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暗がりの街に、雪がちらついていた。
 
凍りつく大気、その向こうに雲
 
際は銀色に縁どられて
 
放射される天使の梯子
 
電線が揺れて、僕らはマリオネット
 ....
八重咲き桜の、白き花弁にさす紅の
 
艶めかしさにさす光。
 
光の粒に時は凪ぎ、深い記憶の谷間には
 
清流となった夢が飛沫を飛ばす。
 
さしかかった旅人は、一瞬己の旅人たるを ....
キミの笑顔が見れた日は、

見上げた空が曇っていても、降り注ぐ無数の滴が

宝石のように弾けるのを見て

街全体が、打楽器のようにリズムを奏で

耳を澄ませば、そこにもJAZZが流れて ....
 
 
人が何かを信じるときは
 
その根拠を探して、探して
 
そうして見つけたその根拠こそが
 
その総てだと思う。
 
いや・・・思うというよりは、思いたいものだから ....
長い 長い 坂の上には
 
青い 青い 春の空があった。
 
坂の上の様子は見えないけれど
 
それまで切らしていた呼吸の事も忘れて
 
最後の数段を登りきる。
 
 
 ....
パブミラーみたいな青空に
 
幾条もの電線が、擦り傷のように付いている。
 
パブミラーみたいな青空に
 
並ぶボトルのようにビルが立っている。
 
電柱がバースプーンのように世界 ....
ねぇ、知ってた?

あの、蒼い、碧い、

青い海はね

たくさんの、たくさんの

みんなの流した 涙でできてんだよ。



涙って言ってもね

たくさんの、たくさんの

 ....
バーカウンターで一人呑んでいると

ひとつ空席を挟んで 右隣のサラリーマン風の男が言った。



「どうせ俺は会社の、一つの歯車に過ぎないからさ」と。



おいおい、冗談じゃない ....
狂った世界に 独り。



誰もいないのだと この数年思って

生きてきたのだけれども

調子の悪いラヂオから

「 ・・だ・・か・・ いま・・・・か・・ 」

と音声のような ....
泣きたい時に 思いっきり泣けたら

どれほど 人は救われるでしょうか

だけども 人は 泣きたい時に泣けずに

ぐっとこらえてしまうのです。



死にたい時に 死ぬことができたな ....
ほら そっと後ろを振り向いてごらん。

どこから続いているのか

ずっとずっと遠くから

足跡がね 道になってる。



時には寄り道もしたし 時には深い川も渡ったけれど

そ ....
猛り狂い 窓を叩く 真夜中の嵐に

恐る恐る 外の様子を伺おうと

少しだけ開いた窓に 風の爪かかりて

勢いよく開かれた窓に 飛び散るスリガラス

そこには 耳を劈く轟音と ただ闇し ....
生きてりゃ

色んなことがあるよねぇ。



割合的にはね、嫌なことの方が

若干多いような気もするけれど

僕らは、そういった嫌なことに遭遇する度に

“リセットボ ....
詩人そのものになりたい訳じゃなくて

詩人のように、自由に詩が書けたらいいなって

思っているだけなのです。



詩人になりたくて詩を綴る訳じゃなくて

あなたになんとかして、こ ....
虚無感の正体を、僕は知らない。

だから、考えるのをよして

「普通の人」を演じながら

目の前の単純作業に

逃げ込むように没頭するのだった。



考えるひまさえなければ
 ....
散らかった街を黒く塗りつぶして

その上に飛び散ったガラス片

路地のあちらこちらに巣くう怪しげな蜘蛛は

サイケデリックな艶を放っていて

虚ろに吐いているあの煙には

絡ま ....
この季節の雨音は、近づく春の足音です。

街の影に隠れていた雪うさぎたちも

一斉に次の冬へと旅立って行くと

“また来るわぁ。”と

駆け足の2月もすれ違いざまにささやい ....
知れば知るほど、悲しくなって

知れば知るほど、怖くなる。

あなたはそう言うけれど

あたしはあなたが何をどれだけ

知っているのかを知らないわ。



彷徨える魂は、砕け散 ....
ねぇおじさん。

どうして人は孤独になるの?



それは、孤独を感じるほどの、

ぬくもりを知ってしまったからさ。



どうして人に孤独があるの?



