すべてのおすすめ
いたずらめ
げんこつとんできて
くわえたばこだ
おとうちゃんのたこ
ふといあしいとぐいっとひくと
どこまでものぼった
ぎんがのうでに
まーじゃんぱいがぐるぐるまわる
よるになる ....
Gが死んだのは寒風厳しい二月の末だと云う
ひらかれた掌からすべり落ちたグラスにこぼれるコーラの泡と
整列して空虚なペットボトル
黒い海鳴りがうまれた
坊主頭に、北からの光がきっとまぶしかったこ ....
アトリエの薔薇に芽がついたよ
花が咲くころ
君に送ろう
その時は、いつか
この春の、
すぐ後にあったのかもしれない
たった今、過去になった太陽
自分の為にすることが
誰かの為で ....
スヌーピーは
チャーリーが手をうてば
しげみを嗅いで飛びこえる
チャーリーがものを書けば
悩ましそうに眉をよせる
チャーリーがひざまずいたら
しろめを剥いてだかれる
消毒液のにおいた ....
節分は、母親がお札を返しに行くと決めている日。
数年前、「あんたも行かんね。」と誘われ、お参りのお供をしました。
太宰府は前日からの冷たい雨が降り止まない中、大勢の吐く息の白さが揺れていま ....
ふいに年経た恋が訪れたんだ真夜中に
小川をはさんで納屋の二階の窓際に立つって
その白い歯に魅せられたんだろうね
きみが思い出せる恋ってやつは
蓮華みたいに咲いて実を結ぶ
きっと誰だってそ ....
春の雨に隠された怖れを彼女は見ている
幾つものしずくに映る逆さまの世界を
彼女は見ている
からだの動かし方は知らない
時代がかった衣装の代えもない
おひな祭りというものが過ぎて
誰かさ ....
あしたのことを
考えていました
今が今でしかないことや
過去が過去でしかないことは
そっと忍び来るあしたにくらべれば
ずっと簡単なこと
あしたはいつも単調 そんな貌で
あなたのこ ....
土と肉の熱を計る
なかば眠りながら
蝉の幼虫がさくらを吸っている
土をほじくり返し
あやしたすずめをその手ずからうずめ
いらなくなった枝を突けば
まるでそこだけが日溜まりのようです
....
寝たきりの祖母が一週間の大半を
天井を見て過ごすことがかなしい
私の顔も忘れた瞳が
時にきれぎれの記憶を思い出す
その輝きが
新しく覚えることがらを無くしても
ふと寂しさを宿して見える ....
乾いてゆく風があった
薄れてゆく光もあった
綺麗にされた夏だった
目の前に拡がる
どこか懐かしい景色に
なぜかふるい歌を思い出し
海に腕をさし入れる
かなしみが群れているのは
きっ ....
九月
あなたが好きでした
あこがれの名ばかりを孕んだ
鳳仙花が弾けています
木の葉が
択んで
静かなところへ落ちつくように
黄金の峰からふく風がゆきます
夕暮れがやわく優しく
....
東京で暮らすために
新宿に降り立った日のことを思い出す
長旅、といってもたった半日だ
タンクトップをねじるくらいで
音楽をつめこんだ鞄を
肩に食い込ませ
その日を酒を探して歩いた
福 ....
夏野雨さんのsoft_machineさんおすすめリスト
(13)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
おとうちゃん
-
soft_machine
自由詩
3
19-10-13
G
-
soft_machine
自由詩
7
12-3-25
その時は、いつか
-
soft_machine
自由詩
6
11-3-19
スヌーピーのおもいで
-
soft_machine
自由詩
8*
11-2-11
大宰府にて
-
soft_machine
散文(批評 ...
4*
10-12-31
霧に恋した
-
soft_machine
自由詩
6*
08-4-10
フランス人形
-
soft_machine
自由詩
20*
08-3-29
考えていました
-
soft_machine
自由詩
16*
08-2-22
胎動
-
soft_machine
自由詩
16*
08-2-20
かなしみ
-
soft_machine
自由詩
14*
08-1-23
乾いてゆく風があった
-
soft_machine
自由詩
16*
07-10-13
九月
-
soft_machine
自由詩
15*
07-10-6
新宿はさようならと言った
-
soft_machine
自由詩
23*
07-3-4
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する