わたしは二階の部屋にあがって、鈴木さんのガラス玉を手にとって、しばらくながめていた。どこかでみかけた夜店の、輪投げの景品みたいな、ただのガラス玉だった。
 だいじょうぶかなぁ、なんだかニセモノみた ....
弾け過ぎた花びらの具合
あっち ひらひら
こっちへ ひらら

数えるのも 面倒になった
桃色の花びらは
空中で 踊る

青空に映えれば 最高の存在
山 滝 空気の色合いまで
感じら ....
陽射しは澄んだ冷気を纏い
静かに微笑んでいた
病床から起き上がる母親のように

すると蒼白い時と仄暗い人の群れで編まれるはずの朝が
心なしか ふと暖色に染まり
視線は飛翔してはまた憩う 小 ....
空っ風の吹く夜は
別宅の湯屋のうすい硝子戸が
ぶるぶる震えて怖かった

ぼんやり灯る電球の下
木の蓋をとれば
お湯はもうもうと息を吐く
祖母は
もう、いいよ、というまで
ごつい亀の子 ....
 
愛染夜曲をききながら

たいして飲めやしないお酒をちびりちびり

いつの間にやら夜が更ける



*愛染夜曲 http://www.youtube.com/watch?v=gwc ....
鉄パイプが固い大地に立て掛けられて

その先端は、浅く立てられた爪のように

大地に少しだけ引っ掛かっている。



これを石頭(セットウ)で叩くのだ。



背がねじれ、肩が ....
どこから好きが始まっていたのだろうか

好きが終わることなんてあるのだろうか

始まりもなければ終わりもない

ぼくらがどんな容姿であろうと

ぼくらが生まれようと死んでしまおうと
 ....
永遠の生命ってよくSF
なんかに出てくるが退屈だろうなっって思ってしまう

もちろん駄作でも良いから
詩みたいなものを書こうとも思わないだろうし

有限な物の限界を嗤っても
生命の実感は ....
心に眠る思い
曝け出すには
それなりの勇気が必要で

誰かが傍に居てくれたなら

そう願ってみても
空中に ふわり 浮いてしまうだけ

ねぇ
ねぇ
この声は誰が受け止めてくれる? ....
私はこの歳まで生きてきて
分からないことがたくさんある
まず「正しい」という言葉の
意味がよく分からない
「正しい」ってどういう意味ですか?
知ってる人は教えてください

「間違い」の反 ....
明るさに越える 華やかな人生を進む
時に小さな石ころを山と見積もっても 積るのは徳だけ

迷いなんて解ける糸なんだ 解かなくても
一歩引いて望めば オーロラに映える等身大の雪の結晶

一粒 ....
言葉、とは
不思議なものだ

スリッパだと覚えれば
スリッパ以外の
なにものでもなくなる
寒い冬
人の足をあたためて
踏みつけられているくせに
そのいでたちは
ほんのり可笑しみを含 ....
このくだらねぇ、つまんねぇ、そんな人生をよ、

俺は、今までにどれだけの努力をして

変えようとしてきたんかって。



・・・ちっとも、そんな努力なんざぁ

今までしちゃいねぇじ ....
人日に口内炎を見せる人 今年また七草粥を一気飲み フォースならば ボーリングの話
ホースならば 馬で
ツーリストならば 添乗員を 思い起こすダケで
駆け抜けた 覚えはないの 単気筒
四気筒 多分この漢字なんだろうなぁと言う感じダケで
 ....
冬をついばむ
くちばし

幼い蕾が
羽ばたく季節の夢をみている
今はまだ色を持たずに

たくさんのおみくじが
今年の枝に結ばれて
羽ばたく明日を待っている

少し前まで
小さな ....
なんでこんな夜中に書いてるんだろうとつくづく自分を馬鹿だと思う。

トルコのセダトとムスタファがけっこう好きだった。
日本の大証上場をうたい文句の中企業で一緒に現場をやっていたのだが
さすがに ....
ひとりのひとを ほんとうに愛することができたら
多くの人に愛される 気がします
始発までカラオケルーム寒鴉 僕が好きなものを、キミは嫌いで

