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「笹舟」

ほそくふるえる茎をくわえて吹いてみた
ちいさいころの夕焼けが鳴った
｛ルビ百日紅＝さるすべり｝のあった空き地
少年探偵団のぼくが落とした時間
材木屋のある路地は行き止まり
ふ　.... 秋の蛇口をひねると
空虚がぽとりと落ちてくる
管は水平に都市の闇を這い
水源地は｛ルビ紅葉＝こうよう｝で充たされている


空虚で顔を洗うと
頬がすこし紅くなる
正直な肉の反応に
つ　....

乾 加津也さんの白島真さんおすすめリスト（2）
タイトル	投稿者	カテゴリ	Point	日付
短詩２篇	- 白島真	自由詩	24*	16-12-22
秋の蛇口	- 白島真	自由詩	13*	16-10-25

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