ここは都会の海の底
コーヒーを待ちながら眺める窓の外
都会の空から夜が消えても
海の底には闇が淀んで
淀んだ淵の岩間から覗けば
摩天楼のような海藻が
ゆらゆら揺らぎ
海の底に ....
そんな気持ちになったので
センベロしてみた
千円でベロベロになるほど飲ませてくれる店が下町にあるらしい
「たきおかとカドクラ、ハシゴするけど来る?」
とツレに聞いたら
空腹を我慢でき ....
また遅刻だ
鏡のうえに粉をのせて
その白い塊を太いストローで吸った
用心棒が入って来た
カウボーイハットの用心棒だ
あたしはふたりの会話に挟まれてラリっていた
ジッ ....
元気を出せ
朝起きて無気力感に悩まされ熱中症になったのかと妻
わが心励まさむとはペンをとり心を強いてかく歌をつくらむ
往年は心の糧の本かかえ旅の友とし喜びつ行く
使徒パ ....
上司といういきものは
おそらく有袋類らしく
どこか体の内側に
たくさんものを隠せるようだ
頭の先から爪先までの
ながいながい煙草とか
ちょっと一本、と出掛けていって
ずっと帰ってこないよ ....
ヤクルトを飲んだあと
必ず底に残るものが
輪となり現れる
どういうわけか
そんなつまらぬものが目につき
飲み干してやろうと
舌の上で
容器をさかさまにして
振ってみたりする
ほん ....
夏が透ける雨の隙間
渇いた紫陽花が
雨を、乞う
パンジー
ビオラを上手く咲かせるコツは
なんといっても
花がら摘みを
怠らないこと
種を作ると
花は終わる
種に養分をとられるから
咲き終わり
萎んだ花を
直ちに摘んで ....
熱帯夜に
惑わされて腐乱した睡眠から
止め処なく垂れ流れるゲルは
黒い卵を内包していた
寝息が言葉に染まって
過去の幻像を描くとき
醗酵したゲルは悪臭を放って
野を枯らし 街 ....
俺の出た探偵ナイトスクープにやけに激しい風が吹いてる
金曜日の西武百貨店
今日もこの百貨店に来た
もういくねんも前から
この店で楽しみの時を過ごしている
靴やカバンや色とりどりの洋服
地下の食糧品売り場は本当に豪華
じゃこが5種類 ....
そばにいることは
叶わなくなったのですから。
煙草とレモンスカッシュを
傍らに置いて作業をするわけです。
形にこだわるのは
どうか、とも思いました。
大切なのは気持ちで
モノを用意するだ ....
おにぎりを握るてのひらで
詩を書いた
いつか
おにぎりのように
なるように
卵はひとつの理想形だ
人間もまた卵から生まれれば
これほど母親との確執に苦しむことはない
乳と血の繋がりはどんな病的恋情より
互いを束縛しその愛は動物並に遠慮がない
その点 卵は完璧だ
無 ....
150612
カニバリズムを連想する社会
兵士は食料を持たない
現地で調達するのだ
後方支援の乏しい旧日本軍兵士は
さぞかし、苦労をしただろう
現地調達て言 ....
本当にレモンが爆発するなんてやけに激しい風が吹いてる
花冷えの誰もフォローをしない夜
朝の支度
朝、妻の出発
いつものように
伝道に
ネッカチィーフを選んで
あげた
「がんばってね」いつも声を
かける
「うん」と答えて
紫桃色の車に
出かけてゆく
ブリューゲルがすき
野間宏が「暗い絵」と表現した世界
描きこんだ風景を解釈する自由
それっていいかも
だれにも語れないメロディー
ソートする必要もなくながれている
言葉とか想いはソートできるのだろうか
人が奥歯を噛み締める時はどういう時だろう。
何か重いものを持つ時とか、野球でバットを振る時とか、一瞬に自分のありたけの力を込める時とか。
もしくは、口に出来ないような怒りに対して耐えるほかない時と ....
暗がりの街に、雪がちらついていた。
凍りつく大気、その向こうに雲
際は銀色に縁どられて
放射される天使の梯子
電線が揺れて、僕らはマリオネット
....
