きのうまであった
いのちです
「梅雨は嫌い」と言ったら
おまえはそうでも
俺たちは雨が降らないと困るんだ
紫陽花の葉っぱに隠れていた
一匹のカタツムリに
小さな声で抗議された

「洗濯物が乾かない」と嘆く
なにを言 ....
傘が行く
三叉路の紫陽花を横目に

靴がついてくる
水溜りをかろうじて避けて

身体は押し黙る
雨音の朗読を聴くともなしに

思考は潜り続ける
内側の後方の下部の
定位置に落 ....
醗酵することは発行されたものをもたないこと
あるいは発光する冷たい微熱をかかえた昆虫の夜を生きること
あるいは薄幸な女の身の上話にあいづちをうつ場末の安酒場の空気

欲望は醗酵し発熱し自分の足 ....
ちぎれた 火の粉を雫の中にやどした言葉たちを超えて鳥が謳う
ほととぎすは 夜通し歌をもやし、カッコウは霧雨を もやし
溶接工は、鉄を燃やして繋ぎ合わせノアより巨船を創り
アリアは、魂をすく ....
潤んだ空に買わされた傘が幸せ願っている {画像=140605223459.jpg}



人は他人無しには存在できない
自分だけで自立しているように見えて
他人の評価を気にして生きている


自分の生き方も定まらず自信を失 ....
ことがら は 昨日の記憶

そばがら は 今夜の枕のなかで

ひとがら を 朝のヒカリで描きこむ

うまれたての雛のあたまに
残された
一片の から

どこからと問うこともせず
 ....
唐突な話なんですがね
最近 魚になりたいって思うんです
いえ 泳ぎは得意じゃありません
なんか太陽とか土とか風とか
面倒臭いなあーって感じるから

海の中はいいだろうなあー
何処までも
 ....
何だか失恋が急に降ったようなある曜日
んん、たしか晴れてたから
顔を出した太陽からは避けられない 一日が稲妻

あれから時間は淡々と
寝息が規則正しいみたく
それを眠れない耳で聞いてる な ....
血のつながりの有無などは関係なく
子供の保護者としてこの社会に登録した者は
個人であれ行政に携わる者であれ
社会に監視され続け
何かあればすぐに疑われることが正しいと
覚悟しなければならない ....
ハカを踊りて名誉の戦死  私が各地(といっても3都市だけだが)転勤の末、夫の出身地である広島へ行くことになった時のこと。

 それを聞いたある人が言った。
「大丈夫なの? 広島に住んで。ナマ水とかは飲まないようにしたほ ....
鳥は羽ばたき
車は車輪を回転させ
互いに併走し
時を追いかけ
滑らかに太陽に向かう

羽ばたきと回転
鳥も車も
全く異なる動きで
自分のリズムと歌で
滑らかに太陽に向かう

 ....
今年友達になった人が
フウセン蔓の種をくれた
うちの庭に咲いたの
私が種を採ったのだから
春になったら撒いてねと言った

フウセン蔓の花というものを
私は見たことが無い
二十年も前に
 ....
 
風呂で屁をこいでみた

すべてからの自由を約束する泡が破裂する

諸君! 解放だ! 解放だ!!



 
今日は 10回言おう
さみしいって

さみしい
さみしい
さみしい

言えてるうちは
大丈夫
哀しみは
まだ
そんなに近くにはいない

私には
あなたがいる
私が
さみ ....
はずれたアイマスクから白目 僕は
罪のない
ハエトリグモを殺した
昨夜のことだった
酔っていて覚えていない
今朝
丸めたチラシに叩き潰されたハエトリグモを発見した

もし
ハエトリグモではなく
バッタだっ ....
花ばさみ取ってけねが と
庭からあなたの声がする
走り寄って
手術用具のようなそれを渡すと
あなたは百合やひなげしを
少し摘み取ってくるのだった


