カンガエルなの青年
アラガイs


きんらんどんすの 帯しめながら 花嫁御寮は なぜ泣くのだろう 「花嫁人形」蕗谷 虹児

いんもらる
何故か密会が近くなるとよく雨がふりだした
小遣いがなくなる日を予感するように
次は俺が主人になるのだ
そう心に決めてから何度も奴隷を繰り返している

小型の冷蔵庫を開き冷たい飲み物を物色していたときだった
…ガシャ !
ドアノブを回す音がした
振り向きざまに引きずられて出ていく上着とバッグがみえた
踏みあらされたベッドのシーツ
廊下に顔を出せば
ほどけた紐やタオルが散乱していた
赤いカーペットを照らしだす静寂の灯り
バタ、バタ、と大きな音が辺りを撹き乱す
まるで臓物をえぐられ皮だけになった子供を引きずるように
、バタバタ、バタバタバタ、バッタ、
、よろけながら跳ねていく
( もう二度としないわよ、バカ!)
気がついたのか
女は後ろを振り返ると大声で俺を怒鳴りつけた
はみ出しながら大きく揺れる白い胸
縺れた投網の中で必死に抵抗する艶鮭
ほどけ切れない両手でなんとか支えている上着
薄い下着は太ももから破れ
いまにも滑りだしそうな弛みの
むき出しになった生ハムから
肥沃たっぷりに盛り上がる
残雪の
尻の谷間
に、埋まる
黒真珠の嗚咽
しっかりと括られたはずの両手両足の紐
前へ前へと女が跳ねる度にほどけてゆく
欄干からみつめる壇密の滴が
ポトリ!
振動しながら落ちた
ボディランゲージ?
(ふん… おまえの方から誘っておいて…)
大陸の大きな巨岩が雷鳴に戦き
…熱い
氷河の塊は確実に溶けだしている
俺はそれをじっと眺めていた。ぁなかしこ。
ぁなかしこ。








註釈
社会人一年生参加作品。 フィクションかな。
主人公は何処にでも存在するのです。。


自由詩 カンガエルなの青年 Copyright アラガイs 2016-03-30 00:04:22
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