昔大きな戦争があったことを
食卓のバナナは太陽に教えてもらった
黄色い時代だったという
バナナは自分が青かった頃に住んでいた国について
通りかかった風に話し始めた
小さな島がたくさんあっ ....
                 140401

塩焼きが定番、早速コンロに炭おこし渋団扇ばたばた
ゆっくりとこんがり焼き上げた
箸を取るのももどかしくかぶりつきたいのを理性で抑制
お皿に載 ....
廃屋に一本の桜が立っている
誰一人愛でる人もなく
人知れず枝を伸ばし
花を咲かす

月明かりの夜
街灯に照らし出されて
ぼんやりと薄桃色の
その姿を浮かび上らせていた

夜の静寂に ....
マイルールごり押し

新製品サポート無しでは扱えない

おまけ付き商品に弱い

少女時代を美化して語る

スーパー銭湯とグルメが生甲斐

家ではノーブラですが

人間の形状なく ....
結論がない朝 風が素通りする 乳児用の細軸綿棒で耳掃除をすると
耳の奥深くに綿球が入り込み
ふつうの綿棒では届かない部分で感じるわずかな痛みと恐怖が
心地よい

目には見えぬ自分の鼓膜付近で
薄い皮膚と細い紙軸の綿棒が ....
かなしみをください
あなたの傷口のように深い夜に

ことばをください
書き忘れた遺書のように
端正に綴ってみたいのです

桜が眼に沁みてなぜかせつなく
なにかを教えてくれるのですから
 ....
両腕を広げて君は雨を待つ買ったばかりのレインコートで こぬか雨骨にしみいる寒さかな

春の雨歩みは遅く花遠く

想ふても雨に流され春の宵
 
月夜の桜にご用心

照らされた花吹雪に心をもっていかれるという

そんな夜はおひとりになりませんように



 
なみだがとまらない

手首でぬぐうと

雨がたたく音がする

ねえ

ぼくのために

マッサージを予約してくれないか


そとは雨だ

想像する

どんな思いをして
 ....
別に昆虫の話じゃありません
これは一種の開き直り
あなたは平和主義者ですか
わたしは違います

大仰に言ってみても
所詮 頭と胸
頭で知った理想を
胸にぶら下げて生きること
本音と建 ....
我が社に知的障害持った青年が入社した
長い期間研修で頑張って入社した
彼は我々の新しい仲間だ

18歳の彼は真面目で優しい
彼を見ていると
健常と障害の違いは紙一重だと思う

彼の ....
黒鍵を叩くと赤い雨が降る涙が出ないピアノも独り 君を呼ぶ声を遮る雨音がAm(エーマイナー)からE(イー)に変わった いけ、いけ、リスクを獲れ
いけ、いけ、リスクを抉れ
いけ、いけ、リスクを掴め

掌で、あの日流した悔し涙を
もう一度、握り潰して
額には、汗を滲ませ
いざ、中央突破のフィールドへ
繰り ....
若い頃の情熱は妄想に支えられている

世界をコントロールできる術がどこかにあるのではないか?

そんな妄想に支えられてぼくらははニートになる

老いを発見するようになると

コントロー ....
父がハーモニカを吹く
孫らに
子らに
万感の思いを込めて
「花の街」を吹く

私は父が奏でるハーモニカが好きだ
80歳になっても奥深い響きは変わらない
何十年経っても変わらない響き ....
放射冷却の夜があけて
風もなく
日中の気温は上がる

この穏やかな春霞
雪どけの水蒸気
あふれる陽光に
紛れ込んだ
毒の微粒子

笑顔に溶かした
敵意のように
言葉に塗られた殺 ....
夜明け
窓を開けると
空に明星が瞬いている

テーブルにこぼした煙草の灰を
手で掬いとっているうちに
夜が終わっていく

春先の
暖かい雨は降り止み
朝日が微かにひかる
神経が泡 ....
ため息で曇るガラスの向こう側あなたの傘を持って待つ人 揚雲雀メールの返事ありにけり    携帯は見ない
   家事はいっさいしない
   仕事のことは考えたくない

   窓も開けないで
   一日中 ボーとして
   無為の時を過ごしている

   病気じゃないけど ....
言い訳しても反省しません

聴いてないよが口癖

毎日の献立悩むのよねぇ、実はワンパターン

ひとこと多い

メールより電話!

