ヒョウ柄のブラジャーすれば少しだけ強い女になれちゃうのです
キャミソール細い肩紐に見せかけて女の紐はほんとは太い
ふわもこが恋しい季節になりましてしーんと冷えた足のゆびさき
てぶくろ ....
君の居なくなった虚空を
ふんわりとした雲が 流れてた
何故だか 涙は 出なかった
何故だかは ハッキリしている
「喪失」でも「消失」じゃあ
ないからだ
それでも 繋がっていた ....
なにが入っていたのやら
わからないのだけれど
綺麗な包装紙や箱
おふくろが
いただきものの
高島屋なんかの包装紙なんぞを
ていねいに折ってあるものが
押し入れの隅からときどき ....
明け方に揺れる満月悪夢だと思いたいけど酷な現実
柔らかい悲しみは 降り積もる
落ち葉に埋もれて 腐敗の暖かさに
林の樹木は無頓着に 日々を紡ぐ
自然な 季節の移ろいに 滑らかに
回転運動の 単調な繰り返しに
追随して耀く 儚く ....
美しい言葉を
うすぺらいと
思う人もいる
人の心や現実というものを
わかっちゃいないねと
笑う人もいる
そこへたどりつくまでの
流した涙を知らずに
美しい言葉を
幻想だと
突き返す ....
都会に降る雨は
ビルをぬらし
車の音をくぐもらせる
ビルに囲まれた後楽園を洗う
こぬか雨の中
大島紬に蛇の目の女がひとり
水田のほとりにたたずんで
周りのビルは雨に流れ
....
真夜中に口笛吹くと出る蛇に毒はあるのか喰えば美味いか
太陽を吐き出す海に浮いてると前世エチゼンクラゲの記憶
亡き母が大好きだったカツカレー御飯少なめラッキョは多め
ウサ耳つけてトトロにしか見えない
上座のない、円卓で話したいね
ぶっきらぼうや
口さがないのに頂いてしまっても
下座もない、円卓で話したいね
ひとつ意見をしただけで
100の説教を喰らわされたのだとしても
おどおどしながら ....
頭蓋骨にぽっかりと穴の空いた人は
心にもぽっかりと穴が空いたようで
表情は少ない。
手の震えは、脳味噌の痙攣で
その人の手の震えは、僕の心を痙攣させる
その人の無表情の時間は次第に長くな ....
月下美人のつぼみは
僕から君へと宛てた
詩集の挿絵に
描かれていて
本当は籍を入れる時は
月蝕の夜になっていた
かもしれない
まるで仮眠でも
取るように
くれないに染まる月蝕は
....
誰かが外から力をねじ込んだ
固く ギリ ギリ と
{ルビ蜷局=とぐろ}を巻いて震える はらわた
突き上げるような衝動!
目を見開き
歯をむき出して
喧しくシンバルを鳴らし
── 鳴らし ....
いつまでも幼虫でいる蝶々に自分重ねて渇きだす口
もうそろそろだと
祖母は言う
おかいこさんのからだが透けはじめると
そのうち糸をはきだして
楕円のおうちで
別者に生まれ変わるのだと
その不思議な虫は
一日中
桑の葉を食べている ....
リベラルな共産党員
天気のよい氷雨
帰りを待っている女房
USO800取得の国家
コマネチをやらないビートたけし
歌をわすれないカナリヤ
ツタンカーメンの祝福
....
痛みにふりまわされて
器がいっぱいになる
壊してしまうか
爆発するまでふたし続けるか
ぼくら大人はそんなことを
ばれないように静かにやるのだ
他人からおかしいと ....
夜を徹して
降りしきる雨
月曜日に朝を迎える
街で真先に開く
パン屋もすでに
忙しく
ラッシュアワーに
台風が直撃する
大きな白い傘を差しながら
駅へと向かう
運行規制で少し ....
落し水空の奥まで涙色
落し水頭の上で叩いた手
落し水倒れたままの砂時計
どっどうどどうどどうどう
どっどうどどうどどうどう
金木犀を押しのけ散らして
樹液や葉っぱのにおいする
どっどうどどうどどうどう
どっどうどどうどどうどう
雲がいろんないろして重なる
....