八重咲き桜の、白き花弁にさす紅の
艶めかしさにさす光。
光の粒に時は凪ぎ、深い記憶の谷間には
清流となった夢が飛沫を飛ばす。
さしかかった旅人は、一瞬己の旅人たるを ....
――風よ
木の葉をさざめかせ
やさしく掻き乱し
花房にそっと触れ
散り際へと誘う
子猫の背を撫でるよう
湖の面を煌めき立たせ
風 おお風よ!
おまえが気まぐれに ....
ぶらんこの夕べはいつもさみしくて百を数えておしまいとする
日陰にはどくだみの花みっしりとわたしは毒を愛しています
砂山に取り残されたスコップは誰かの置いた傘の中にて
夏になるほんの少 ....
パパあれみて
ジャンボがあるいているよ
ねえねえ みてみて
けむりがおててつないででているよ
ようやくことばが使えるようになった息子ははしゃぐ
何時か
ジャンボが滑走路に ....
ラスボスを倒して7日経つけれどやけに激しい風が吹いてる
ゴールよりデカいキーパー横たわるやけに激しい風が吹いてる
ミニ四駆追いかけていき森の中やけに激しい風が吹いてる
キミの笑顔が見れた日は、
見上げた空が曇っていても、降り注ぐ無数の滴が
宝石のように弾けるのを見て
街全体が、打楽器のようにリズムを奏で
耳を澄ませば、そこにもJAZZが流れて ....
芦沢 恵さんのおすすめリスト
(5458)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
コーヒーを待ちながら
-
イナエ
自由詩
8*
15-6-16
センベロ
-
鵜飼千代 ...
自由詩
22+*
15-6-15
また遅刻だ
-
吉岡ペペ ...
自由詩
3
15-6-15
_元気を出せ
-
生田 稔
短歌
2
15-6-15
上司といういきもの
-
フユナ
自由詩
6+*
15-6-15
底
-
そらの珊 ...
自由詩
15*
15-6-15
乞う
-
殿上 童
自由詩
16*
15-6-15
花がら摘み
-
Lucy
自由詩
10*
15-6-14
夜空を夢が流れて
-
イナエ
自由詩
12*
15-6-14
俺の出た探偵ナイトスクープにやけに激しい風が吹いてる
-
北大路京 ...
短歌
1
15-6-14
_金曜日の西武百貨店
-
生田 稔
自由詩
1
15-6-14
煙草とレモンスカッシュ
-
栗山透
自由詩
4
15-6-14
いのり
-
フユナ
自由詩
16*
15-6-13
『エンジェルエッグ』___卵から始まるはな詩①
-
ただのみ ...
自由詩
21*
15-6-13
石ころを、たべる
-
あおば
自由詩
5*
15-6-12
本当にレモンが爆発するなんてやけに激しい風が吹いてる
-
北大路京 ...
短歌
6
15-6-12
花冷えの誰もフォローをしない夜
-
北大路京 ...
俳句
3
15-6-12
__朝の支度
-
生田 稔
自由詩
2*
15-6-12
ブリューゲル
-
梅昆布茶
自由詩
9
15-6-11
ソート
-
梅昆布茶
自由詩
4
15-6-11
夜更けの紙相撲・6月4日むしば予防ディ
-
そらの珊 ...
散文(批評 ...
10*
15-6-11
「世界に満ち溢れるもの」
-
元親 ミ ...
自由詩
5
15-6-11
グレンリベットが云う
-
元親 ミ ...
自由詩
1
15-6-11
風と共に念ず
-
ただのみ ...
自由詩
15*
15-6-10
公園だより
-
そらの珊 ...
短歌
13*
15-6-10
おはなししましょ
-
イナエ
自由詩
8*
15-6-10
ラスボスを倒して7日経つけれどやけに激しい風が吹いてる
-
北大路京 ...
短歌
5
15-6-10
ゴールよりデカいキーパー横たわるやけに激しい風が吹いてる
-
北大路京 ...
短歌
3
15-6-10
ミニ四駆追いかけていき森の中やけに激しい風が吹いてる
-
北大路京 ...
短歌
3
15-6-10
JAZZが流れていたりした。
-
元親 ミ ...
自由詩
3
15-6-9
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