もみじ
八布

目に鮮やかな色たちの
間に間に空のかけらが見えて
深まる秋を吸い込めば
他の誰でもない僕がひとり


ああ こんな燃えるような色をして
今年もまた 瞳の奥に小さな手形を残していくのか
風が梢を揺さぶれば
もみじの拍手が聞こえてくる


自由詩 もみじ Copyright 八布 2011-11-25 22:36:39
notebook Home 戻る