【おしまいの彩り】
          るるりら


胸が焼けただれるような思いが ある
たとえば 死の足音におびえ すすり泣く声
黒点が太陽の灼熱を際立たせるように
終ら ....
色硝子の目玉をガリガリかじる
虫食いの肉体をベリベリ剥がす
おれはおれを一本の死に花として石の器に生けてみる
瞬間凍結された踊る舌先の焔として
勝ち目のない戦いに身を投じる高揚感で
己の文字 ....
メルセデスで旅をする

日本中の商店街を夜走る

よこには地元の少年少女を乗せている

車内にはマクドナルドの匂いがこもっている

彼らには金を与えている

こっちは彼らの会話を聞 ....
死ぬのがこわい

すきがあれば

死ぬことばかり

考えてしまう

死ぬのがこわい


ロサンゼルスで刺されかけた

ハバロフスクで撃たれかけた

かけただけで死にはしな ....
国道二号線を走っていたら
ふいに視野の右側から
何か小さなものが飛び込んで来た
と思ったらサイドミラーの上に
シジミ蝶が止まっていた
小指の爪ほどの大きさの
灰白色の翅をピタリと閉じて ....
西の空を覆う厚い雲を
僅かに縁取り
淡い光が
放射状に
さらなる高みへ腕を伸ばす
羽毛のような桃色の塊が
透明な大気の層に漂うあたりへ

空はいつまで記憶するだろう
人の視線を

 ....
笑顔が足らないから
適当な思想が抱きついて

どうしようかと
喉元まで逆流してきた

雲合いも無慈悲に見えて
自分を是が非でも厭ってしまう

口元を咄嗟に手で覆い
少し あかぎれた ....
短日や横山由依のひとりごと 冬帽子ゾイド模型の展示会 冬帽子 take a chance take a chance 落とした心拾われない 北海道は寒かった

目星をつけたこの地まで

探偵業は移動するのが仕事だった

めんどくさいめんどくさい

探偵業は移動するのが仕事だった


飛行機で飛んだ

2時間で着い ....
生まれた日から神の計画はあったのだとして
生まれる前から神の計画の為に準備された人
時の時を経て夫々一人ひとりは生まれたのだ
としたら私の身体を貴方の為に肢体となって
お使い下さい私は何をすれ ....
冷たい雨つぶ

まいにち続く忘年会

たぶんそんな連中だろう

理由などない

暇なわけでもない

そうやって万が一の時の為に生きているのだ


それぞれべつべつの連中と

いくにちも繰り返すのだろう ....
君の手のひらに
朝と闇と夕暮れと夜があるから
私はそれについて詩をかきます
遠くにある悲しみと喜びは
誰の手のひらサイズでもない
君の詩をよんでよみ返して
それがわかったのです
いつも窓 ....
その人に投げかけた孤独が
勢いよく跳ね返されてきて
私の胸に鮮やかな痣がプリントアウトされた夜

傷だらけの そのくすんだ球を
手毬のようにつきながら
迷い込んでいくサイバー・ラフォーレ
 ....
ねえ
ひとつぶのわだかまりもなく
こんなにさらさらで
どんなかたちにもなって
どんなかたちにもならなくて
よく晴れた日は
誰にも盗られないように
丁寧に埋めた
昨日の美しい心を
ぴか ....
君に堅く結ばれた
ひもがほどけない

この送られてきた荷物に入っていた
巾着袋のひもがほどけない

わざと堅く結んだな

僕が困っている顔を
想像しているのだろうけど

そうは問 ....
{引用=
( 竹林に翁が影、竹を切る 音がする )



里はもうそんな時節らしい


 路によりそう水の流れ
ここは、暮らしにいつも水音がある


 流れる水は 淀むことをし ....
【車窓から見える赤い風船は、まるで祝福のしるしみたいに 】


なんでかしらないが
あなたとわたしには
おなじ「なにか」が ある気がする

その「なにか」が なんなのかを
知 ....
きょうという日に
きょうという火が
ともされる
約束したわけでもないのに
東の空に

明るく
温かい
平等な
きょうが
どこから生まれてくるのか
ボクは
みつけた
旅の途中で ....
安全ピンが指に刺さりました
血も出ています
原因は私の不注意です

勉強になりました
安全ピンが安全じゃないことから
考察される
物品の名称 機能 リスクの関係

そして
景品 ....
なぜ
道があるのだろう

 移動するために

なぜ
移動するのだろう

 何かを求めて
 あるいは
 何かから逃れるために

なぜ
何かを求めたり
何かから逃れるのだろう
 ....
渇いた湖底を
掠め
渦巻き
通過していく
そんな
低温の吹雪を

窓には無数のひび割れに似た
しばれ模様が張り付いて
空気中の水分は
耳にも
皮膚にも
触れない
喉も乾かして ....
この思い出せないものは
おぼろに揺れて
この肌と共に老いていく

老いた幹に
傷が付くと言う事も
その痛みも遠のいて

一見の新芽を褒めては
少し背伸びする若造を
少し微笑みな ....
 
 師走の旅行

ペンを持ち富士を見むかなとかまえ座す冬の車窓にいまだし見えぬ

右手はも雲の漂う富士の山妻妹とバスはゆくゆく

昼食の弁当うまし日本晴れ空に吸い込む心の思い

峰 ....
極月の丸いお尻のピアニスト 炉話の途中で花を出す手品  
メールに添付されてきたのは大粒の涙

メールの香りがそれを証明してる

僕は不安をひたかくしにして、返信する



 
ある日 生まれて来て
わたしは泣いた
そして何かのきっかけで
わたしは笑うようになった
誰に教わることもなく

やがて
何かのきっかけで
わたしは少女と出会い
恋をしたのだ
誰に教 ....
芦沢 恵さんのおすすめリスト(5458)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
【終】おしまいの彩り- るるりら携帯写真+ ...12*13-12-21
シオマネキ- ただのみ ...自由詩15*13-12-20
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シジミ蝶- 壮佑自由詩22*13-12-20
「石狩川」- Lucy自由詩16*13-12-20
えむ- subaru★自由詩12*13-12-20
短日や横山由依のひとりごと- 北大路京 ...俳句413-12-20
冬帽子ゾイド模型の展示会- 北大路京 ...俳句313-12-20
冬帽子_take_a_chance_take_a_chanc ...- 北大路京 ...俳句113-12-20
落とした心拾われない- 北大路京 ...自由詩813-12-20
停車場の空- 吉岡ペペ ...自由詩113-12-20
神は何を賜うたか・・・- tamami自由詩1713-12-19
忘年会- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...313-12-19
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サイバー・ラフォーレ【電脳の森】- 夏美かを ...自由詩26*13-12-19
猫のダイヤモンド- そらの珊 ...自由詩1413-12-19
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ふうてん_とばそ- るるりら自由詩19*13-12-18
猫のさがしもの- そらの珊 ...自由詩2213-12-18
安全ピンが指に刺さりました- ichirou自由詩15*13-12-18
- ichirou自由詩3*13-12-18
- Lucy自由詩21*13-12-17
長寿- subaru★自由詩14*13-12-17
_師走の旅行- 生田 稔短歌2+13-12-17
極月の丸いお尻のピアニスト- 北大路京 ...俳句313-12-16
炉話の途中で花を出す手品- 北大路京 ...俳句313-12-16
返信する- 殿上 童自由詩21*13-12-16
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