泳ぐのならば
        身を切るような
        水のなか
        冷たかろう
        痛かろう
        けれどきっと温かい
  ....
   手を繋ぐソーダー水に寄り添ってただ一粒の泡となるまで 流木に背中凭せて考える去年の九月で地球はいくつ

僕が寝ているときは僕の靴もつかれて寝ている

差し出した君の右手にどんぐりこぼれる秋のどか

馬鹿も休み休み言ったけどやっぱりぶたれた・・ ....
あなたの言うことは
どんな時でも正論で
つけいる隙なんかありゃしない

あなたのシャツにはいつだって
きっちりアイロンがかけられていて
一筋の小皺でさえ見当たらない

あなたの書く文字 ....
秋の暮埃かぶりし鉄アレイ まだ未熟な羽をもつ
小鳥が
高く 
遠くに
羽ばたくことを求め
嵐の日に
強風に乗って飛び立つ事を
選んだように
君は
わざわざ試練の時に
身を捥ぎ離すようにして
 ....
赤が
私の内側を流れる赤が
情動をまとった哀しみと孤独が
今日も私の全体に行き亘る

赤は
私の内側を流れる赤は

などと

恰好つけて書いてはみるものの
詩人と呼ばれたい私 ....
ケーキを焼いて
中学生の娘の誕生日を祝う

ろうそくの灯に照らされて
もうひとりの女の子が浮かび上がる
娘と同じ誕生日を持つ子
遠い国に拉致されて
連れ去られたまま
いまだ帰ってこられ ....
よなかに こねこが ないて
どこかとおい よびかけのよう 
しずかに
開く扉 


こころ うもらないなら もう ろここ


      軽んじてゐた      薫       ....
世界が僕を閉じるから
僕から
世界を閉じた

空より降る縦線
時計の動く気配すら
奪われた

沸いた湯が白い粒になって広がっていく
見ていた
見ていた
ああ
全部満たしてしまえ ....
恐らくあとすこしで
不器用なりにかたはつく
着地点さえ定めれば

引かれあうには理由があり
途中までは見えている
交わるのかどうかは
舵の切り方


 それはたぶん 既視感、共感、 ....

陸に上げれば
日保ちのしない魚で
「卑しい」が名前の由来だと

腐って臭うので
頭を、柊の葉の刺と合わせて
節分に鬼の退治といわれた、モノで
これがまた平安と呼ぶ
わたしには途方 ....
   宝箱の鍵が

  みつかりません

 仕方なく箱を振ったら

   カラカラと

   頭蓋骨から

 乾いた音が響きました
体温計脇に挟んでとる夜食 いらいらしたら

わすれられる

いらいらしたら

わすれられる

いらいらしたら

つめたくなれる

いらいらしたら

わすれられる

いらいらしたら

わすれら ....
そよとも揺れないすすきの穂が
あたりに白く浮かぶ

とおくを
スローモーションの足どりで
駆けて行く
赤いセーターを着た少女

お腹がみるみる膨らんで
まんまるになったかと思 ....
現代詩雲の下
無風にゆられて見ていたのは
つぼみのまま終わった
赤でした
無音ひびく団地の前
灰色の壁にかきなぐった鳥が
空へ
とんでゆく夢を見た
その後で、
現代詩雲の下
ざーざ ....
叢でひっそりと
台風が去ったあとの
サファイアブルーの空を
見上げてます

