秋草や花梨造りの琵琶香合 空き地を渡ってきた風が
草の匂いを閃かせながら
耳もとで
ささやく
「ただいま・・・」

あっ
帰ってきたの?
君と出会ったのが
いつだったか
どこだったのか
思い出す前に
懐 ....
 
 白く煙る街
 追いやられた通り雨
 きみたちはあまやどりをしていた

 廃屋からきこえるメロディー
 甘く官能的にせつない果実
 雨音がいまも耳に残って
 すでに誰もいない

 ....
煩悩を

抑えて先祖の

敵討ち
現代詩の向こう側で
、君は大味の言葉を砕いている
現代詩の向こう側で
、君はいかにもな表現を潰している
現代詩の向こう側で
、君はそれらしい物語を消している

それは確かなことだ

 ....
波の音

水辺を尖塔がたちならぶ

人が、」」祈りに神を利用することをやめた 昔

億年の昨日

名立たる街がここにあった

砂丘に廃墟となした オベリスクの針は

そら物語  ....
雨が地面を濡らしていた

使えない鏡のように濡らしていた

空は雲に覆われていた

寂しい景色を高速で行った

雨の日のダルビッシュ

おまえもこんな気持ちなのか

だから虚空 ....
お昼休みの中庭に
理科部の男子が
窓から放したハムスター

クローバーをむしゃむしゃ食べた

タンポポも食べるよって
誰かがいった
ストローみたいな茎のはじから
食べていって

 ....
いつか星のきれいな夜にきみと東のそらをながめていた
銀河のはしっこから星がもれおちてきて山の斜面に
まるでとつぜん咲いた花のように青く白くちりこぼれた

星のかけらを幾片かぼくらはポケットに ....
                     130924



ケミカルシューズの紐が解けるまでが勝負だ!
見得を切った連合軍対枢軸軍の狡猾な切り崩しが続く
非戦闘員 ....
あの日脱ぎ捨てた古い自分が
心の隅でそのままになっている
糸の切れた人形のように
死よりも冷たい生者の顔で


ポンペイのように時の塵に埋れ
欲望の形に空洞化した遺骸あるいは
まだ温も ....
 
 大山崎山荘美術館

一面の芝生の上に落ち葉散る

すぐにわかつくつく法師啼き始む

真昼時アサヒ・ドライに陶然と

山崎の山荘の庭夫婦して

焼き物に目を走らせて秋の日に
 ....
王女の名を持って生まれ
運命のいたずら
雑草の間に
根を下ろすことを余儀なくされても
小公女のように気高く
品位を忘れぬ立ち居振る舞い
汚れない肌
たとえ
嵐になぎ倒され
獣に踏みに ....
いつもすでに記憶だった夏の日に
俺は裸体を晒した少年少女達と
沖合を鳥が群がる海を見たかったが
だれひとり気付かぬうちに
海原を舐めて広がる火の言葉に焼かれた
熱気だけが渦巻く無音の嵐に ....
わずかに赤を含んだ
初秋のねこじゃらしが
風にそよぐ
そよがれて
よみがえってくる
植物ではなくて
あいつらのしっぽだった記憶が

猫が
ねこじゃらしの横を
素通りできないわけは
 ....
鯖雲や名も無き花に撒きし水  
雨にとけてしまいそうなウチ

それでも傘に入れてくれるん?

いっしょに流されてくれるん?





 
 社長で資産家で妻がいて、年老いていながら若い愛人を囲う人物がこの小説の主人公です。その人物が、初めて恋した女の人を思い出しながら自分史を小説に書きます。その自分史の文章と、妻のことや愛人のことなど今 .... 闇に揺らめく蝋燭の火をじっとみつめて  
僕は問う  
――どうすれば夢は叶う?  

ふいに背後を行き過ぎる謎の影は  
声無き声で囁いた  
――その階段を一つずつ上るのみさ  

 ....
会社の帰りがけに車を左折させる
道から少し離れてある実家の林檎畑が見えてくる
減反した田んぼに育てた林檎の木
今はこの世にいないはずだが 父の幻がいる
畑が物陰になり見えなくなると
右側の田 ....
  

