窓ガラスに映る君、
陽の光で、反射して。
....
言ってしまった
分かるから言ってしまった
めまいがする夜
近くの室内プールに行ったことを
心配させたくなくて
弱いと思われたくなくて
みにくい心を知られたくなくて
ぼくはあの夜
水のな ....
あっちゅと畑で取ってきた
モンシロチョウの卵は
タイミングが悪く
キャベツの葉が萎びるまでに
孵化しなかったので
学校で廃棄処分になりました
モンシロチョウの卵を
....
おそらくは
やわらかな春の香り
おそらくは
かぐわしい早乙女のような
おそらくは
この世に用意された
おびただしい
喜びと悲しみのあわいで
おそらくは
それは
幻の香り
さく ....
130603
突然
滝とはなんですか
滝とは
あの水が滔々と流れ落ちる瀑布のことですか
流れる汗をかきながら抹茶アイスで滝を見ながらひ ....
偏差値の低き俳句や若葉雨
二次元の透けブラ画像若葉雨
ラムネ瓶祭りのあとに横たわる
チョコレート往生
君が
はじめて私の手を離し
自分の羽根で
よちよちと
はばたいていった日のことを
母は忘れることができない
君はとうに
逞しい翼をひろげ
上空の風に乗り
母には見ることもできない ....
{引用=
街は、いつも
こぶしを振り上げる 動乱のような
非日常を 人の心にやどす
ちいさなネオンの明かりに立つ少女
夜を踏む女の ピン・ヒールの 短い天使の影
....
揺れるツインテールまばゆい光の中で踊るそのままに
大好きなツインテール木漏れ日のように優しく
あの日の午後の坂道で出会った奇跡が嬉しいんだ
そうさ僕と君の時間が始まったんだよね
ツイン ....
肌をなぞってください、つーっと、
電気がはしるまで
そしたら、きっと忘れてあげるから
大木になりたいから大木になるよ
あなたに木陰をつくりたいから
それは宇宙いちの木陰だから
あたまのうしろで手を組んで
得意げに目をとじて
風の声や鳥の声
光のささや ....
光では消える
だから 灯りを
照らすという意志が欲しい
だから 灯りを
ともすという力が欲しい
だから 灯りを
暗いものが見えるだけでも
心の灯り
たきつけているのは ....
カランと氷が泣いたなら
グラスの水滴なぞります
なにが足りずに欠けるのか
なにを足せば満ちるのか
欠けた夜空の三日月 ....
ちりじりになった自分をまた集めそれも自分かと問う日々さ
大局の見えない眼でもね生きてきたでもねちりちりと良心が病む
風合いが善かれと思い探し出すこの懐の狭い生き様
無頼派に憧れ生きて ....
泣きたい時に 思いっきり泣けたら
どれほど 人は救われるでしょうか
だけども 人は 泣きたい時に泣けずに
ぐっとこらえてしまうのです。
死にたい時に 死ぬことができたな ....
風に吹かれて空き缶が
ゆるい傾斜を上って行く
カンカラ転がり上っては
カラカラカラリと下りてくる
あの風が止んでしまえば
あとは 下りるだけ
底の底まで落ちぶれて
それ ....
浴槽の栓を抜く
しばらくは何事も変わらない水面
さざ波のそぶりさえない
今 渦中では
見えない引力に導かれ
出口へと
まさに水が
わあわあ殺到しているというのに
ことの始まりは
....
たまたま聞いていたラジオ
二日連続でべつべつの番組で
aikoのカブトムシがリクエストされていた
いちにちの面白い話を聞かせたくて
あなたに集中させてしまって
カブトムシ ....
コストパフォーマンスではない自分が欲しかった
でも生きるためにはある程度のコストがかかるが
父や母はその中からコストを僕にくれたんだっけ
愛情と共にねでも父はずるい
やっぱ女の子可愛いんで ....
人生において僕は様々な役を求められて来た今もね
もちろん卒なくこなせる人間ではもちろんないその対極だろう
何かと何かをアジャストすることで随分磨り減ってしまった感性を想う
アウトサイダーにな ....
最近疲れがとれない。
なんだろうこの疲労感は?
運送業なので確かに休みの少ない職種ではある。
もともと凧みたいなフーテン振りで妻にも離縁された駄目男ではあるが
以前はもうちょっと覇気があっ ....
【暮れかねる】
ある日 冷蔵庫の中のものが
すべて 薔薇の花になってしまった
五月が さえざえと冷蔵庫の中で咲いていた
ばら肉は どこへいったのだ
薔薇が ここにはあるだけ ....
ほら そっと後ろを振り向いてごらん。
どこから続いているのか
ずっとずっと遠くから
足跡がね 道になってる。
時には寄り道もしたし 時には深い川も渡ったけれど
そ ....
山にはもう
やわらかな緑はないようだ
濃い万緑におおわれている
鶯の歌声も完成にちかづいている
からだで鳴いている
のどで押していないからふくよかだ
みずみずしい滴 ....
裏庭にブリキのバケツをひっくり返して、置いておきました。
6月を迎え入れる準備です。
糸雨は
すまして
朝、早く
音もなく
いらっしゃるらしく
そんなおとずれ、ゆるしません。
あしあとをリ ....
沈丁花。
甘く香る肢体から、溢れ出る想い。
....
ガラスの靴を履きたいんじゃない。
王子様と、ロマンスしたいんで ....
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