晴れた眼差し
明るい歯並び
踵の擦り減った靴が喜んでいる
コンビニまでの三百歩の散歩

晴れた声色
明るい口答え
言葉はうっすらとシュガーコートされて
許容範囲が拳二つぶん広がる
 ....
どれだけ平坦に
見えるにしたって
そこを行く人しか
見えないでこぼこ

景色に気を捕られ
段差に躓き
段差に気を捕られ
余裕をなくして

何が大切なのか
見失いそうになる

 ....
寝ない子がくまちゃんを寝かしつけている よくしゃべる男優がキライ フェルマータがまばたきした 大器超晩成

生活超窮乏

人生有為転変

太極拳でもやるか

幾星霜艱難辛苦

大言壮語後の祭り

秩父の夜祭は冬だ

行田の火祭りはこれから

北本の菜の花祭 ....
みつめる
みつめる
じっとみつめる
そうすると
何かが
語りかけてくる

種を手放したあとの
たんぽぽが
茎に残された
小さな瞳で
私をじっとみつめる

世界には
なんと
 ....
もうすぐ年末だというのに、大掃除もせず日の当たるベッドで
丸まっている彼女は来年41になる。
わたしの年齢の2倍より多く、3倍には満たない想像のつかない歳である。

彼女の夫はさらに15歳年上 ....
   湿った手のぬくもりや
   かかを探して泣きだす姿
   そんな幼子の始まりが
   泣きたくなるほどいとしくて
   この腕に抱きしめる
杉の木から 吹き降ろされた雪が
荒れる風に乗り 空気になだれる

開けた戸から数歩
白く 冷たく
散らされる雪と
ふらり 共に立つ

お迎えに参ります 春

背中にかぶさる重さも
 ....
週休十日でボロ儲け 温泉のもとを御飯にかけたところで試合終了のホイッスルです デフォルトで血を吐いている 鼻からティッシュが離せなくなってしまったのか
哀れだな

もの かなしい
まるで親にはぐれた子像の泣き声
パオー パオー


これと言った朝の挨拶もなく適当に休憩室の椅子に座る面 ....
さくらなんて嫌いだ

あんな群れてるやつら嫌いだ

たとえ一人になったって

さくらみたいなことはしない


一人のさみしさを

狼みたいに乗り越えてやる

つぎはぎだらけの ....
――再び発つ、と書いて「再発」という―― 

    * 

「人間はふたたび起きあがるようにできているのさ」 
いつも眼帯をしてる{ルビ達磨=だるま}診療所のヤブ医者は 
片っぽうの目で ....
風は確かに冷たいのに
午後の陽のぬくもりが
耳に触れた

除雪作業が終わった後の雪道は
目を開けていられないほど
強い白さだ
瞼の隙間で青空も霞む

静けさをカラスが横切っていく
 ....
すっきりとしない水色の空

街道を行く車はなかった

きょう退職のひと

日だまり

じっとした桜

電車にゆられて

こんなもんだと

こんなもんだったかなと

すっ ....
僕たちは公平に接しているか

子供だというだけであるいはステイタスであなどったりはしていないか

フェアには美しいという意味もある

美しいものはおそらく作為もなく公平なのだ

ともす ....
どんなにみじめになろうとも

ぼくは貴方にしがみついてしまう

嫉妬であたまが痛かった

ぼくは貴方に依存していた


こころを注がせておくれ

浅い息しかできなくなるから

 ....
 みずのうえを あるかないか

 あるかないか さくらのはなびら

 あるかないか おがわに あめんぼ

 あるかないか かわぞこに 波紋をゆらす


 ゆらさないか あかん ....
 