キミが好きなものを、僕が嫌いだったりもするけれど

それでも、僕は、キミが大好きで

キミも、僕を、大好きだって言ってくれた。



それで十分だ ....
奇跡のひと、

とはヘレンのことではない

奇跡のひと、

とはサリバン先生のことだ

私は奇跡のひとではなかった

奇跡を起こすまえに涙ぐむ

私はふるえる者だった


ヘレンは先生に7歳になるまえ ....
人間 いつだって
便利に移行するときには寛容なくせに
一つ不便の階段を下るごとに
愚痴が増える生き物なんだねぇ・・・

★,。・::・°☆。・:*:・°★,。・:*:・°☆。・:*:・°
 えっ……、
「どうして? どうして会えないの。」
「外山先生はね、また、猫にもどっちゃったんだよ……。」
 猫に……? 
 えっ? なによ、それ……。
「鈴木さん! わたしね、すごく真剣な ....
川岸を包囲した。
鮫島は高田を包囲した。個体として。人生の一点を。
鮫島には罪悪感はなかった。
「みんなおまえの被害者なんだよ」そう呟いていた。
そしてよこにいる明美を見遣った。
明美が叫ん ....
【 Window 】

ブラインドを上げて
窓を大きく開けた
そこから新鮮な空気が流れ込んでくる

青い空 鳥の囀り 風の音
明るい陽の光 そこに希望があった
掌を伸ばせば届きそうな楽 ....
あなたのかたい頬
思いのほかやわらかくて
その冷やかな瞳にも
熱い涙は宿るのだが

心の奥深くに一つの扉があって
それは故郷へと繋がっている
絶対零度の沈黙
この地上の何よりも冷たい場 ....
赤い傘と赤い長靴を履いて
雨音を鳴らして
スキップをして
くるっと回って

「はーやくてんきになーれ」って
太陽さんにお願いするの

そうすればね
晴れにしてくれるんだよ

ねぇ ....
ほら
めかくしをすれば
大丈夫
この世の全てのかなしみを
わたしの手で
隠してあげる

あなたが
もういいよ、といったなら
指のすきまを開けましょう


目覚めて
しずしず ....
強さとは野蛮とは何

研ぎ澄まされた刃で誰を斬るのか

姑息な闇はもういいとおもった

死がもたらすものの方が正直だと

首を刎ね八つ裂きにしても僕は生きるのだろうか

キンメリア ....
芦沢 恵さんのおすすめリスト(5451)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
あずきの恋人_(連載⑨)- たま散文(批評 ...13*13-1-10
溜息と郷愁- 藤鈴呼自由詩3*13-1-10
稀有な月曜日/あたたかいもの- ただのみ ...自由詩21*13-1-9
湯屋のおもひで- そらの珊 ...自由詩14*13-1-9
愛染夜曲をききながら- 殿上 童自由詩16*13-1-9
打つ。- 元親 ミ ...自由詩213-1-9
奇跡- 吉岡ペペ ...自由詩813-1-8
神様- 梅昆布茶自由詩913-1-8
ふたりして、ひとりぼっち- 柊 蒼衣自由詩413-1-8
【_マインドセット_】- 泡沫恋歌自由詩16*13-1-8
風の華- 朝焼彩茜 ...自由詩6*13-1-8
名前を呼ぶ- そらの珊 ...自由詩23*13-1-8
とある乱暴者のヨタ話。- 元親 ミ ...自由詩313-1-8
人日- 北大路京 ...俳句313-1-8
七草粥- 北大路京 ...俳句513-1-8
馬旅行- 藤鈴呼自由詩2*13-1-7
素描- そらの珊 ...自由詩18*13-1-7
世界- 梅昆布茶散文(批評 ...813-1-7
I_love_you_&_ゆー_らぶ_みい- るるりら自由詩19*13-1-7
寒鴉- 北大路京 ...俳句613-1-6
スキキライ。- 元親 ミ ...自由詩413-1-6
奇跡のひと- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...713-1-6
不便の階段- 藤鈴呼自由詩5*13-1-6
あずきの恋人_(連載⑧)- たま散文(批評 ...12*13-1-6
鮫島太郎の告白- 吉岡ペペ ...自由詩213-1-5
【_Window_】- 泡沫恋歌自由詩15*13-1-5
黒髪彗星- ただのみ ...自由詩20+*13-1-4
あーしたてんきになーれ- 柊 蒼衣自由詩313-1-4
めかくし- そらの珊 ...自由詩1413-1-4
バーバリアン- 梅昆布茶自由詩1313-1-4

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