描くことができない白

書くことができない白

語ることができない白

ただ観ることしか許されない白

白と呼ばれることすら拒絶する

月の光の指先

月の光の吐息

 ....
死と生の間で
行ったり来たり
そして
時々 
つりあってみたりする
遊具

傾いた板の上を
滑り落ちてくる
日常という名の欠片
秋のうすい陽をまとい
氷砂糖のようにきらめく
し ....
雨にぬれたらあたたまって欲しい

冷えると風邪になりやすいから

ショウガを買っておうちで擦って

あつい紅茶に入れて欲しい

ハチミツなんかも入れかき混ぜて

あせらずねむらず自 ....
緑の丘をのぼる

ゆっくりと歩をすすめると
きらきらと葉擦れのおとがまぶしい

きみのスモックが風をはらんでふくらんでいる
慌ただしいいきかたはしなくていいんだもう定員さ

ぼくたちは ....
悪いオジサマに
毒、盛られて。



壁にぶつかりそうになった
トコロを、保護された。
落款を入れた墨絵やサツマイモ 湖べのレストラン

昼食は食堂テーブル肉料理

ハーバーにヨット出入りし青い湖

午前中訪ぬ家々人の顔

2時間もしゃべり続けて満腹と

日暮れにはまだ早いうち記録する
沈まぬ寺の鐘が鳴ると
ごんべんに響き渡り
詩というものが芽を出した

救済であったり
現実からの逃亡であったり
魂のゆくえに思いを馳せたり
本質であったり
虚像であったり

見ず知 ....
沈んでいく
高層ビルの乱杭歯を
掠めて

噛み砕かれる
西の稜線の
大臼歯で

この街で生き長らえるなら
むやみに懐かしがってはいけない

闇の中でも決して眠らない街は
執 ....
                    131004



懐かしいなぁと思いながらも
作者は今頃どうしているのだろう
フランケンと一緒に遊んでいるのだろうか
 ....
我々はこまかい罅を 感じている
誰にもある
あかるい三月の路上で
したたるような朝がまぶたをひらいた
我々がおもえば
頑固な落葉松の ひきしまった松根の一本や二本
適度なふかみの罅がはいる ....
詩にならない言葉ならべてインクのな
くなったボールペンに私は告白したの
です。今までありがとうずっと好きで
した。ボールペンは息をひきとり今は
コンパスの隣りで眠っています。退屈
していた言 ....
アニムスに目覚めし女秋の蛇 みどりはまるで永遠にそこにいるような

そんなふりをして風や光に揺れていた

そしてぼくたちに刹那の音楽を聴かせていた

永遠のなかで出会ったふたりの刹那を

ぼくたちは信じていたかっ ....
夕暮れの無人の教室に入った私は  
黒板に、白いチョークで  
自分のからだを描き  
胸には 我 と一文字書いてみる  
(その顔は、何処か悩んでいるようで)  

黒板消しで、さっと  ....
昨日のうえにことりと
今日が落ちてくる
その順番は変えられない

やっと捜し当てた今日は
つかのまのあいさつを済ますと
足早に去ってゆく

きのうの昨日のきのう

そこには取り ....
OMOTENASHIわたくし 妖怪 おもてなし と申します。
わたくしの体のほとんどの部分は 水とコラーゲンなのでございます。
人間の水分量は たったの六割だそうですね。 
よくそれで生きていら ....
さよなら準備

歩きながら忘れよう

公園で忘れられていたことも

歩きながら忘れよう

さよなら秋風

いらなくなった紙切れと

いまさらながらの屁理屈も


遠ざけら ....
欠伸と溜息ばかりの酸欠美人
憂鬱な一輪挿しに蒼い微笑
死語とエゴの齟齬で過ごす
午後の惨さ
相違ありませんか
花鳥風月と課長風下劣
おやめ下さいその菓子は
名刺の角で指を切り
 ....
がんばれなくなったひとを

ぼくは見つめながら聞いていた

それは裏切りなんだろう

そんな言い方はよしてくれ

なみだが風に吹いている

ここではないどこかにあるのか

灰色 ....
母の手作りする洋服は
大体において
あらかじめ寸法が大きかった
未来が足されていたから
子どもはすぐ大きくなっちゃうからって
それは言い訳というより
有無を言わせない印籠のように掲げられた ....
そびえ立つ大病院や天高し 罵倒されても声は出さない
心が 悲鳴をあげても

代わりに 歌をうたおう
穏やかな水面が荒れないように

波音が空と海との境界を溶かす
自分にナイフの切っ先を向けて
毎夜、月明かりの下 ....
       
