお願いします- リーフレ ...自由詩308-11-1
山高帽子- リーフレ ...自由詩4*08-10-13
今日のウエストは53センチと3ミリ- リーフレ ...自由詩308-9-2
夕焼けの音は海の音- リーフレ ...自由詩108-8-25
夏の夕べ- リーフレ ...自由詩308-8-21
早朝- リーフレ ...自由詩208-8-21
暗澹- リーフレ ...自由詩5*08-8-7
キタキタキタ_- リーフレ ...自由詩508-1-16
西瓜- リーフレ ...自由詩507-12-19
小僧のピアノ- リーフレ ...自由詩307-11-24
答え- リーフレ ...自由詩307-11-13
正しいことが鉄の雨のようにふりそそいで- リーフレ ...自由詩207-9-17
月爪- リーフレ ...自由詩16*07-4-18

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