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この幸せが
たとえば うつろいだと言えば
消え去ったあと
笑ってしまえる

この幸せが
たとえば とこしえだと言えば
消え去ったあと
 ....
小説や高村薫や読みてのちあきのながあめきとにつきけも

一杯の酒をすすれど空しゅうてこの酒になし何らかの意味
チビ・ビールの唄

ジス・タイニイ・ワン
チビ・ビール
開店を待って
チビ・ビールを買う

オー・ジス・タイニイ・ワン
77円の小さいやつ
椅子にすわって
チビ・ビールを呑む

 ....
「お父さんは、いつもむっつりしてたけど
 家族は結構大切にしたんだよ。
 日曜日の度に色々なところへ
 連れて行ってくれたんだから。」
 
週六日精一杯働いて
やっと巡ってきた休日なのに
 ....
{引用=
雨の去った午后
 くもがくる 心の硬貨は、
 ありし日の 思い出


ゆく雲は
 どこまでも
 どこまでも なだらか
 秋をかざす 陽光のサンデッキに
 秋空を ことほぐ ....
たったひとつの科白で終えるとき
誰もいない薄暗い部屋を飾ろう
もし手向けられるならば
二度と咲かない蒼い薔薇がよく似合う
使われない硝子が棚の底に
染み付いた煙は放置され
黒い黴が支配 ....
夜中どれだけ風が強く吹いても

虫たちの鳴き声はやまなかった

不安にふるえながら

ぼくはそのことに感心していた

遠ざけられたらまたおかしくなる

なのに秋の虫たちはやまなかっ ....
少女、
月曜日の放課後につくった詩が
火曜日の朝には消えていた
細い指でなぞった物語が
校舎裏で砕けていた中2の夏
西の空がまぶしい
あれは現代詩ですか
いいえ、
夕暮れです
毎日す ....
ぼくたちの見たこともない色って想像できる?  
雨は平等に降りしきる

あなたにも、わたしにも、

だけど、わたしには傘がない



 
僕が思春期に可愛がっていた
片瀬江ノ島駅に住む、野良猫ニャー子は  
破れた恋に涙を流す学ラン姿の僕に寄り添い  
顔を膝にこすりつけ  
(にゃあ)と優しくひと声、鳴いた  

僕と出逢 ....
目覚まし時計の呼ぶ声に乳白色の霧をかきわける朝

夢の続きの小路をたどればあの古い石の門がが見えるかもしれない


丘の上の教会には孤児院が併設されていて僕の友達がいた

通りを浜のほう ....
ある満月の晩、女友達が私の家にやってきた。シャンパンを片手に。何かのお祝い? と尋ねたら「まあ、そんなようなもの」とほほ笑んだ。酔っぱらうと虚言癖のある彼女は「やっとわかったの。わたしは王女さまだった .... 童謡を読んで
書いた詩人を紡ぎだした
環境を排除して
言葉を撫でるように
なぞるだけで

現代の裕福な子供たちが
詩を受け取ることは
出来るのか



会場にいた観 ....
いくつもの交差点を越えて
道はまだ続いている
緩やかに弧を描くカーブの先に
終わりはまだ見えない

進んで 止まって 曲がって 進んで

約束事を守って運転していても
右折してきた ....
慕情とか
郷愁とか
そんな古めかしい語句を
あてはめてみたくなる
吊り革につかまってみていた
車窓の風景

たくさんの人々の日常が
幾重にも重なり すれ違っているはずの
それでいて私 ....
九月十三日の朝
風のこどもたちは
キッチンの西窓の向こうで
すでに足踏みを繰り返していたとみえ
私が縦長の窓を押し開くと同時に
遠慮なんかこれっぽっちもしないで
じゃれあうように
とびこ ....
宇宙を 黙読しつづけて
何万回死んだかしれない
こむすめコスメ ポーチから
四方八方に轟く その呻き