      あなたが泣くのなら
      そのとなりで
      わたしも
      黙って泣こう 
             
      そう思わずに
      い ....
   
     
       いろんな恋の末に
       じゃがいもが
       えらんだ相手は
       いつも隣りにいた
       にんじんで
        ....
にぎりしめていたこぶし
ノックすることも許さず
かたくなに
閉じられていた小部屋から

誰にもうちあけたことのないまま
幾重にも折りたたまれていた
願いが
決意のように
ひらく

 ....
僕が君にかけた言葉に
足りなかったひとつまみの愛

投げやりになって疲れ果て
忙しくってもこれにまさるスパイスはないんだ

わすれちゃあいけないひとつまみの愛
ありあまるものでは替え ....
誕生日にひとつ歳をとる

それにぼくは一年くくられる

ぼくはなにかと似ているなあ

なんだったっけと考える


そうだ水だ

実体は変幻しながらも

本質を失うことのない
 ....
わたしの母は詩をかいていた。

いつもテーブルの上に無造作に置いて
あったのでたまによんでは見たけれど
それはよくわからないものであったよ
うに記憶している。そもそも小学生の
わたしにはよ ....
ねじられた
つぼみは
夜のさざなみに
ゆるゆると洗われて
空が
ほんのりあけるころ
星の形に開きます

命、うすむらさきに笑ってる

私の心も
ほどけてゆきました
盛り花ひとつ

妻の心は本当に強し
冬の寒さ
夏の激しきめげず
クリスチャン宣教なし
笑顔たやさず

ひとつの盛り花
今朝生けけり
かわゆげなる生け花
妻の口のごとく
品よき花 ....
赤い夜青い列車が空を飛ぶ風の香りは寂しい黄色 本日は
絶好の洗濯日和

見上げる雲は
穏やかな光に浸されて

へたくそな君のハミングが
靴下とシャツの森で揺れる

色とりどりの洗濯バサミが
タオルと枕カバーの ....
芦沢 恵さんのおすすめリスト(5458)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
秋草や花梨造りの琵琶香合- 北大路京 ...俳句113-9-26
野を渡る風- Lucy自由詩13*13-9-26
誰かが誰かをわすれない- 梅昆布茶自由詩10*13-9-26
煩悩を- 吉岡ペペ ...川柳213-9-26
現代、詩- 左屋百色自由詩19*13-9-26
アナレクシアの街- 月乃助自由詩4*13-9-25
雨の日のダルビッシュ- 吉岡ペペ ...自由詩313-9-25
ダンデライオン- Lucy自由詩19*13-9-25
星をひろう- 梅昆布茶自由詩17*13-9-24
Tシャツでは_すこし寒い- あおば自由詩7*13-9-24
確執- ただのみ ...自由詩25*13-9-24
大山崎山荘美術館- 生田 稔俳句413-9-24
孤島の白い髪飾り- Lucy自由詩20+*13-9-23
プロミネンス- 壮佑自由詩24*13-9-23
ねこをじゃらす- そらの珊 ...自由詩19*13-9-23
鯖雲や名も無き花に撒きし水- 北大路京 ...俳句513-9-23
それでも- 殿上 童自由詩18*13-9-23
非力さと几帳面さと_勝目梓『恋情』- 深水遊脚散文(批評 ...4*13-9-22
夢の階段__- 服部 剛自由詩1013-9-22
名月の下で- 砂木自由詩12+*13-9-22
思わずにいられない- 石田とわ自由詩11*13-9-22
- 石田とわ自由詩13*13-9-22
風の花- Lucy自由詩15*13-9-21
ひとつまみの愛- 梅昆布茶自由詩1713-9-21
誕生日- 吉岡ペペ ...自由詩713-9-21
家族の散文- 左屋百色自由詩21+*13-9-21
ほしのはな- そらの珊 ...自由詩17*13-9-21
盛り花一つ- 生田 稔自由詩513-9-21
赤い夜青い列車が空を飛ぶ風の香りは寂しい黄色- 北大路京 ...短歌913-9-21
柔らかな影- nonya自由詩23*13-9-21

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