正義と正義のせ
めぎ合い 置き
去りにされる血
と涙 見え透い
た手口のイカサ
マ 手札は不条
理のフルハウス
パンドラの箱の
隅を 爪楊枝で
つついているの
は いったい誰
....
ささがきに思い出すのは小刀で鉛筆削った美術室/午後
ごぼうのささがきは、どこか鉛筆の芯を削ることに似ている。
違っているのは、ごぼうに求めるものは皮と実の部分であって、鉛筆に求めるものが芯の ....
大きなひとかたまりの石の下
あたしたちはゆっくりと
水を
手放している
昨日より
今日
ことさらに
ひたむきに
あたしたちはゆっくりと
命というものを
凝縮させている
50年まえの工場が
いまじゃ膨らんで傾いて
崩れ落ちてしまいそう
それに面した道を
その端っこを歩いていた
太陽の塔がはみ出していた
嘘くさい万国のダンス
あ ....
速い馬が欲しかった
チャゲ&飛鳥が歌ってる
同窓会
同性だけの同窓会
母さんに
子供を預けて
異性だけの同窓会
同窓会
松田聖子が歌ってる
田原俊 ....
細道に街灯がしろく続いている
向こうに暗闇なんてなかったのだ
車がテールランプを連れてゆく
医院の壁の横でひとを待っている
夜空が道のかたちで続いている
ああ、ひとが ....
救急車が 走り回る
寝静まった街を 音もたてずに
誰かが 泣いている
悲しい出来事は もうないのよ と
地下街の換気口から ため息
焼かれた鶏の モツになった牛の
生暖かい ....
西の山に陽が近づいて
1日が終わろうとしていた
男は川面すれすれに延ばしていた竿をあげ
帰り支度を始めた
ゴカイを川に返し 椅子をたたむ
通りがかりの人が声を掛ける
「連れましたかね」
....
とりどりの人がいる
顔、瞳、髪の色はもちろん
おそらくは心の中や
境遇までも
透明の涙が私を取り巻く重いものを流してくれる日もある
透明の涙が
さらに粘度を増して醜いゼリイになって ....
まつげの重さに耐えかねて
そっと伏せてはみるけれど
わたしの瞳は夜をみる
散歩の途中の道端で
みつけたちいさな青い花
....
ウェディングドレス着たまま抱いて明日から人の妻になる
留守中に誰かが盗み去ったのさ二十歳で抜けた君の乳歯も
もうオリオンはその身を
西だとか北だとかに移している
水気をふくんだ夜空
雲が町明かりを吸っている
風もないのに春を嗅いだ
ばらばらな思考
水気をふくんだ
ば ....
君と住むなら公園の多い街夜には星が賑やかな街
賽の河原にて
幼児の地獄 賽の河原で鬼がぼやく
この頃河原に来る幼児の数が減って
たまに来ても 石積み遊びを知らない
石投げばかりしていて危なくて近寄られせん
ケルンつくってみせ ....
参ります、参ります
もうすぐそちらへ参ります
陽の当たらぬ公園で
凍えたブランコ揺れている
さくらの蕾はふくらまず
....
リンゴを木の枝にうまく乗せることができない
その人は寒空に部屋着のまま 油断したのだ
やっと乗せ終えたところを見計らって挨拶すれば
かじかんだ「コンニチワ」と鼻水少々 そそくさと家の ....
バースディケーキの上は綺麗に飾られた素敵な世界。いつもはジミィな醤油色に彩られたばあちゃんの食卓が、がぜん夢見がちな乙女色になるから不思議。白いくりいむからは甘い香りがしてきて、苺はまるでお姫様みたい ....
詩作をするときのお供、今回は音です。
詩作のお供にBGMを流す方もいらっしゃると思います。
わたしはというとダメです。聴いてしまって集中できません。
そこで今回ご紹介するのは「Noisl ....
めざめは はるかとおく
めざましは なりやまない
汽水域からの 電話の呼び鈴が
あんなに激しく鳴っているというのに
あらたな就職口からの
電話だというのに
めざま ....
カラヤン先生は言った
まずフルートの音を聞け、と
目で団員を承認し
的確な言葉でポイントを伝え
本番では団員に任せるのだった
自由を感じさせ
音に命をこめさせた
....
