いそぎ足でやってきた
冬が
粉砂糖みたいな
パウダースノーを
街中に降りかけていった

私の黒髪にも白く積って
ガトーショコラみたい
綿菓子みたいな吐息が
凍える指先を温める
北風 ....
カッとなってたまるもんか!とカッとなる

天井が月面みたいに見える

またあの発作が来るのかな

布団にくるまり待っている

カッとなってたまるもんか!とカッとなる


慣れるこ ....
誰もがあなたを甘やかすから
気づけばすっかりぜい肉がつき
顔の周りの
柔らかな毛をつまんでみる
味気ないドッグフードだけ食べて
長く生きるのと
体には良くないけれど
美味しいものを食べて ....
大雪で動けない僕を横目に進むコトバの火炎放射器 降り続く雪に言葉が埋もれてる溶かせど溶かせど雪雪雪雪 春になったら消えちゃいそうな君の姿と雪だるま 旅に疲れて透明になる夜 村上春樹とイモトアヤコの誕生日だ

スキーの日でもあるらしい

ぼくは優雅にへばりついていた

つまらない存在の最小単位だった

鳥に髪の毛をひっぱられていた

獣がまわりで糞をし ....
紫の葉が落ちた時
生まれた頃の泣き声は還らない
腐敗が始まった土壌で
夢は悪臭を呆然と放って歌は枯れていく


耳の役目を終えた貝殻を二つだけポケットに仕舞い
少年は東へと永遠に消え ....
    木目の美しい一膳の、
    箸に惚れた
    色香を漂よわせ
    朝に夕にと
    おいしいものたちを
    口に運び入れ
    わたしに感謝の咀嚼をせが ....
 
風景がちがう

あなたがいないだけなのに

ただ、いないだけなのに



 
ピアノ協奏曲第2番が流れていた
雲の切れ間から射し込む くぐもった冬の陽は
積み上げる書物の埃を 頼りなげに
浮かび上がらせて ストオブの気流に乗せた


この部屋に 何年いたのかな? ....
街路樹の赤い実に今年の青い空が映っていた

それだけでこころが濃く弾けた

からだは自然体であきらめていた

覚悟とはあきらめることだから

赤い実に映っていた青空はどこにもなかった
 ....
もったいない と

みっともない が

朝から口論している

板挟みのわたし

ポカンとしたくつ下



    《時間がないのに:2015年1月10日》
やさしい人になりたかった

やさしい人になりたかった
それは何のため

やさしさよりも気遣いだよといった
やさしかったかどうかはいつもびみょうだ
気遣ったつもりかどうかなら頷ける
たと ....
拙くてもぼくは「君との失踪」を書いて、それが
じぶんを覗いた初めての瞬間

いつとはなしに、その詩が消えてからは
じぶんの覗き方も変わってしまった
(水のように流れて、もはや字面には戻れなか ....
盗まれた自転車が恋を連れて帰ってきた 青空を手にした踵にハイヒール それは鉛の重力で
垂直に私を引っ張るので
テグスに結び付けられた浮きのように
私は
水面に立っている

もうふわふわも
ぐらぐらもしない
磁針のように空を指し
己を標として生きるのだ ....
【大草原の星の王子様】



いつしか はだかになれない自負が
少年を呼び寄せたのだろうか
ひつじの絵を書いてと言われて
ツノを書いてしまった

ダメじゃんぼくの星で おじさんの思い ....
一つ去って
二つ去って
三つ去って
それでもまだ何か残るというなら
彼が持っていてほしい

わたしはひとりで空になって
白い大地を這う無限の生き様をながめていた

泣いている
どこ ....
川を越え海を越えた向こう岸へなど
渡ることは考えもしないけれど
対岸に上がった火の手を見付けて
騒いでいる  
  ディスプレイの中で
  銃を構えてうろつく男を眺め
  騒いでいる
 ....
マークはユリイカすカスミソウみたい束ねられるのお断りします


わたしがわたしを忘れてしまうまで回転しちゃいますピンポンパン


さがしていますピンクの指輪つけたくまとまく(ら)と ....
風邪かくしゃみか運命か

ぼくも彼女も頭が痛い

一体いつからだろうか

体調バッチリなんてこと


肩肘張って肩落とす

擦り切れトンボが尻切れトンボ

甲状腺でも調べたら ....
ほどよく乾いた小枝や
抜け落ちた羽根や
通り過ぎていった月日の
さまざまを
ちりばめておく
もうそこは
きみのねぐら以外のナニモノでもない

広い宇宙のなかで
ただひとつだけ
選ん ....
普通にしてるのに

涙が流れる

無味無臭の

ガスにやられるのだ

連絡を絶つ

息をしてる

普通にしてるのに


発作で夜中起きてしまう

薬を飲むと

楽 ....
満たされない心でわたしが死ぬ日
糸の切れたマリオネットみたいに
小さな舞台に沈むとき
スポットは落とされ
たった数行のエンドロール
短い悲哀の微かな拍手が
最後の疎らなひとつの合掌が
過 ....
那智黒の碁石ポッケに冬至粥 冬至粥白優勢のオセロかな おやすみとさようならが相槌を打つ
今日あったことは内緒にしよう
玉手箱にしまっておいて
一年後おはようとこんにちはに開けてもらおう


おはようとこんにちはがその計画を
未明のうちに知り ....
芦沢 恵さんのおすすめリスト(5458)
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春になったら消えちゃいそうな君の姿と雪だるま【都々逸】- 北大路京 ...伝統定型各 ...215-1-12
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ちがうの- 殿上 童自由詩21*15-1-12
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時間がないのに- ただのみ ...自由詩19*15-1-10
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