今夜もまた誰かの悲しみが裂けてしまった
梟の眼が光る孤独の森
冬の尖った爪が人の夢を引っ掻く

日が昇れば
何も聞こえなかったように
白い雪の舞い
光が冬の仮面となり舞踏会

 ....
ご飯つくったり

一緒にいるじかんを大切にしたり

ぼくは殺されている

淋しいだけで死んでゆける

いつか見限ってやる


緑の風のなか

みんな死んじまえ

なみだが ....
中学時代休み時間に
座布団を手に巻いてボクシングの真似事をして遊んでいた

遊びとはいえけっこう幼い意地をかけて遊んでいたが
伊藤くんにはどうやっても勝てなかった

陸上部で細身で動体視力 ....
安らぎを

承認を

魔法の杖を

こころの通い合いを

ぼくを

うまくゆく全てを

貴方に差し上げたい


なんのために?
(ガリガリ君の)
あなたの孤独に
( ....
つぎの約束をしよう


どんなに小さなことでもいい
それで明日が約束されるわけでも
約束が約束されるわけでもないけれど


つぎの約束をしよう


約束は絶対ではなくて
約束を ....
ショッピングセンターの駐車場でカレーパンと牛乳でお昼を済ました

なかなか家に帰れない

僕の家って本当は彼処じゃ無いんじゃあないのかなんてねときおり思うんだ

誰も待ってないし読まない新 ....
   小さな音にも
   怯える夜
   泣き虫のわたし
   行き場のない衝動を抱えて
   闇に眼を凝らす
   枕の下で圧し潰された
   我楽多の夢を探しながら
   夜 ....
   どんなに美しい言葉も
   ひと房の桜の花には
   かなわない
   何も語らなくていい
   ただ眺めていよう
   桜の季節を
   ピンクのイルミネーション
    ....
真っ赤な林檎の皮をするり剥きますと
白く瑞々しい果肉が微かに息づいて
頬張れば甘く酸っぱく
口いっぱいに広がっては
心地良く渇きをいやしてくれるのです

そのおんなもまた
高い梢に輝いた ....
芦沢 恵さんのおすすめリスト(5458)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
清明_(せいめい)- nonya自由詩16*13-4-6
でこぼこ道- カルメン ...自由詩213-4-6
寝ない子がくまちゃんを寝かしつけている- 北大路京 ...自由詩1813-4-6
よくしゃべる男優がキライ- 北大路京 ...自由詩213-4-6
フェルマータがまばたきした- 北大路京 ...自由詩313-4-6
Oh!_感詩- 梅昆布茶自由詩713-4-5
みつめる- そらの珊 ...自由詩1913-4-5
彼と彼女の無口な食卓- 石田とわ散文(批評 ...5*13-4-5
ちいさな始まり- 石田とわ自由詩6*13-4-5
ここへ- 砂木自由詩14*13-4-4
週休十日でボロ儲け- 北大路京 ...自由詩413-4-4
温泉のもとを御飯にかけたところで試合終了のホイッスルです- 北大路京 ...自由詩413-4-4
デフォルトで血を吐いている- 北大路京 ...自由詩413-4-4
妖怪社員たちの朝(花粉編)- ぎへいじ自由詩10*13-4-4
ぶっ倒れるまで- 吉岡ペペ ...自由詩813-4-4
達磨診療所_- 服部 剛自由詩8*13-4-4
待っていると- Lucy自由詩17*13-4-4
水色の空- 吉岡ペペ ...自由詩713-4-4
フェアネス- 梅昆布茶自由詩1213-4-4
- 吉岡ペペ ...自由詩413-4-3
あるかないか- るるりら自由詩21*13-4-3
冬の爪痕- 乱太郎自由詩23*13-4-3
緑の風のなか- 吉岡ペペ ...自由詩513-4-3
ボクサー- 梅昆布茶自由詩1113-4-3
なんのために?- 吉岡ペペ ...自由詩513-4-2
「つぎの約束をしよう」- ベンジャ ...自由詩10*13-4-2
からっぽの家には- 梅昆布茶自由詩16*13-4-2
【_泣き虫_】- 泡沫恋歌自由詩12*13-4-2
【_桜_】- 泡沫恋歌自由詩14*13-4-2
心の化石- ただのみ ...自由詩25*13-4-1

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