それは、き ....
1月の曇天は、この田舎町に

たくさんの雪うさぎを放ちます。

最近は、昔ほどは多くはないけど

それでも今年も雪うさぎが放たれました。



雪うさぎたちは、放たれた ....
ふと気がつけば、僕はいつの間にか日常を、

単調で、退屈なことの繰り返しのように思っていたよ。



朝起きて、仕事をし、終われば帰って寝て・・・

ただその繰り返し、というふうに。
 ....
1月も終わりのとある平日。

かわいらしい小さなカフェに集う人々があった。



カフェに置いてある品々は、その多くが手作りのようで

ペンキ塗りの壁には、楽しげな手書きのイラスト、絵 ....
冷たい風が、街路樹のあたりで、

キョロキョロと挙動不審で。

一瞬でマンションのベランダに駆けあがると

干されていた白い洗濯物を奪って逃げた。



空を眺めるのが大好きな僕は ....
自分が、好きでやっていることなのに

時々、どうしてだろう

無性に嫌になって、嫌になって

くだらない、つまらないもんだと

唾棄してしまう。



自分が、好きでやっている ....
ガラスいっぱいに広がる黒に、

顔を寄せすぎるほどよせて、おさなごがさけんだ。



ねぇとおちゃん!

なんだい、坊?



問いかけられた髭面の男は

グラスの琥珀を半 ....
新宮、古賀を抜けて、福津に入ろうかというとき

僕は、唐突に、「のっぺらぼう」に出くわした。

それはいきなり現れて、国道沿いに突っ立っていた。

真っ白い顔をこちらに向けて、あるはずの無 ....
人からたまに言われるさ。

「いつも楽しそうですね」

「ちゃんとしててすごいですね」

「きれいにしてて素敵ですね」

・・・etc.



もうちょっと近づいて、よく見てご ....
どうして人は、人の不幸を喜ぶのか。



あらそうと、残念そうな顔をしておいて

その実、興味半分に成り行きを知りたがり

ネホリハホリ聞きたがるのか。



そうして、人の不 ....
鉄パイプが固い大地に立て掛けられて

その先端は、浅く立てられた爪のように

大地に少しだけ引っ掛かっている。



これを石頭(セットウ)で叩くのだ。



背がねじれ、肩が ....
このくだらねぇ、つまんねぇ、そんな人生をよ、

俺は、今までにどれだけの努力をして

変えようとしてきたんかって。



・・・ちっとも、そんな努力なんざぁ

今までしちゃいねぇじ ....
芦沢 恵さんの元親 ミッドさんおすすめリスト(52)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「世界に満ち溢れるもの」- 元親 ミ ...自由詩515-6-11
グレンリベットが云う- 元親 ミ ...自由詩115-6-11
JAZZが流れていたりした。- 元親 ミ ...自由詩315-6-9
*****_祈り_*****- 元親 ミ ...自由詩3*15-6-9
長い_長い_坂の上には。- 元親 ミ ...自由詩215-6-9
パブミラーみたいな青空に- 元親 ミ ...自由詩115-6-8
海の名残。- 元親 ミ ...自由詩313-7-30
歯車とコレクター。- 元親 ミ ...自由詩1013-6-12
狂った世界に_独りの男。- 元親 ミ ...自由詩113-6-12
貧乳ちゃんと涙と悲しみと。- 元親 ミ ...自由詩613-6-2
あしあと。- 元親 ミ ...自由詩5*13-6-1
真夜中の嵐の中で。- 元親 ミ ...自由詩213-5-30
リセットボタンを押したいかい?- 元親 ミ ...自由詩3+13-5-25
それは詩ではないと他人が言った。でもそれでも構わなかった。- 元親 ミ ...自由詩413-5-20
虚無感。- 元親 ミ ...自由詩113-4-21
黒いシャボン玉- 元親 ミ ...自由詩313-4-21
ジャポネーゼ・マンドラゴラ。- 元親 ミ ...自由詩613-3-24
残酷なほど優しい1丁のGUN。- 元親 ミ ...自由詩313-3-20
孤独ってなーに?- 元親 ミ ...自由詩15+13-2-23
雪うさぎ。- 元親 ミ ...自由詩1213-2-21
次に、キミに会えたらその時は。- 元親 ミ ...自由詩6*13-2-14
ピアニスト・シンデレラ。- 元親 ミ ...自由詩1113-1-31
凍結する時間。- 元親 ミ ...自由詩1413-1-30
自分が嫌いになってしまったら。- 元親 ミ ...自由詩413-1-28
白い糸くずの群れ。- 元親 ミ ...自由詩12+*13-1-24
「のっぺらぼう」- 元親 ミ ...自由詩4*13-1-21
ハリボテ。- 元親 ミ ...自由詩14*13-1-16
本当に密の味がするの?- 元親 ミ ...自由詩6*13-1-11
打つ。- 元親 ミ ...自由詩213-1-9
とある乱暴者のヨタ話。- 元親 ミ ...自由詩313-1-8

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