きょうは
おとなしい おくさま風
おとなしいおくさま
おとなし ....
この夏を共になんとか生き延びて ずしりと重い冬瓜を買う

唐辛子 束ねて売れば店先が花屋になった花屋であった

セルリーがしなびて見切り三十円 手にとればもう戻せなくなる

無花果の星型に ....
  集会にいざなう

駆けてくる、駆けてくる
秋の並木道
娘の姿はくっきり
われらの車に乗るため

次の週も、次の週も
同じ並木道
娘は可愛ゆげに
カバン持ち駆けてくる
深海魚が太陽を見る日
光のパレットナイフが
海鳴りの弦を切断する
青い狂喜で上塗りされ
それが比喩かも忘れて

人がひとり墜ちて行く
閉ざされた貝のように
白く饒舌な泡に抱かれ
記憶 ....
校庭跡に残った桜の木
ビルに挟まれてわかりにくいが
駅の改札口を出てほどなくのところに
ふと足が向いてしまう
今はないという
桜田小学校
晴れの日の緑はすがすがしく
ベンチで
ブランコ ....
古い山荘の天井から  
電球が外れたまま、黒いコードが
吊り下がっている 

あそこに  
寒村の夜をも照らす  
ひとつの明るい電燈の  
幻を視るのは  

霊の世界にいるひとと ....
民主党にはいれなかったけれど

民主党が圧勝したあと

ぼくは腹を決めて民主党を応援した

自民党にはいれなかったけれど

自民党が圧勝したあと

ぼくは腹を決めて自民党を応援して ....
逢うたび綺麗になってる君のピークはたぶん死ぬ間際 台風やコロッケ揚げる鍋の音  友人ととも

風ふきて柳揺れつつゆく道の今日のドライブ友人ととも

長月の空はうす青三人してわたる湖橋夕陽さすなり

刈り入れが済んだ田もありまだの田も珍しからねど目を留にけり

遠 ....
                130909



緊急ブレーキの軋む音
大災害でも大活躍した
気の好い
エアーポンプの劣情を促す
黄緑色の青春VS赤黒の想念も
形を得て
型を得て ....
「one person, two persons, three persons」と数えてしまう人がいたら、
おしえてあげよう
「違う、one person, two people, thre ....
たぶん今頃あなたは
見知らぬ女のために
木綿豆腐を切り分け
お出汁にすべりこませる
積算書にメモ書きをしてみせた
やわらかく白い指先で


一方残業を終えたばかりのわたしは
娘のお迎 ....
芦沢 恵さんのおすすめリスト(5458)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夕空の虹- そらの珊 ...自由詩13*13-9-17
秋のある時- 生田 稔短歌2+13-9-17
チビ・ビールの唄- 生田 稔自由詩313-9-17
無口で運転の上手い人- 夏美かを ...自由詩30*13-9-17
むらぎもの心- 月乃助自由詩613-9-17
終幕の薔薇- アラガイ ...自由詩16*13-9-17
秋よ、秋の虫たちよ- 吉岡ペペ ...自由詩513-9-17
中2は今日も- 左屋百色自由詩14*13-9-16
みらい- 吉岡ペペ ...自由詩413-9-16
- 殿上 童自由詩33*13-9-16
被災地の犬__- 服部 剛自由詩1013-9-15
海流の街- 梅昆布茶自由詩1613-9-15
王国- そらの珊 ...自由詩11*13-9-15
パチパチ- 鵜飼千代 ...自由詩7*13-9-15
交差点- nonya自由詩21*13-9-14
夕暮れ- Lucy自由詩14*13-9-14
風の通り道- そらの珊 ...自由詩12*13-9-14
小娘- るるりら自由詩17*13-9-14
冬瓜を買う- そらの珊 ...短歌1113-9-13
_集会にいざなう- 生田 稔自由詩213-9-13
海に描いた反ジガゾー- ただのみ ...自由詩21*13-9-12
大人のための桜田公園- 乾 加津 ...自由詩12*13-9-12
山荘の灯__- 服部 剛自由詩213-9-10
誓い- 吉岡ペペ ...自由詩513-9-10
逢うたび綺麗になってる君のピークはたぶん死ぬ間際【都々逸】- 北大路京 ...伝統定型各 ...813-9-10
台風やコロッケ揚げる鍋の音- 北大路京 ...俳句213-9-10
友人ととも- 生田 稔短歌113-9-10
青黄黒緑赤- あおば自由詩5*13-9-10
青黄黒緑赤- るるりら自由詩8*13-9-9
アパートメント- 伊織自由詩9*13-9-9

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