学校帰りの女の子がふたり
ひとりはピンクのパール系ランドセル
ひとりは水色でステッチが入っている
驚くほど洒落たかわいい服を着て
(これは昭和の感覚 たぶん)
さえずりは巣の中の雲雀の卵のあ ....
ぼくは生きてゆく
ひとの向こうにあるもののために
それがいちばん永続的に
賢明なのだと思う
ぼくが地球なら
浴びる光を待っている
ぼくの個性は
跳ね返す光 ....
絶滅危惧種のような気分のときは
おもわず星を探している
頭の中が明瞭に区分けされないまま
時計の針は行ったり来たり
姿の見えない人々は
あちこちでちいさな吐息をもらす
拡散する ....
ドラッグストアの棚に並んだ
石鹸の類い
これでもない
あれでもない
おそらくどこにもないのだろう
探している香りは
高電圧のくしゃみのように
蒸発してしまって
世界のどこにも、ない ....
原っぱで野球した
濡れたエロ本が干からびていた
日本シリーズ巨人と阪急
昼間の野球
夕方の郷愁
原っぱで野球した
濡れたエロ本が干からびていた
日本シリーズ巨 ....
クチビルがくちびるになり結び合うイランイランを言い訳にして
逢いたいという気持ちは
雨風に擦りきれ
いつの間にかぼろになった
継ぎもあてられないほどに
擦りきれたこの気持ちを
もうこれきり
引き裂いて
わたしは 織ろう
愛しいや あこが ....
淡彩の日常
点描の細かな作業で生きて行く
萌黄色から浅葱色に
いのちを明滅させる蛍
人や物
言葉にぶつかりながら生きる
自分とも
いつでも陰影を想うのです
単純で複雑そうに ....
キャラメルの箱に天使は住んでいた君に伝える前にサヨナラ
空を知る
海を知る
大地を知る
世界を知る
電波を知る
原子を知る
無限を知る
宇宙を知る
大きく
大きく
知る
自分を
超えるもの
までも
人間の
スゴ ....
動くものなら
食べてしまうその本能を
罪ではないと
あなたがいう
あわただしい
交尾のあと
わたしが捕まえるより早く
どうか逃げおおせてください
大きな腹を抱え
一晩かかって ....
とぼとぼと夕暮れの道をゆく
寄る辺ないこころの音をきく
いずれにしても無事に
かき集める不安
かき集める希望
かき集める落胆
かき集める安堵
気分はどう? ....
昇天したくなるような
空一枚 鉤裂きにして
「おまえもおんなじ
襤褸だねえ
握りしめた石ころ落とす
脆弱な意思の皮袋
かけはぎなんかいらない
ミシ ....
【青が崩壊する。】題名は あまさらさんです。
こんこんと 混沌
どくどくと 清濁入り乱れ
大地と空が 激昂する
相容れない物どうしが交信しようとして
雨戸を叩く
夜の闇に
....
僕の帰りを待つ妻と子のため自転車飛ばす
一人きり歌いながらお腹空いたと呟きながら
街灯で薄明るい公園の脇 自転車飛ばす
何処かから漂ってきた誰かのためのカレーの匂い
片 ....
日々の暮らしの
吹き溜まりから
洒落た記号を
掘り出して
綺麗に並べても
何処にも響かない
吹き溜まりに
手をつっこみ
すくった想いを
雪玉にして
無防備な背中に
ぶつけ ....
タイスの「瞑想曲」が似合う秋
私から枯葉が
虫食い穴があちこちにある私が
落ちていく秋の夜中
もともと智慧の無い思考の葉脈であっても
いまだけはその働きを止めておきたい
聴こえてく ....
新聞紙には真実は書かれていない
おまえの声は聞こえてはこない
今に始まったことではない
昔からの常套ありふれた手段、習わし水増し
天気予報さえあてにはならない
誤報だの謝罪だの
検証だの社 ....
両頬を打たれたほうが気も済んだ愛に飢えてる空は明るい
突然に触れられる肌蒸発し線香花火見たくない夏
こじれた風をみおくってためいきのゆくえざわめきみもふたもなく
はじめてのうそつきましたうそのうそつきましたうそつきましました
泣いててもかわいいが無敵なうちにぜんぶくだ ....
軽トラックの荷台に仰向けになって
青空を見るのが好きだった
実家から水田転化した林檎畑までは少し遠く
父の運転する軽トラックの荷台に乗り込み
寝転がって空を仰ぎながら道々を行った
時折助手席 ....