時は過ぎた・・・
時代は移り行くとしみじみ感じ入る一瞬
孤独が波のように押し寄せた
「待てよ」
今が最高なのだ
私の最高の時代
私の最高の時は
今この瞬間にあ ....
「土砂崩れのあった山のあたりは 幾たびかの土石流が重なりあってできたので、昔の地名には、 それが残っていたらしい。」と、母が どこからか聞いてきた。調べてみると 阿武山というのがある。
【阿】という ....
朝の信号は、青になり
盲目のひとは白いステッキで
前方をとんとん、叩きながら
今日も横断歩道を渡ってゆく
日々の{ルビ道程=みちのり}を歩く
惑い無き後ろ姿は
人混みに吸い込まれ
段 ....
冷たい雨が降り続く
冷たい雨が
靴を濡らす
季節は落ち葉の底深く
沈むように眠りに落ちる
望みは断たれ
願いは口を噤む
もう金輪際
雨が降り止むことはない
と
濡れた落ち葉は断定す ....
遠藤文学講座の後に、皆で語らう
この店で僕は、受洗を決意した。
この店で僕は、息子の障がいに泣き崩れた。
四ツ谷の地下の珈琲店・エルは
奇遇にも
遠藤先生の命日である、今日
四十五年の ....
ラジオから
古いコマーシャルソングが
聞こえてくる
まだ製造販売されているのか
リアルな感覚が違和を覚え
希望の持てない時事放談なんか
これ以上聞きたくないの
逃避行動を待ち受けていた
....
芦沢 恵さんのおすすめリスト
(5458)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
ベッドでは香水だけをつけるなど、一生縁のない日々のつれづれ
-
そらの珊 ...
短歌
19*
14-10-11
喪失
-
藤鈴呼
自由詩
2*
14-10-11
包装紙
-
梅昆布茶
自由詩
22
14-10-11
明け方に揺れる満月悪夢だと思いたいけど酷な現実
-
北大路京 ...
短歌
3
14-10-10
もみぢ踏み分け
-
藤原絵理 ...
自由詩
8*
14-10-10
赤い月はノクターンを奏でる
-
そらの珊 ...
自由詩
17+*
14-10-10
雨の小石川後楽園
-
イナエ
自由詩
11*
14-10-10
真夜中に口笛吹くと出る蛇に毒はあるのか喰えば美味いか
-
北大路京 ...
短歌
5
14-10-9
太陽を吐き出す海に浮いてると前世エチゼンクラゲの記憶
-
北大路京 ...
短歌
3
14-10-9
亡き母が大好きだったカツカレー御飯少なめラッキョは多め
-
北大路京 ...
短歌
3
14-10-9
ウサ耳つけてトトロにしか見えない
-
北大路京 ...
自由詩
3
14-10-9
円卓
-
鵜飼千代 ...
携帯写真+ ...
8*
14-10-9
その人の笑顔
-
……とあ ...
自由詩
18*
14-10-9
月蝕から遠くない日に
-
りゅうの ...
自由詩
16*
14-10-8
誰ももうネジを巻くな
-
ただのみ ...
自由詩
22*
14-10-8
いつまでも幼虫でいる蝶々に自分重ねて渇きだす口
-
北大路京 ...
短歌
4
14-10-8
偏愛
-
そらの珊 ...
自由詩
24
14-10-8
ラジカル・ミステリー・ツアー
-
梅昆布茶
自由詩
7
14-10-8
ぼくら大人は
-
吉岡ペペ ...
自由詩
4
14-10-7
各駅停車は台風のなかで
-
りゅうの ...
自由詩
10*
14-10-7
落し水空の奥まで涙色
-
北大路京 ...
俳句
3
14-10-7
落し水頭の上で叩いた手
-
北大路京 ...
俳句
1
14-10-7
落し水倒れたままの砂時計
-
北大路京 ...
俳句
2
14-10-7
純粋な郷愁
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
2
14-10-6
グラデーション・・・
-
tamami
自由詩
4
14-10-6
阿武山
-
るるりら
散文(批評 ...
9*
14-10-6
盲目のひと
-
服部 剛
自由詩
6
14-10-5
冷たい三日月
-
Lucy
自由詩
12*
14-10-5
机上のワインー珈琲店・エルにてー__
-
服部 剛
自由詩
5
14-10-5
歌
-
あおば
自由詩
6*
14-10-5
1
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