私が不治といわれる病気になった時
学校のことや
子供会のことなんか
代わって引き受けてくれたママ友に
「いろいろごめんね」と謝ったら
事情を知っている彼女は言った
「そんなこと、気にし ....
恋の魔法が解けないように化粧を落とす前に去る
気づいてるけれど黙って抱きしめるホクロの位置が昨日と違う
裏切れないでいる焼売2個ぶんの優しさ
ポケットは好きだ。
もし、この世界からポケットがなくなったら、ぼくはきっと、お猿さんになっちゃうだろう。いちばん好きなポケットはダウンジャケットなんかについてる、ハンドウォームポケットっていうや ....
わたしを見て
瞳に映るわたしだけがわたし
わたしがわたしでいるために、わたしを見て
大陸を渡り海を越え
渦を巻き
街を空を
夜を冷気をかき混ぜる
降り落ちた闇を雪をまき上げ
小枝を折り幹をしならせ
あらん限りの嘆きを呪いを
憎しみを籠め
声を震わせ
吠える
呻る
....
潮騒のように都市が消えてゆく
暗黒の光が重力を冠するものを回収してゆく
ぼくはここだよ、とでも言うように
名前を呼ぶ
こどもの声だ
潮騒のように都市が消えてゆく
暗黒の光が重力を冠するもの ....
ぼくが弱気なのは
お家のお庭から燃料がとれるから
お出かけしてまで燃料を買いにゆかなくていいから
みんなぼくには
ぼくのお家らしくしろと言う
たしかにぼくの弱気が戦場を拡散させた
だから無 ....
芦沢 恵さんのおすすめリスト
(5458)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
見学者
-
nonya
自由詩
17+*
15-2-21
夜更けの紙相撲・如月のきんぴら
-
そらの珊 ...
散文(批評 ...
9*
15-2-21
樽の中
-
そらの珊 ...
自由詩
12*
15-2-21
こころの世界
-
吉岡ペペ ...
自由詩
7
15-2-21
速い馬
-
吉岡ペペ ...
自由詩
1
15-2-21
冷たいからごめんね
-
吉岡ペペ ...
自由詩
2
15-2-21
街の風景
-
藤原絵理 ...
自由詩
6
15-2-21
平和を釣る
-
イナエ
自由詩
16*
15-2-20
影
-
そらの珊 ...
自由詩
14*
15-2-20
瞬きを聴く
-
石田とわ
自由詩
8*
15-2-20
ウェディングドレス着たまま抱いて明日から人の妻になる【都々逸 ...
-
北大路京 ...
伝統定型各 ...
1
15-2-19
留守中に誰かが盗み去ったのさ二十歳で抜けた君の乳歯も
-
北大路京 ...
短歌
2
15-2-19
早春賦
-
吉岡ペペ ...
自由詩
4
15-2-19
君と住むなら公園の多い街夜には星が賑やかな街
-
北大路京 ...
短歌
2
15-2-19
楽しい空想ー地獄事情ー
-
イナエ
自由詩
10*
15-2-19
如月便り
-
石田とわ
自由詩
9*
15-2-19
渡り鳥
-
ただのみ ...
自由詩
14*
15-2-18
アンゼリカの正体
-
そらの珊 ...
自由詩
14*
15-2-18
詩作をするときのお供3
-
殿上 童
おすすめリ ...
5*
15-2-18
はるか
-
るるりら
自由詩
12*
15-2-17
カラヤン先生
-
吉岡ペペ ...
自由詩
5
15-2-17
明日は我が身
-
そらの珊 ...
自由詩
17*
15-2-16
恋の魔法が解けないように化粧を落とす前に去る【都々逸】
-
北大路京 ...
伝統定型各 ...
1
15-2-16
気づいてるけれど黙って抱きしめるホクロの位置が昨日と違う
-
北大路京 ...
短歌
2
15-2-16
裏切れないでいる焼売2個ぶんの優しさ
-
北大路京 ...
自由詩
1
15-2-16
ポケットのひと
-
たま
散文(批評 ...
16*
15-2-16
見て
-
殿上 童
自由詩
13*
15-2-16
冬の嵐
-
Lucy
自由詩
15*
15-2-15
カラヤンになりたい
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
2
15-2-15
ぼくの弱気
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吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
2
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