ひとは、これほど醜いのか

愛は、これほど弱いのか

ただ祈るしかないのか



※2005.7.7 ロンドン同時爆破事件の日によんだ詩
 今、一度


 
自信のなくなるような時

糞みたいな泥のなか

負けん気だけが命の力さ


そんなとこに咲く花なんて

ほんとうはない

花火でもさして

咲いたふりして脳でも騙せ


自信のなくなるような時

糞み ....
自己正当化のさきに殺人

不信と憎悪が連鎖する

オペラ座の怪人のアリアだけが

俺をたったいま救っている


誰ひとりひとりでは生きていない

その誰もが誰かをささえている

そんな当たり前のことを ....
桑田と後藤と湯川のバンド

安倍はライバルバンドの事務所社長

俺達は知性の薄れた評論家


いろんな考え出し合ってクリティーク

ふたつにしてひとつが真理

正しいことは絶対で ....
雪が降る

ソリの鐘が鳴る

錫杖のような音がする

俺ひとりで音楽シーンを支えている

砂に書いて泣き濡れて

夢見る甘い寒三十日を模倣する

追憶

ジョンレノンが俳句 ....
一面の雪の朝
私は
兄とかまくらを作る
田んぼ中の
雪を集めて

できました
私たちの秘密基地
しゃがんで入れば十分余裕
通学路からも
はっきり見える
不格好な雪の家

それ ....
朝の五時半を少し回ったころでした
六畳の畳が漂流し始めたのです
思わず活けようとしていた椿を咥えましたの
そうしてうんと股を開いて立ち上がりました
初めてですこんな太ももの上まで晒しちゃって
 ....
若者が過去を振り返るのは
夢を実現するため
老人が過去を振り返るのは
夢を楽しむため
でも 
若かった過去へは行けません

***

別れるまで一度も名を呼ばれなかったからっ ....
日が暮れたら寒い

不信と憎悪が集団を動かす

知性と同苦が集団を動かす

誰かのための誰か

遠い世界を伝える報道記者

知性の薄れた国で彼を待つ


冷たい藍色

星 ....
     光のあたらない
     すみっこにこそ
     きらりと光るものが
     ひそんでいる

     目立たなくても
     すみっこの力を
     侮っ ....
ふしあわせは
雨のように降ってくる
不穏な空から予定通りに
稲妻をともなって突然に

傘も持たずに
ぼんやり歩いている時に限って
ふしあわせ予報ははずれて
私の思考と良心はずぶ濡れ ....
外葉をめくったら
白い小さな亀がい
て、脱皮直後の未
防備ゆえのその純
真な甲羅にしばし
じいっと魅入る、
命あるものはみな
平等にそんな生ま
れたてがあった。
 ....
今日も街を行き交うひとびとの影を踏んで歩く

一瞬にして微塵に還るもの
止めどなく細く長く伸びるもの
軽く薄く風に舞うもの

ときどきそれさえも無い人に出会うが
それも街の雑踏の風景の一 ....
過去への扉を閉めて 歩み去った
思い出を 燃やしている その日までの
カレンダアに 印を付けるように
胸をつつく 夢の欠片を夜の河原に捨てる


葉を落とした 桜の小枝が 空に描く
 ....
スルーしたいラブレターに返信用切手 追伸の長いラブレターに貼られた切手が大きい おびただしい雫という雫が
都市と都市の間で あらゆる物と物の間で
たがいに伴を呼ぶ
満月のような視座で みえないその糸に命を与えようとしている男のポエジは
蜘蛛の意図のよう
雫と雫がつながり ....
同じ玉ばかり吐き出す福引器 またハート盗んでしまいぶつぶつと思われニキビ増えて皮膚科へ 私はちょっと出られないな
きっと
出られない

今さら
とってつけたように
気づく今までは
出られるって信じてたのか
出ようとしつづけることに
意義がある
なんて思っていたか

 ....
平和3

手も足も頭も
引きちぎられた人々を
クロゼットや押し入れの壁に
塗り込めてつくられた平和
もはや 人間のうめきは
くぐもって外に漏れ出ない

人は闘争に美を見つける
   ....
奇天烈な手つきで
狐憑き 月のツノ触る

淡い{ルビ間=あわい}の 睦言夜ごと
{ルビ霊=たま}の緒からめて 落ち戯れて

指きり含んだ口の中
だんご捏ね 味見

うめ 咲くな
さ ....
はじまりのまりを蹴りました。誰も傷つかないよう、わたしがきみをよびよせるたび、わたしは嘘つきになって、きみがきみのいるところだけが透明になってゆく。テトラポッドは波しぶきをくい止めて。非常口のひか .... 灯りを浮かべ
さざ波を光らせて
夜の底を流れていく
川の色は
本当は血の色かもしれない
あるいはヒトの
暮らしと汚れを溶かし
泥色に濁っているかもしれない
晴れた朝には
青空を映 ....
ひとひとりずつ風に消えてゆく

ひとひとりずつ風にかき消されてゆく

縁も運命も永遠も

風のまえでは軽い砂みたいなもんだ

韓流スターブームみたいなもんだ


ぼくらを繋ぎとめ ....
推理小説はあまり読んでいない。
でも覚えているチャンドラーの造形なる私立探偵フィリップ・マーロウの科白。

「タフじゃなくては生きて行けない。優しくなければ生きている資格はない」

あんまり ....
    

      すべてが寝静まり
      寝返りと寝言の中で
      やかんを磨く
      あしたはどんな一日に 
      なるだろう
      油で汚れ焼けた ....
たとえば今日を定休日とする
たとえば雨と雪のあわいで
だれにもならない日と決める

それを
許せる自分になってみる

易しそうで
なぜかとても難しい

イワアノキユトメア

な ....
笑顔が見たいと言われても
上手になんか笑えない

ほらどうだ!
と、手品みたい。

ゆりかごのようなサプライズに
にっこり身を委ねた

ありがとね
 
お布団の中、あと一分、、三分、、、

起きた後の喧騒と引き替えにしたってかまいやしない

冬のまどろみは 快楽だ



 
芦沢 恵さんのおすすめリスト(5458)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
祈り(テロの日)- 殿上 童自由詩20+*15-2-1
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オペラ座の怪人- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...115-2-1
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追伸の長いラブレターに貼られた切手が大きい- 北大路京 ...自由詩215-1-29
がうでぃな_さざなみ- るるりら自由詩17*15-1-29
同じ玉ばかり吐き出す福引器- 北大路京 ...俳句215-1-29
またハート盗んでしまいぶつぶつと思われニキビ増えて皮膚科へ- 北大路京 ...短歌315-1-29
私は出られない- Lucy自由詩15*15-1-29
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ハンモック- 鵜飼千代 ...自由詩13*15-1-26
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