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その時が来たのならば
全ての窓を開け放しましょう
それが その時であるのならば

まいにち みて いるのだけれど

ひざの上で組まれた指が
互いに爪を立てている
 ....
その日の記録。

 宮城県沿岸部某市内,内陸部にある職場にいた。
 ちょうど子供らは午前中で解散。仕事区切りをねぎらう昼食会の担当になっていたので,予約してあった菓子と飲み物を店に受け取りに行っ ....
この土日は良い天気でした。
でも風が強かったなあ。
ヘドロが乾いた粉塵がひどいので,風が強いとしんどいけども,ぽかぽかしているのは,外活動が苦痛でないという点だけでもとても嬉しい。
朝晩は ....
被災地よりみなさんへ。
なんでもいい、花を育ててください。
こちらには手向けの花も祝う花も慰めの花もない。
どうか花を育てて、祈ってください。
花さえ見れればと
母は言う
明日の食べる分だけと
母は言う
めだかを増やすのだと
母は言う

自然に うまれたのだから

ベランダにありったけの鉢を並べ
全て 上を向か ....
 


そこまで行くのは ずいぶんだったよ
道があるとかないとか もうそんなんでなくてね
靴は 靴はまあいいのを昔買ってあったから
こう こうさ ざばあっと こう かきわけていくと あるわ ....
 


きちんとした襟の
背の低い男が
背を丸くして立っている
教会の門の前
指先の
薄茶けたしみと
視界のかしいだ

米が落ちている
祝福の
後先に

三本目のつえが
 ....
 


君のみどり色のところを
ぜんぶ
静かにしてしまおう

僕たちのゆびさきは
それはきれいな舵だ
このすこしの世界では
なくこどもと
あくたの色はもう見えない
ただ
朽ち ....
 

なにしろのろわれた生というやつだ

男文化へとへと
君のねーちゃんは
「男だってよ」の電話に
ぎゃんこぎゃんこ泣いたんだぜ
蝉がないてた
ねーちゃんもないて
あんちゃんたちは ....
 


はす向かいの男の咳で
目をさましてしまった
となりの年寄りはまだ目をとじているので
きっと とおくに行くのだろうと思う

このまちに大きな交差点はなくて
行き交う なんていう ....
 


祭日からあふれて ころげた人々が
やたらにぬらしたので
台所に立つのは ずいぶんひどい
はだしか靴ならばとも思うが
僕は あたらしいくつしたなので
戸口のところからのぞいて
 ....
 


名刺を作ろうと 印刷の手順を踏んで
文字数が足りないことに気付く
そういえば表面もまったく足りない
どのあたりに 名前をかこうとしていたのか

木蓮は季節ではないので
紙のよ ....
 


1ミリ2ミリを計るではないが
確かに
傾いていく肩だ

 さっき歩いた道はもう充分だし
 もう通んなくてイインだヨイインだヨ
 
リズミカルに弾いてみせて
わたしを追い抜 ....
 


基幹農道の左右は区切られた水面
あの小高いのは 川のへり
足の悪い男が傾斜へとうつむいている

   なずなは もう しまい
   つめくさは もう せんから さかり

水 ....
四つ足のけものは
君にはみんな わんわんだ
からすはわかるのカア カア
あとはみんなこここ

音の並びと

ねえ
大好きだよって言葉を
知っているんだろうか
今日もせんせいは 嘘を ....
12/9

ばらっ ばらっと こどもたちがかけて
うたをうたうひとは すこしだけ
しずかになった
あれは はとではないね
はといがいのなまえをしらないのだけど


12/10

 ....
電灯のスイッチが見当たらなくて
君の顔が見えませんでした
夕暮れで 僕は
君に飲み物を出したろうか
僕は君に 飲み物を出したろうか
それはもう三日も前のことだったろうか と

オーガンジ ....
わたしはあなたの顔をつかんで
こじあける 歯型 の
わたしの腕を救いだす

床板をたたく あなたのかかとが荒い
並ぶまで屈めて 指先で
ちいさくバツのしるしをつくる
しい と
前歯で息 ....
生き死になんてものが
畑に植わっているから
せめて軍手をはめて
つばの大きな帽子なのだ

黒い土のにおいのなかに
かきまぜられもしない
軽々しさを聞く
ぽこんと泡を抱いた
空々しさを ....
アナグマさんとマッチちゃん



アナグマさんは紳士です。
ちょっと白髪まじりの前髪を撫でつけて、茶のスーツの襟をきちんとしています。
マッチちゃんはお嬢さんです。
まだまだおちびさんな ....
いたむのも
ごはんを食べていれば
まぎれるのでないかなあ と
考えて
なんだかいつもよりも
かみ
かみ
かみ と
ウインクするように噛んだのです