灰の中を駆けるくらい、どうということは無いと思った
どんなに汚れたって、体の中まで汚れるわけではないと信じた
汚れた服を脱ぎ捨てれば、また同じように愛されるはずだと信じた
駆け抜けているうち ....
細い髪の毛は実にからまりやすく
しじゅう梳かしてあげないと
やけっぱちになった団子になる
しこりになったそれ
まるで永遠に解くことのできない
知恵の輪みたいで
まるで
宇宙だねと
....
恋して 弱くなりました
愛して 強くなりました
向き合って 真実を得ました
その靴は私の足にあわないので
履くたびに痛みが増しました
1日その靴を履かなかったら
少し痛みがやわらぎました
どうしても
その靴をはきたかったので
翌日は我慢して履きました
....
素直に
想いを伝える
命の煌めきは
身体を紅く
染める耀きの
燃料になっていて
未来へと
想いを運ぶ
夜空を照らす
裸のままに
燃える僕らの炎
それは時を越え届く手紙
――封筒は茶色く変色して
だが土色の背中に亀裂が入るように
そうして新たな啓示を告げ知らせる妖精が
花弁のような華奢な翅にその霊妙を巡らせて
そよ風とワルツを踊りなが ....
吹きすさぶ
嵐が接近する
真夜中に
灯火で照らすのは
きっと陸にある
港のような君と
海を航行する
船のような僕を
繋ぎ止める
綱の堅い結び目で
しかないのだろう
小さな ....
誰かの溜息で
紅く染まった紅葉
風に巻き散らされて
紅い絨毯が敷き詰められた
一歩 歩む度に
カサッ カサッ
と、小さな悲鳴を上げる
その一枚を拾って
空に翳してみれば
紅い残像が ....
芦沢 恵さんのおすすめリスト
(5458)
タイトル
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カテゴリ
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日付
並木に沿って小さくなる背中
-
ただのみ ...
自由詩
17*
14-10-18
ぼくの個性
-
吉岡ペペ ...
自由詩
6
14-10-18
小景
-
梅昆布茶
自由詩
14
14-10-18
かりそめ
-
そらの珊 ...
自由詩
17
14-10-18
夕方の郷愁
-
吉岡ペペ ...
自由詩
2
14-10-18
クチビルがくちびるになり結び合うイランイランを言い訳にして
-
北大路京 ...
短歌
1
14-10-17
裂織
-
フユナ
自由詩
12
14-10-16
蛍
-
梅昆布茶
自由詩
11
14-10-16
キャラメルの箱に天使は住んでいた君に伝える前にサヨナラ
-
北大路京 ...
短歌
3
14-10-16
知るについて
-
たからじ ...
自由詩
3
14-10-16
じょろうぐも_【詩人サークル「群青」_九月のお題「悩」への提 ...
-
そらの珊 ...
自由詩
14*
14-10-16
たぶん分かってる
-
吉岡ペペ ...
自由詩
4
14-10-15
顏もないのに笑ってやがる
-
ただのみ ...
自由詩
21+*
14-10-15
とりつくしまという名前の島での物語_オムニバス三篇
-
るるりら
自由詩
8*
14-10-15
寒い夜道を自転車飛ばす
-
中村 く ...
自由詩
6*
14-10-15
おもいのおと
-
nonya
自由詩
21*
14-10-14
瞑想曲
-
乱太郎
自由詩
20*
14-10-14
吉田vs吉田
-
天地無用
自由詩
2*
14-10-13
両頬を打たれたほうが気も済んだ愛に飢えてる空は明るい
-
北大路京 ...
短歌
4
14-10-13
突然に触れられる肌蒸発し線香花火見たくない夏
-
北大路京 ...
短歌
3
14-10-13
風のはじまりをあなたは知っていますか?_
-
阿ト理恵
短歌
12*
14-10-13
走る青空
-
砂木
自由詩
18*
14-10-13
灰の中の野ばら
-
クナリ
自由詩
3
14-10-13
台風を待つ朝に
-
そらの珊 ...
自由詩
16*
14-10-13
あなたとわたし
-
殿上 童
自由詩
22*
14-10-12
新しい靴
-
Lucy
自由詩
17*
14-10-12
裸火
-
りゅうの ...
自由詩
12*
14-10-12
敬愛
-
ただのみ ...
自由詩
15*
14-10-11
嵐の夜に灯火を照らして
-
りゅうの ...
自由詩
10*
14-10-11
【_レジリエンス_】
-
泡沫恋歌
自由詩
23*
14-10-11
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