デジタル信号に変換された
音色の濁流から
そのUTAをすくい上げたのは
ただの気紛れだった

はけ口を求めて迷走する魂を
水先案内するように
君のUTAは胸の裏地に棲みついて
僕の ....
缶蹴の缶残されて暮早し 男は詩を書いていた。
たくさんの詩を読み
感動したり影響を受けたり
時には幻滅したりしながらも
毎日のように詩を書いていた。
そして、
男は自分の作品を一冊にまとめ
ついに詩集を出版した ....
名前のないものにかこまれて生きている
見たもの感じたこと
言い表せないもどかしさ

伝えようとするものには
名前がないし
きみの良いところも
うまく表現できない馬鹿者だが

そういっ ....
山を背にした集落の
家家の屋根から突き出た鐘楼ひとつ
奥の旅を終えた芭蕉も伊勢に下る船上で
この鐘の音を聞いただろうか

港のあったこの集落に都会の風が吹き込んで
集落を縫う曲がり ....
垣根越しに
老女の艶やかな手
切ないほど甘い
いびつな頭をもぎとって
埋められた犬のため
息を光に押し出した
枯れた莢を揺らすように


踏むと何処かで誰かが死ぬ
枯葉の音に冷たく ....
吸ってしまったドの音は
かみなり雲の腹下りだったら怖い
今日はどんな音楽聴かせてくれるのか
頭上の空の黒鍵盤と白鍵盤
しかし飴と紙芝居で喜んだ昔と違って
百年先までシミュレーションし ....
ポッキーを束で喰いたる雪女 戦場のポッキーの日やグングニル 焦げ付いたワインレッドの残り火が
目に焼き付いた
角を曲がる時ほんの一瞬見上げた空
次の角まで行った時には
もう消えているのだろう

建物の傍に続く歩道を
急ぐともなく歩いた

けれ ....
「帰りたいんだけど、
まだ帰りたくない」

「帰りたくないんだけど、
帰りたい」

「もう帰らなきゃ」

…そんなあの日の夜

「戻りたいけれど
まだ戻りたくない」

「 ....
            141111
容疑は確信となり
起訴された円形の
古い闘技場の跡
重機が凹凸を均し
鎮魂するかのように
高層ビル群が完成した
この古い街では
町という町が錯綜し ....
ビリジアン



青みがかった緑色
鮮やかなビリジアンの色見本に
忘れていた記憶を取り戻した


ビリジアンが青色だと思っていた


その主人公は耳が聞こえず
声も出せず
 ....
その昔時計であった山笑ふ 冬薔薇ヒポクラテスの誓いかな 欠伸してナースコールの鳴りにけり すごい勢いで
サイレンが幾度も通り過ぎ
私を追い越して
角を曲がり 止まる
止まる

真夜中の繁華街
わらわらと
遠巻きに人が集う
救急車 パトカー 
赤いライト 無線の声

 ....
かくれんぼしよう
じゃんけんぽん

わたしが鬼ね

もう、いいかい?
まーだだよ

もう、いいかい?
まーだだよ

もう、いいかい?

もう、いいかい?

もう ....
松の木の吐瀉の薫は 昔日の落武者か昨日の酔っ払いか


法律と噂話で塞がれた言葉こぼれる針山の上


光のない部屋を満たした粘い黒あなたと吸い込み汚しあう夜


芯が熱く眼を ....
生も死も誰かの夢で冬の蜂 秋桜や処方されたるロキソニン 秋の夜のあべのハルカス過食症 寝起きの口に朝ごはん押し込まれている  
写真は撮らない

目に焼きつける

時がしっとり思い出にかえてくれるから



 
染色体の一本多い、3才の周が
初めて言葉を発した
「それ…」
僕は身を乗り出して、聴き直す
「え、なに?」

目が覚めた――(なんだ、夢か…)
布団からひょっこり顔を出して
周はまだ、 ....
机に置いた
一人のどんぐりが
ランプに照らされ、光ってる
胸に心があるように

誰かが云った
(どんぐりの背くらべ)である中の
彼こそが
何かを識っているように  




 ....
焼焦げた詩に辺りが拒まれる朝

幾つもの数字を突き立てられ
中東事情から抜粋された
金の卵を産むカラクリを
羽の生えた大らかさで
目ざとく 錯覚する

机上の空論も
過剰な言論も
 ....
美輪明宏の幻だらけだった

美輪明宏ならすべてを歩いて確かめているはずだ

たとえ肉体でなくても霊魂でそうしてるはずだ

座席を探していたら香りでむせ返った

まんなかあたりに座って俳 ....
NUE(鵺)


猿の
  小賢しさと
狸の
  強かさと
虎の
  素早さと
蛇の
  執念深さが
艮の
  夜空で出逢う時
人の
  内の矛盾は
闇の
  中に ....
辞書は詩作するときに必需品なのですが、紙ベースのものはめんどくさい時があります。そんな時に代わりに使うウェブサービスです。目新しいものはありませんが。。。もし皆さんのよく使われているサイトがあれば教え ....
芦沢 恵さんのおすすめリスト(5458)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
UTA- nonya自由詩17*14-11-15
暮早し- chiharu携帯写真+ ...4+*14-11-14
現代詩カフェ(読み放題)オープン!- 左屋百色自由詩8*14-11-13
詩人- 梅昆布茶自由詩1814-11-13
時の鐘スケッチ- イナエ自由詩14*14-11-13
かりん_Ⅱ- ただのみ ...自由詩13*14-11-12
空のアコーディオン- 乱太郎自由詩17*14-11-12
ポッキーを束で喰いたる雪女- 北大路京 ...俳句314-11-12
戦場のポッキーの日やグングニル- 北大路京 ...俳句114-11-12
夕焼け- Lucy自由詩17*14-11-12
ふたり- chiharu自由詩4*14-11-11
円形- あおば自由詩7*14-11-11
ビリジアン__/__使い古しのチューブを握りしめて- beebee自由詩23*14-11-11
その昔時計であった山笑ふ- 北大路京 ...俳句214-11-11
冬薔薇ヒポクラテスの誓いかな- 北大路京 ...俳句114-11-11
欠伸してナースコールの鳴りにけり- 北大路京 ...俳句514-11-11
サイレンと誘蛾灯- umineko自由詩14*14-11-10
かくれんぼ- chiharu自由詩4*14-11-10
吐瀉の粒子- 深水遊脚短歌7*14-11-10
生も死も誰かの夢で冬の蜂- 北大路京 ...俳句314-11-10
秋桜や処方されたるロキソニン- 北大路京 ...俳句114-11-10
秋の夜のあべのハルカス過食症- 北大路京 ...俳句314-11-10
寝起きの口に朝ごはん押し込まれている- 北大路京 ...自由詩314-11-10
撮らない- 殿上 童自由詩19*14-11-9
朝の日記- 服部 剛自由詩12*14-11-9
どんぐり君- 服部 剛自由詩214-11-9
人肉鍋- ただのみ ...自由詩17*14-11-9
美輪明宏の香り- 吉岡ペペ ...自由詩314-11-9
百鬼繚乱_<_4_>- nonya自由詩18*14-11-9
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