日付け変更線からの距離
道草次郎

ゆうやけに
金平糖をこっそりと盛る
あらむ抒情には
粉雪よふれと
いみもなくスナフキンのように

科学館のある丘に
今日もなびいていた
なびきながら
横目を拾い集めていた

歴史の
人物
それは治癒をわすれた影絵
のような
石筍
は上にも下にもたけのこのように
育つらしい

多産な惑星に
石庭があるように
ヒトリシズカは
咲くだろう

ぴりりと辛い
シシトウのような夜明けは
いま
ユーラシア大陸の
どの辺りだろう



自由詩 日付け変更線からの距離 Copyright 道草次郎 2020-12-11 20:09:04
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