自己流の節約マニュアルを持っている

不利にな ....
ショーウィンドウの前から
ふわりと剥がれた影は
軽やかにステップを踏んで
もうひとつの影にくっついた

大きな紙袋をぶら下げて
せかせかと動き回る影は
スマホを耳に押し当てたまま
 ....
帰宅する

幹線のJRの駅から田舎電車に乗り換え
一五分ほど奥まった田舎の駅
そこが自分の住む家の最寄り駅である。
妻と子が二人、義父母二人
六人が暮らす自分の家だ

自分の父母は随分 ....
地上からトム少佐へ

ブザーが鳴りつづけている

音の先を追いかけている

アムロ、行きます!みたいに

地上からトム少佐へ

ブザーが鳴りやんだ

音の先から放りだされる
 ....
雨の止むその一瞬でも唇を重ねた夜のメロディよ鳴れ 罪もない人を巻き込む新豆腐 花束を君に贈ったのは夏が終わる頃だった
小首を傾げて微笑んだ君との時間をを僕の心の壁にかけてあるんだ

何を約束したのか忘れてしまったが
秋の訪れとともにそれは緩く解けて雲に流れていった

 ....
芦沢 恵さんのおすすめリスト(5458)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
落花生- 乱太郎自由詩25*14-4-2
せいかい- あおば自由詩6*14-4-1
【_廃屋の桜_】- 泡沫恋歌自由詩23*14-4-1
自由律_【_おばさんの流儀_】_其の四- 泡沫恋歌俳句4*14-4-1
「現代詩フォーラム」について- 空丸ゆら ...自由詩714-3-31
細軸綿棒- ichirou自由詩9*14-3-31
憧憬。春- 梅昆布茶自由詩24*14-3-31
両腕を広げて君は雨を待つ買ったばかりのレインコートで- 北大路京 ...短歌514-3-31
雨三句- ……とあ ...俳句8*14-3-31
ご用心- 殿上 童自由詩22*14-3-30
幸福- 吉岡ペペ ...自由詩514-3-30
頭_胸_腹- ただのみ ...自由詩15*14-3-30
新しい仲間- ichirou自由詩14*14-3-30
黒鍵を叩くと赤い雨が降る涙が出ないピアノも独り- 北大路京 ...短歌214-3-30
君を呼ぶ声を遮る雨音がAm(エーマイナー)からE(イー)に変 ...- 北大路京 ...短歌414-3-30
明日への滑走路- 服部 剛自由詩6+14-3-29
武器よ、こんにちは- 吉岡ペペ ...自由詩214-3-29
音の和_春の和- ichirou自由詩1214-3-29
大気の中に- Lucy自由詩10*14-3-29
桜の樹の下へ- 小林螢太自由詩20*14-3-29
ため息で曇るガラスの向こう側あなたの傘を持って待つ人- 北大路京 ...短歌414-3-29
揚雲雀メールの返事ありにけり- 北大路京 ...俳句214-3-29
【_仮病_】- 泡沫恋歌自由詩20+*14-3-28
自由律_【_おばさんの流儀_】_其の三- 泡沫恋歌俳句4*14-3-28
影の春- nonya自由詩20*14-3-27
不安−詩想との訣別- ……とあ ...自由詩17*14-3-27
トム少佐の歌- 吉岡ペペ ...自由詩314-3-27
雨の止むその一瞬でも唇を重ねた夜のメロディよ鳴れ- 北大路京 ...短歌414-3-27
罪もない人を巻き込む新豆腐- 北大路京 ...俳句314-3-27
約束- 梅昆布茶自由詩1714-3-26

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