       きみは黙って手をさしのべた
       わたしは黙って寝巻きをおとす
       まっくらな部屋のなか
       きみの頬がまたそげていた
       ....
そのすこしの膨らみを
ぎゅーっと押しつける
ことを夢見て
タオルケットを
首もとまで寄せる

眠りながらも
上目遣いの練習に余念がない

口をひらけば裏腹な
舌っ足らずの反論を
 ....
                 131001




きこえますか
きこえません
両耳塞がれていて
聞こえません
両手も塞がってますから
 ....
喋る書く読む聞く論じる酔う吐く泣く 触れて寄り添う布は看ていた


「見えたって平気だもん」売り場のポップ 戦友みたいに強そうな布


月曜は嫌だね♪けれども頑張ろう♪ Same  ....
夕暮れの窓辺
瑠璃色の切子硝子の一輪ざしに
梔子の白が映える
夕凪 無風状態になれて
心が弛んできたら
闇が迫る少し前 風が頬を渡る
どこからか声を運んできた

楽しい声 悲しい声
 ....
【つめたい てのひら】


どんなに ちいさな赤ん坊であっても
うまれながらに ちいさな爪があるように
花であるなら 必要とする土が要り様でしように
イヌサフランときたら 
土 ....
桃色のスカイツリーや蚯蚓鳴く
芦沢 恵さんのおすすめリスト(5458)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
月下美人- nonya自由詩21*13-10-6
シーソー- そらの珊 ...自由詩11*13-10-6
雨にぬれたら- 吉岡ペペ ...自由詩913-10-5
きままに- 梅昆布茶自由詩1313-10-5
額にキズ- 世江自由詩2*13-10-5
落款を入れた墨絵やサツマイモ- 北大路京 ...俳句113-10-5
湖べのレストラン- 生田 稔川柳413-10-5
- そらの珊 ...自由詩10*13-10-5
夕陽- nonya自由詩17*13-10-5
怪物くん- あおば自由詩7*13-10-4
ワレモノワレワレ_(生体反応の設計)- 乾 加津 ...自由詩11*13-10-4
題名が決まらないまま- 左屋百色自由詩16*13-10-4
アニムスに目覚めし女秋の蛇- 北大路京 ...俳句213-10-4
みどりに会いに行く- 吉岡ペペ ...自由詩213-10-3
禅の教室- 服部 剛自由詩10*13-10-3
きのう- 梅昆布茶自由詩1913-10-3
おもてなし妖怪2013- るるりら自由詩24*13-10-3
さよなら秋風- 吉岡ペペ ...自由詩713-10-3
officelady- ただのみ ...自由詩15*13-10-3
ここではないどこかに- 吉岡ペペ ...自由詩213-10-2
ぶかぶか【詩サークル「群青」九月のお題「音」から】- そらの珊 ...自由詩22*13-10-2
そびえ立つ大病院や天高し- 北大路京 ...俳句713-10-2
人魚- 中村葵自由詩413-10-2
雨音の聴こえない夜に- 石田とわ自由詩11*13-10-2
小娘- 伊織自由詩5*13-10-1
きこえない、ふり- あおば自由詩5*13-10-1
パンツ- 深水遊脚短歌4*13-10-1
【_風の栞_】- 泡沫恋歌自由詩16*13-10-1
つめたい_てのひら- るるりら携帯写真+ ...913-10-1
桃色のスカイツリーや蚯蚓鳴く- 北大路京 ...俳句413-10-1

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