小鳥よ、小鳥
わたしを一緒に連れてって
くちばしが
わたしをついばむ日を
待っています

翼を持たない ....
     ふと違和感を覚えた朝
     右足に苦しみが
     そうして五日後、
     右腕にかなしみが 

     絡まった
              
     曲が ....
夜が陰る闇が歪んで砕け散る猛毒の花死の光産む 猫よりも猫撫でる君可愛くて猫耳つけていなくても好き またあえる

おやすみなさい

おいかける

たいふういっか

にじのそら

おはようひかり

あさのこえ

まもれているか

わからない

まもれているか

しがみつく

あなたのまうえ

そらのし ....
あなたのような人は長生きしてほしい
そう素直な人あってのひねくれ者だから
だから九十四歳は悪くない 悪くない
これでも献花のつもりなんだ

アンパンマンを見たことがなかった
なのにアンパン ....
暑さ寒さも彼岸まで

現場帰りの皆さんがクーラーをやたらつけなくなって
冷蔵庫の作り置き麦茶もポット一本が減らなくなって
仮決算の季節です

「いいから着とけ、俺もう入んないし。」
太っ ....
例えば
恋人は数ヶ月周期で変わるのに
ずっと同じ色の法被を着続けること

例えば
卒業と加入を何度も繰り返す流れの中で
並ぶ握手の列の先は同じメンバーであること

それでも
その人の ....
絶えず
一定の方向にだけ
エネルギーを集中し

間断なく
成長あるいは変容し続ける
モノやコトや
言い表せない何か

そんな奴等に
ヒトという間抜けな動物は
いつも
驚愕さ ....
 {ルビ呼 吸=い き} し

  地 に

 陽  魅 入 り 

     ・・・ 意 ?
「伝道」

青々とひつじ田ありけり街の中

伝道の路に妻摘む紅き花

考え事しつつ歩けり家々を

台風さり秋の涼しき道をゆく
強風に この身のタガをはずされそうで夜の毛布を抱きしめている

蓋のないボンドはいつしか固まって自己完結を目指しています

貝ボタンはずせばそこはあの海で潮の香りが満ちて広がる

風見鶏  ....
記憶の糸をほどく
風景や音や肌触り
縫い合わされていた
いくつもの欠片が
ふたたび熱を取り戻して差し出される
思い出は語られたがっているのだろうか

子供の頃ひと夏を過ごした祖父母の家
 ....
芦沢 恵さんのおすすめリスト(5458)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
水のなか- 石田とわ自由詩11*13-10-20
ただ一粒の- 石田とわ短歌8*13-10-20
浮浪雲- 梅昆布茶短歌1013-10-19
Edge- 夏美かを ...自由詩25*13-10-19
秋の暮埃かぶりし鉄アレイ- 北大路京 ...俳句613-10-19
少年- Lucy自由詩16*13-10-19
私の赤- nonya自由詩17*13-10-19
十月五日(土)天気_雨- そらの珊 ...自由詩1413-10-19
薔薇- るるりら自由詩13*13-10-19
きこえない、ふり- 伊織自由詩7*13-10-18
まちがう- 伊織自由詩3*13-10-18
鰯の頭_(想起させるものに、忠実に)- 乾 加津 ...自由詩15*13-10-18
【_私の才能_】- 泡沫恋歌自由詩19*13-10-18
体温計脇に挟んでとる夜食- 北大路京 ...俳句513-10-18
つめたい月- 吉岡ペペ ...自由詩913-10-17
夕日__(詩人サークル「群青」10月のお題「無」から)- Lucy自由詩12*13-10-17
現代詩10月- 左屋百色自由詩16*13-10-17
じゅずさんご- そらの珊 ...自由詩1213-10-17
一歩ずつ近づくもの- 石田とわ自由詩11*13-10-17
夜が陰る闇が歪んで砕け散る猛毒の花死の光産む- 北大路京 ...短歌413-10-17
猫よりも猫撫でる君可愛くて猫耳つけていなくても好き- 北大路京 ...短歌613-10-17
にじのそら- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...613-10-17
ひねくれ者より献花です- ただのみ ...自由詩36*13-10-16
Tシャツでは_すこし寒い- 伊織自由詩5*13-10-16
それでも- 伊織自由詩2*13-10-16
蔓延る- nonya自由詩19*13-10-16
い段の朝- ただのみ ...自由詩12*13-10-16
_「伝道」- 生田 稔俳句213-10-16
風の街- そらの珊 ...短歌1013-10-16
ありがとうの言葉とともに- そらの珊 ...自由詩17*13-10-16

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