  たいせつなウインクは奥歯です ....
おだやかに今日も晴れて
廊下を しん と
わたしたちの影がのびていきます

手首を引かれて あなたは
すこし
つまさきで歩いていました
わたしはあなたよりもずいぶん せいが高いから
お ....
ざんばり ざんばりと いぬがないている

雪の準備をする
まんなかには空洞があるので
けもののようにすると よくひびく
肺のふをたいこにするのは
ああ 森の?
こぶしが地面についているや ....
みぃぎ ひ だ り
まぁえ うっしろ まえまえまえ
みぃぎ ひ だ り
まぁえ うっしろ まえまえまえ

君は 踊る私を見ている

みぃぎ ひ だ り

君は

君は
椅子に登 ....
ぴーたーぱいぱー

まどのしたに
おんなのひとたち や
きのう おんなだったひとたち
あした おんなだろうひとたち

おちちと おなかを やわらかいいきもののようにだいて
ならんでいるのでした
ふく ....
よしこちゃんは ピアノをもっていかなかった

彼女が五十一のとき のこっていたじいさまが死んで
よしこちゃんはもう 親のない子になった

その家は 彼女が大人になる頃に建って
夏と冬の休み ....
街灯
もっと先

わたしの まるい はらから
おんなのひとがこぼれる

まるいかたちが 半分ずつにくずれ
白いはなびらの群れ
花粉のこぼれたところを
なぞる
なんども なんども
 ....
ぼくの絵には眼がないのだ
あのぎょろりとした
目玉がついていないのだ

食卓の上に
がたり がたり と
朝食が並べられていく
寝床から起き上がったぼくは
靴を履いていない
 そのこと ....
隣の学級ではもう
朝の会が始まったらしいが
今朝の彼は
いっぱいにしかめた顔で
着替えをこばむのだ

棚の上
きのう買ってきた
新しいおもちゃ
電子音のにぎやかな を
かくし忘れて ....
うつむけたちいさなかたまりのように
おまえの
擦る音だけのからだが
ももいろのじゅうたんの上で
午後の満ちていく窓を
見ている

あしたのことを傾げて聞く指に
わたしの頬をなぜる指に
 ....
夏野雨さんの縞田みやぎさんおすすめリスト(33)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
全ての猫と窓のために- 縞田みや ...自由詩10*11-8-28
五十日目の日記- 縞田みや ...散文(批評 ...29*11-4-29
三週目の日記- 縞田みや ...散文(批評 ...1211-4-3
春に寄せて- 縞田みや ...散文(批評 ...1111-4-1
食物月- 縞田みや ...自由詩3*09-11-1
水源- 縞田みや ...自由詩7*08-9-28
日曜日- 縞田みや ...自由詩6*08-8-23
ぺぱみんとあいす- 縞田みや ...自由詩10*08-8-13
録音- 縞田みや ...自由詩3*08-8-12
行程- 縞田みや ...自由詩11*08-7-27
- 縞田みや ...自由詩4*08-7-17
椅子のある室内- 縞田みや ...自由詩7*08-7-5
夜の散歩- 縞田みや ...自由詩5*08-6-15
水門を臨む- 縞田みや ...自由詩9*08-6-14
呼名- 縞田みや ...自由詩4*08-6-6
巻頭_十二月- 縞田みや ...自由詩4*08-6-3
来客とずさんな回答- 縞田みや ...自由詩6*08-6-2
朝礼- 縞田みや ...自由詩2*08-5-14
母の日に- 縞田みや ...自由詩6*08-5-11
アナグマさんとマッチちゃん- 縞田みや ...散文(批評 ...3*08-4-6
きりんのみるゆめ- 縞田みや ...自由詩6*08-3-23
薄晴れる二月に- 縞田みや ...自由詩6*08-3-12
したく- 縞田みや ...自由詩3*08-3-2
ジェンカ- 縞田みや ...自由詩4*08-2-19
にくづき- 縞田みや ...携帯写真+ ...208-2-4
よしこちゃんのピアノ- 縞田みや ...自由詩8*08-1-24
渡る_凪いで- 縞田みや ...自由詩4*08-1-23
関節- 縞田みや ...自由詩6*08-1-22
降る- 縞田みや ...自由詩4*08-1-20
教室- 縞田みや ...自由詩5*08-1-19

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