十五夜の別れ話や神戸港 糸瓜忌や新郎新婦の始球式 餅つきに飽きて兎はナイターで月の氷を滑っています

煮詰まった砂糖が夜に冷えていきゆっくり月はべっこう飴に

おつきさま あなたの裏は永遠に知ることのない孤独でしょうか

月明かり 独り寝 ....
【記憶の塩漬け】
 



すべての壁は白い  それぞれの壁が白さの中にも蔭を落し
直線で構成された 迷路
一陣の風がふいて 一粒一粒の白砂が
皺やよじれとなり集まり
 ....
5月も下旬だというのにとても寒い日だった
時刻は19時をまわったところで
吉祥寺はまもなく夜になろうとしていた
駅前にはたくさんの人がいる
僕は麻で出来た紫色のストールをぐるぐるに巻いて
冷 ....
午後と午前が一瞬だけ相槌を打ち
手渡される密書
時間を知る者だけに閲覧を許される

一日を均等に二分割したのは人間だけだが
月と太陽は有史以前から
地球に影を描いて輪切りにしていた
 ....
あの日、
そうです。あの日からわたしは詩をつ
くれなくなった。何も浮かばないので
闇が静かに明けてゆくのを待っていま
す。ほら、ありふれているだろ。君の
言葉は素晴らしい。必ず朝を呼びすべ
 ....
  に売る寅年生まれのわたしアトリエ
まぶたにキスしたらあなた流れてゆきそうで
へばりついたことばの触覚しぼみ
たましいのサイズは変わらないのに
重さの変動はげしく
じたばたあたふ ....
天気予報が
いい具合にはずれて
空に陽が差してくる

中学校の校庭
トラックに引かれた真新しい白線
「出陣」の文字が描かれた入場門
砂埃の匂いがくしゃみを誘う
テントの下に置かれたキャ ....
サーカスも消えた広場に
日付が変わった南瓜の馬車
燃え落ちた隕石
既に 青くない地球


十二色のクレヨンを握り
極彩色のテレビに見とれている児


やり過ごされていく毒の風に晒さ ....
はこぐまに であったのは
白いマストが海岸に現れたときだった
お蝶夫人の待ちわびた人は 波止場には 降りてこなかった
かわりに降りてきたものは
かるい箱のようなものを頭にかぶった熊だった

 ....
粉々に木っ端みじんこ想い出を火薬の量で誤魔化している 虹色のグランドピアノジミヘン忌 それ俺が言ったことやん糸瓜水 あなたに見つけ出して欲しい 探しだして欲しい
真夜中の背中に映る夢の設計図

Turn to the right.
Turn to the left
The black angel of a ....
記念日にはキスを

頬でもいい

記念日が
もっと記念日になるように

新しい
ページがまた始まるように

心に残る
日々がひとつでも増えるように

記念日にはキスを
 ....
  
   キラキラと瞬くことが仕事です三日月の右やや斜めした


   眠れずに消炭色にそまるきみ金平糖を抱きしめながら


   星のない夜に星を数えています流れる星を貼りつけな ....
大きな雲は
空の広さを証明する

こんなに空が深くて
澄んでいることを

青空だけでは
はかりしれない
秋の午後を脅かして
突然の雨
雷の轟音に
台所から急いで
手をエプロンで拭きながら
昼寝している児のもとへ
布団に起き上がり
今まさに泣きだそうとしていた彼は
私の胸にかじりつく
よ ....
病院で気が遠くなる待ち時間診察室へ美人の患者 酒樽を抱いて眠るや牧水忌 ジャズバーのピアノ灯火を親しめり                   130917



雨戸があったから
被害は少しだけで済みました
無かったら
瓦や小石が飛び込んできて
ガラス ....
 ダダ漏れのDark Matter 鉛色の重力
街を歩いてもアスファルトに走る無数の亀裂
から滲み出てくる闇を見つめるだけだ

   ああ この皮膚がすべて剥がされても
  感じているか ....
遅刻や忘れ物をした生徒に裸足でランニングさせていた中学校のことが体罰問題としてニュースになっていた

その中学校は遅刻や忘れ物を先天的な障害でしてしまうこどもたちにそうしていたのだろう

とん ....
{画像=130917162815.jpg}

この幸せが
たとえば うつろいだと言えば
消え去ったあと
笑ってしまえる

この幸せが
たとえば とこしえだと言えば
消え去ったあと
 ....
小説や高村薫や読みてのちあきのながあめきとにつきけも

一杯の酒をすすれど空しゅうてこの酒になし何らかの意味
チビ・ビールの唄

ジス・タイニイ・ワン
チビ・ビール
開店を待って
チビ・ビールを買う

オー・ジス・タイニイ・ワン
77円の小さいやつ
椅子にすわって
チビ・ビールを呑む

 ....
「お父さんは、いつもむっつりしてたけど
 家族は結構大切にしたんだよ。
 日曜日の度に色々なところへ
 連れて行ってくれたんだから。」
 
週六日精一杯働いて
やっと巡ってきた休日なのに
 ....
{引用=
雨の去った午后
 くもがくる 心の硬貨は、
 ありし日の 思い出


ゆく雲は
 どこまでも
 どこまでも なだらか
 秋をかざす 陽光のサンデッキに
 秋空を ことほぐ ....
芦沢 恵さんのおすすめリスト(5451)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
十五夜の別れ話や神戸港- 北大路京 ...俳句213-9-20
糸瓜忌や新郎新婦の始球式- 北大路京 ...俳句213-9-20
月の氷- そらの珊 ...短歌1313-9-20
【音】塩時計には音がない---三篇のオムニバス- るるりら自由詩15*13-9-20
すべてを書きたかった- 栗山透自由詩213-9-20
二分割- 乱太郎自由詩19*13-9-19
わたしは詩をつくれない- 左屋百色自由詩14*13-9-19
ウルトラ- 阿ト理恵自由詩7*13-9-19
遠景- そらの珊 ...自由詩12*13-9-19
午後の祈り- Lucy自由詩19*13-9-19
それからはこぐまのサーカスばかり見て暮らした- るるりら自由詩11*13-9-19
粉々に木っ端みじんこ想い出を火薬の量で誤魔化している- 北大路京 ...短歌7*13-9-19
虹色のグランドピアノジミヘン忌- 北大路京 ...俳句313-9-19
それ俺が言ったことやん糸瓜水- 北大路京 ...俳句313-9-19
夢の設計図- 北大路京 ...自由詩313-9-19
「記念日にはキスを」- ともりん自由詩313-9-19
星のみた夢- 石田とわ短歌11*13-9-18
今日の空- Lucy自由詩12*13-9-18
雷雨- Lucy自由詩12*13-9-18
病院で気が遠くなる待ち時間診察室へ美人の患者- 北大路京 ...短歌413-9-18
酒樽を抱いて眠るや牧水忌- 北大路京 ...俳句113-9-18
ジャズバーのピアノ灯火を親しめり- 北大路京 ...俳句113-9-18
それからはこぐまのサーカスばかり見て暮らした- あおば自由詩5*13-9-17
賛歌- 壮佑自由詩17*13-9-17
にっぽんのこと- 吉岡ペペ ...自由詩113-9-17
夕空の虹- そらの珊 ...自由詩13*13-9-17
秋のある時- 生田 稔短歌2+13-9-17
チビ・ビールの唄- 生田 稔自由詩313-9-17
無口で運転の上手い人- 夏美かを ...自由詩29*13-9-17
むらぎもの心- 月乃助自由詩613-9-17

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