幸福は、煙のようなもの
しゅるる…と宙に消えては
ほら
気づけばそこに、漂っている
白隠禅師が、墨で描いた
手のひらの絵が
硝子ケースの外に立つ、僕に
語りかけた
(両手を打つと、音は鳴る
片手で音は、どうすれば鳴る?)
姿の無い白隠禅師が問うので
硝子ケース ....
いちごをひとつ
妹のいちごパフェにのせる姉
それは僕の役だったのに
知らなかったよ
いつのまに
大人になったの
少し
さびしく
それより少し
....
草や木の輝く霜や鳥鳴けり
消耗品リストを
作成しました
エクセルで
ボールペン
メモ帳
コピー用紙
ホチキスの針
ふと
私は手を止めて
愛は
消耗品ですか
ボールペンも
コピー用紙も
....
そんなに
目を点にして
俺を見つめるなよ
普段父親らしいことしてあげらないけど
週末はできるだけ帰るから
だから
あんまり俺を見つめると
鼻をひん曲げて
目隠しするぞ
2014年一月某日、娘が去年一年間ほぼ毎日日記を書いたと言う。「へーすごいね」と褒めたあと、中学生は毎日日記に記すような出来事があるんだろうとなかばうらやましくなって聞くと「そんなわけないじゃん。な ....
次女の髪を梳いた櫛に付着していた
薄茶のフケのようなもの
それが動いた!
二ミリにも満たない生物が
私に与えた衝撃
一体どこでうつされたのか?
GHQが散布した白い粉によって
やつらは絶 ....
巻き寿司でポッキーゲームをする写真嫁に知られる前に買い取り
地獄の土地をころがして
ノートの上にビルを建てるのです
そのビルには
様々なものが激突するだろう
砕けたガラスに反射するのは
真実だけではないだろう
女子校は雪に埋れても
ス ....
君は僕という嘘をついて
僕という嘘の記憶を作った
君にとって僕は必要だった
君を守るため僕は必要だった
僕は君のためなら嘘でいいと思っている
でも
君が本当に信じるべきは
....
犬
かけっこ
キャベツにきんぴら
ジャニーズの、可愛い男の子
雨の日
ドライブと掃除
のうぜんかずらと魚
青の色、そしてわたし
33年
ぴっちり生 ....
選択肢がない街の
未来図は完成しない
更新されることが前提だから
豊かさは新しさに両替される
> 懐かしさは噛み終えたら
> 紙に包んで捨てましょう
> それ ....
黒いアイリスは
男の喪に服した女だ
ジョージア・オキーフが描いた
花の絵は
どれも女の顔に見える
花が儚く美しいという概念は
もしかしたら幻想なのではないか
もうこれ以上
対象に接 ....
新しい言葉を綴ることは
新しい土地を開墾するように
そこへ種を蒔くように描いてゆくこと
自由を描くことは難しい
だれも自由の光をみたことがないから
それでも描こうとする
愛を定義す ....
すでに女子じゃないから助詞会ひらき
へとからでよりのにとやらかなりだの
一、一、いきつくさき正の位置について
角ばった字裏のドブ川ながしましょ
あしもとにほしぼしのな ....
嫌な顔されても嫁は最後までユリコをマダムスシと呼ぶんだ
ラムネ玉ごと飲んだ
1
帰宅した私は食卓に着くと
両手でテーブルを鷲掴みにし
一匹の大蛇を吐き出した
黒々とした身体
ぬらぬらとした光沢
それは私の分身であり
一部なのだった
゛はらがへったよ ....
僕が読む僕の詩
君が読む君の詩
僕が読む君の詩
君が読む僕の詩
同じ詩はひとつもない
同じ気分もひとつもない
過去は戻らない
明日は今日やって来ない
狭い世界
井の中 ....
うちの工場の隣が倒産した
風が強い日の
人間の後姿
ぽつり ぽつり
人間の後姿
くしゃみが怒っている
人間の後姿
咳が泣いている
人間の後姿
吐き捨てられた
人 ....
きさらづあたりの
すずもりたけやぶ
南無阿弥陀仏の
證成寺(しようじやうじ)
しよつしよつしよつじやうじ
しようじやうじの庭(には)は
たぬきあつまり はらつづみ
つきよに 和尚(を ....