花ばさみ取ってクダサイ と
庭か ....
昨日、今日
お天気はあいにくの雨

でも、
それはそれで仕方がない

晴れの日もあれば
雨の日だってある

一年でいちばん
優しい雨の降る季節


「傘を持たずにゆ ....
おみ足で、探る新鮮な立ち位置
なまあ詩人の

なは、縄張りしらず
まは、マイペース
あは、明るい挨拶あはあはあは
しずかに咲いてる朝の散歩の

すみれの花
夜眠り
朝起きる

夜がきて
あくびする

朝がきて
あくびする

いつの日も
あたりまえ

いつからか
あたりまえ

悔しくて眠れない日も
いつの間にか海の底

 ....
仕上がった作品を手にとり
出来栄えを確認する
(……駄作だ)
地面に叩きつける
が 割れない
金槌で叩いてみる
が やはり割れない
もしやと思い豆腐の角にぶつけてみる
が そういう問題 ....
若稲よ
一途にのびる
若稲よ
晴れの日も
風の日も
雨の日も
迷わずのびる
若稲よ
境遇を嘆くことなく
使命を忘れることなく
ただ ただ 
一途にのび
生きる

若稲よ ....
{画像=140531162934.jpg}



時間は無いと考えている?

でも時間はいっぱいあるのだ

日頃の所作の大半は無駄な時間潰しで
大事なものは何も無いのだ
マネキンが ....
見舞いにきて黒星病のリンゴを剥く 宇宙と心中する 乗り物酔いの耳にバスガイドの唄 夏来る心地よい風の中に身を任せ
巡る季節のように時が流れ過ぎた
歓びと哀しみが交差する日々にも
時を経ては鮮明に甦る自責と怒り

夏来る心地よい風の流れのままに
あの空の雲のように流れてみ ....
芦沢 恵さんのおすすめリスト(5458)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
これは- フユナ携帯写真+ ...4*14-6-7
【_慈雨_】- 泡沫恋歌自由詩19*14-6-7
傘が行く- nonya自由詩22*14-6-6
ただしい醗酵のてびき- 梅昆布茶自由詩1914-6-6
虹よ- るるりら自由詩25*14-6-6
潤んだ空に買わされた傘が幸せ願っている- 北大路京 ...自由詩414-6-6
人間の弱さ__/__コロンと転がった石になりたい- beebee自由詩28*14-6-5
から- そらの珊 ...自由詩25*14-6-5
【_妄想を泳ぐ_】- 泡沫恋歌自由詩19*14-6-4
胸の栞- 唐草フウ自由詩9*14-6-4
保護者の領分- ichirou自由詩9*14-6-3
ハカを踊りて名誉の戦死- 北大路京 ...自由詩4*14-6-3
夜更けの紙相撲_水の月_プロミストランド- そらの珊 ...散文(批評 ...11*14-6-3
羽ばたきと回転は滑らかに太陽に向かう- ichirou自由詩8*14-6-3
ふうせんかずら- Lucy自由詩20*14-6-1
こく- 殿上 童自由詩17*14-6-1
あなたに甘えているんだと思う- umineko自由詩9*14-6-1
はずれたアイマスクから白目- 北大路京 ...自由詩414-6-1
僕はハエトリグモを殺した- ichirou自由詩9*14-6-1
花鋏- フユナ自由詩814-6-1
六月- chiharu自由詩6*14-6-1
おみあ詩人- るるりら携帯写真+ ...14*14-6-1
夜眠り、朝起きる- 中村 く ...自由詩414-6-1
ウイルス効果- ただのみ ...自由詩22*14-5-31
迷わずのびる_その心を- ichirou自由詩10*14-5-31
時間は無いと考えている_/_君は時間を止めている- beebee自由詩23+*14-5-31
見舞いにきて黒星病のリンゴを剥く- 北大路京 ...自由詩214-5-31
宇宙と心中する- 北大路京 ...自由詩614-5-31
乗り物酔いの耳にバスガイドの唄- 北大路京 ...自由詩1114-5-31
威風堂々・・・- tamami自由詩614-5-31

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