たまには自分の信仰について書いてみる
そいつはキャッチボールみたいなもの
この友はいつだって良い球を投げてくるのだ
「愛」とか「希望」とか「信仰」とかね
おれもそれなりに返すの ....
静かな寝息を立てる
緑の大地の上を
少年の影が横切る
手元に押すのは 星の赤ん坊
草の上を 雪だるまのように転がして
地面から伝わってくるのは
全ての命が見ている夢 ....
母さん
ぼくは思いだしました
まだ若いあなたの
細くも強いその手にひかれて夏
緑に燃える蜜柑葉をくぐりどこまでも道はつづいていました
おばあちゃんのお家までねと
暑くて永い昼下がり
眩暈 ....
海にも道があるよ
みえないだけで
空にも道があるよ
しらないだけで
そこを渡っていく者がいたよ
こちらと
むこうをつなぐ
透きとおった
{ルビ間=あわい}、で
託児所に息子を迎えに行くと新しく来たと思われるこどもにジロジロと見つめられた。
ぼくが肌の色のちがうアフリカ人だからだ。
コンビニの明かりに照らされたりしながらぼくは息子と家路をたどる。
....
「きみ」 乱太郎
どこかで会っているよね
そんな問いかけをしたくなった
きみの黒い瞳
いつだったか呼んでくれたよね
そんな昔話しを思い出したくなった
きみの褐色の肌 ....
仕事?
仕事はよくわからない
何か気が抜けて手につかない
だけど前準備はしたよ
それよりともだちが大変
今からともだちんとこに行ってくる
みんな長生きしてくれよ ....
資本論を乗り越えて
僕らは何処へゆこうとしているのだろう
勿論資本主義の終末では無いはずだ
文学は世の仕組みを超えて生き続ける
音楽もしかりだろう
もうプロレタリアートと ....
あまいあまいバレンタイン・キッス♪
夢みてるんだろな、少年よ
やっぱ、ビター・チョコに決定!
落書きの多いギブスと薄氷
初午や多重影分身の術
ミニ丈のチャイナドレスや雪割草
ミジンコに逆戻り
感傷を嫌う人々がいる。
感傷を蔑む人々がいる。
僕も時に、そんな彼らの1人に加わる。
感傷とは重力のようなものだ(また、お得意? の比喩から始めて恐縮ではありますが)。そこから跳躍し ....
F1のアイルトン・セナが大好きだった。
どんくさくてもスピードに憧れた。
漫画のバリバリ伝説がすきだった。
僕は何であるのか尾崎豊と共に走り始める自分は何なのだろうか
15の夜 ....
いま美しかろうと
美しさは日々崩れてゆくだろう
でも見た目じゃないから
抱きごこちじゃないから
セックスも散歩も日々の暮らしも
合図しなくても
おなじものを見つけて ....
美しい出鱈目より 醜い真実の方が まだマシかもな
首を切断された猫の骸が
もう何匹も発見されている
ニンゲンの仕業
ニンゲンから産まれて
ニンゲンとして生きている
ニンゲンの仕業
猫よ
ネコゴロシに捕まるな
ニンゲンのネコ ....
雪がうすく残っているのは日陰のせいだ
絶対いない
キック!
手を合わせる
キック!
抱きしめたくなる
キック!
泣きそうなる
キック!
絶対いない ....
風に研がれた街の
痛い輪郭の端を
ポケットに手をつっこみながら
そそくさと歩く
研ぎ澄まされない
目と指先と頭は
言葉を紡ぐこともできずに
ただアイツを
待ち焦がれている
....
私は言葉を知らない
豊富な知識も 深い洞察力もない
柔らかな感性も持ってはいない
比喩や隠喩も使いこなせないし
哲学的なことはチンプンカン
コメント書いてもトンチンカン
こんな私に ....
螺旋階段 転がりながら
あなたの影を追っていく
底なしの不安に 脚がすくむ
独り占め出来ない男は
わたしの心を蝕んでいく
あなたが優しいから
いっそう 悔しくて憎らしい
....
日々それぞれの
場面々々に
直観の行為、を積み重ねよ――
行けば行くほど・・・
動けば動くほど・・・
一つの○い出逢いの場に
日向はあふれ
あなたはそこで{ルビ ....
きょうたまたま昔のともだちに会った
まえ会ってから何ヶ月か後に
家で暴れて四ヶ月ほど病院にはいっていたそうだ
それから四年くらい外に出れず
最近また外に出はじめた
ぼくはなんでか謙虚な気持ち ....
一生いっしょとはいかないかもしれない
だけどおまえが乗り越えようとするときは
いつもいっしょに乗り越えているんだよ
さよならとはこういうものなんだ
次行く場所は、
毒 ....
銀色の矢が空から墜ちて来るそんな夜
僕は系統樹のほとりに佇んで生命の音を聴いていた
風がちいさく闇を巻き込んで通り過ぎていった
ときはすでに多くを語らず寄り添っているような気がした
....
まだ歌い足らなかっただろう
貴方達が手も振らず
後ろも振り向かず
前へ前へと歩いていってしまった
当たり前のように入ってきた歌を
片っ端から聴き始めている
それでもそれでもね
私は ....
優しいひととの明るい朝に
逢いたくて
電話をきって
優しいひととの明るい朝に
会いに行こう
たくさんの心
嘘つきたくない
離れたくない
やわらかな心 ....
「人を愛するということと 人に合わせるということは 多分 全く別のことだ」
「空気を読もうとするのは いい加減やめにして
空気を 創り出してみたらどうだい? 」
現実は甘くない
からくてあまい
白鷺が けたたましく鳴いている
もっと 離れるなら 争わなくてもいいものを
特定の岩をめぐって 争っている
川沿いを ずっと歩いてきた ....
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