茶色の家
訪れた茶色の家
石板を組み
セメントで固め
左に続く壁には
少し傷があって
今日は留守
泥のついたボディーの
ニッサンの軽自動車
赤いフォードの
後ろにつけて ....
そいつは道の真ん中に転がっていた
雨の日だった
合羽を着て自転車を漕いでいたので
私の視界は悪い
遠くから黒い物体が見えた時
壊れた黒い雨傘だと思った
もっと近づくと
黒い長靴に見えた
....
いない
おじいさん
いないのは
おじさん
行方不明のおじさん
ドロップアウト
路上生活
捜索願い
詩
詩
補導
バイト生活
いいこともある
いができた
おじ ....
「ガレージ」とシャコ頼む客の料金を三割増しにしている寿司屋
イゾジンのうがい薬や寒鮃
あのときオレいたから
死んだらオレ
あのときのおまえのそばで
バンザイバンザイしていたから
バンザイバンザイ
進軍ラッパ吹きながら
バンザイバンザイ
行進曲奏でていたから
あのとき ....
何度聞いても頭に入らない言葉がある
例えば
ペンナカッタ
何度聞いても頭に入らないのだから
恐らく間違っていると思う
ピンナケッタかも知れないし
ポンニヘッタかも知れない
ともすると、プ ....
深海魚ばかりの握り盛り合わせ鮪鮃や鯛と偽る
芦沢 恵さんのおすすめリスト
(5458)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
幸福
-
服部 剛
自由詩
4
14-2-1
家族の手
-
服部 剛
自由詩
4
14-2-1
いちごをひとつ
-
ichirou
自由詩
11*
14-2-1
草や木の輝く霜や鳥鳴けり
-
北大路京 ...
俳句
3
14-2-1
消耗品
-
umineko
自由詩
11*
14-2-1
そんなに見つめるなよ
-
ichirou
携帯写真+ ...
15*
14-1-31
夜更けの紙相撲・2014.1.
-
そらの珊 ...
散文(批評 ...
8
14-1-31
ミクロの脅威_マクロの奇跡
-
夏美かを ...
自由詩
22*
14-1-31
巻き寿司でポッキーゲームをする写真嫁に知られる前に買い取り
-
北大路京 ...
短歌
2
14-1-31
あとがき
-
左屋百色
自由詩
9*
14-1-30
僕は君の嘘だった
-
ichirou
自由詩
6*
14-1-30
たんじょうび
-
フユナ
自由詩
7*
14-1-30
35_41_22_N_139_41_30_E_2014
-
nonya
自由詩
15*
14-1-30
閉経
-
そらの珊 ...
自由詩
23+*
14-1-30
新しいノート
-
梅昆布茶
自由詩
27+
14-1-30
それはそれとして、
-
阿ト理恵
俳句
5*
14-1-30
嫌な顔されても嫁は最後までユリコをマダムスシと呼ぶんだ
-
北大路京 ...
短歌
3
14-1-30
ラムネ玉ごと飲んだ
-
北大路京 ...
自由詩
3
14-1-30
人と蛇の寓話
-
まーつん
自由詩
6*
14-1-29
最小必要限度無限大
-
ichirou
自由詩
3*
14-1-29
後姿しかない_
-
ichirou
自由詩
4*
14-1-29
たぬきばやしがきこえる
-
……とあ ...
自由詩
6*
14-1-29
茶色の家
-
生田 稔
自由詩
1
14-1-29
【_どこへ_いった?_】
-
泡沫恋歌
自由詩
19*
14-1-29
いないおじいさん
-
ichirou
自由詩
3+*
14-1-29
「ガレージ」とシャコ頼む客の料金を三割増しにしている寿司屋
-
北大路京 ...
短歌
3
14-1-29
_イゾジンのうがい薬や寒鮃
-
北大路京 ...
俳句
3
14-1-29
バンザイバンザイ
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
2
14-1-28
パンナコッタ
-
花形新次
自由詩
4
14-1-28
深海魚ばかりの握り盛り合わせ鮪鮃や鯛と偽る
-
北大路京 ...
短歌
5
14-1-27
1
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