ノルウェイの森を、久しぶりに読み返していて、七章に差し掛かったところで何かおかしいな、と思えば、43ページ目(つまり44ページ目も)がきれいに破りとられていたのだった。ワタナベと緑が昼間から酒を飲 ....  
笑みを絶やさずにいよう

しずむあなたの灯台となるために

ずっと絶やさずにいよう



 
日常に潜む「?」という文字から 
背を向けてないか? 
逃げようとしていないか? 

いつからか、目の前に 
私と等身大の氷塊が、ある。 
足元に一本の斧が、置かれている。 

目を凝 ....
  ゆうべ
  きみのまとう
  しろい布にふれました
  それはやさしく湿っていて
  かみさまの一部のようでした



  ゆうべ
  窓のそとでは
  たくさんの雪が ....
またきたか 雪
せいぜい覚悟して降れ
消されるくせに

やっと生き残った枝をへし折り
修理した屋根を壊し

道をうめて無くし
叫び声さえ凍らせるなら

覚悟して私に降れ
美しい冬 ....
なんてことない不在の言葉に
愛しさを汚されたその時は
無情の荒野にうずもれて
枯れ草毟ってやり過ごそう

なんてことない不定の言葉に
審美眼を汚されたその時は
悲観の海をたゆたって
船 ....
 
 
ウシとウマが
うつ伏せになって
ウサギを見ている、そんな
現という名の
美しくない嘘
右折すると
海が広がっている
うまくいかない遊びみたいに
浮き輪が浮かんでいる
 
 ....
大阪市のあたらしい市長がニコニコ笑っているテレビ、独裁者が死んだ、知らない言葉、知らない人々。ずっともう昔に、キリストは死んだらしい、日本の政治は永田町でなにやら絡まっています、名刺交換、ミサイル .... 掴もうとする指と
突き放そうとする腕は
どちらが速い?

駆け出そうとするつま先と
立ち止まろうとする踵は?

ねえ、教えてよ
みんなものごとの始め方ばかり
教えようとするんだ

 ....
アイビーが空間を探っている
感覚だけをたよりに 
つかまえて 己のからだを寄り添わせ
まだ見ぬかたちを具現しようと
精一杯手を伸ばし
探している

探している わたしも
この感覚だけを ....
言葉はしめっていたがよく燃えた
ガス・スタンドの男と
寝てきたせいだろうか
{画像=120510131253.jpg}

あ、
見上げた夜空に
流れ星が落ちていく
急いで願いごとを
心に描こうとしたら
瞬く間に消えていってしまった

ああ、
なんと儚い
 ....
街角で
僕は
釣りをしている

信用金庫と新聞屋とコーヒースタンドの並ぶ角で

きみは
なにか
硬そうなものを抱いて
立っている

そのうち雨が
降るかもしれない
ふりつもったばかりの
しろいゆきをほると
くろいつちがでてきた

そのつちをほると
こんどは
しろいほねがでてきた

しろいほねをほると
またくろいつちが
しろいほねが ....
さぁ憂鬱よ
私の無意味な情熱を
無に還してしまえ

さぁ無関心よ
私のお節介を
有限にしてしまえ

さぁ流るる時間よ
未熟な私を
頭でっかちな老人にしてしまえ

さぁ服従心よ
 ....
僕の奥さんになるだろう人は

鶴ヶ島に住んでいるので勝手につる姫とよんでいる


あなたは孤児だった

身寄り誰もいないって言ってましたね

彼がおんなと逃げて消息不明

子供3 ....
ほんとうの深呼吸をしよう 
北国を旅した時に泊まった宿で 
火鉢の前で両手を暖めるひと時のように 

ほんとうの手紙を書こう 
血の通わない文字のメールを
百通送信、するよりも 
旅の便 ....
常緑樹が立ち並ぶ小高い場所で
わたしたちはうさぎの足跡を見つけた
雪原の輝きとはうらはらに
頬がかじかみ 言葉は出る前に凍りついていた
あなたはやさしいメロディーと悲しい歌詞の歌が好きで
よ ....
渋谷のライブハウスgeeーgeに入ると 
唄歌いの君は 
カウンターで手づくりのおでんを 
皿に盛り、お客さんに手渡していた 

若い歌姫が「涙そうそう」を歌い 
チャイナ服のバンドの「モ ....
 
 
生き物が一匹 
息をしている 
印刷物の新しい匂いは
いつまでも消えない
一昨日、いとこから
椅子に座っている、と 
糸電話で連絡があった 
いま僕は
色と形を見ている 
 ....
抗生物質のかたまりがカテーテルの空どうを密(み)たし ゆつくりと圧(お)し はいつてくる 音のようなもの 実感めいたもの 午前3時

ペンチで爪をはがれた老ばの 叫び声をきいたような きいていない ....
 明日人に会うので、伸ばしに伸ばした髪を切りに床屋に出かけた。逗子駅前にある床屋で、中年の男性とその母親と思しき女性の二人でやっている。男性の方は、すっとした二枚目で、恐らくサーフィンか何かをやってい .... 【有無】
恋人の有無気にしないお年頃 好きだから好き 好きだけど好き

【墓】
墓穴を自分のぶんも掘っておく いつでも誰か呪えるように

【丈】
身の丈に合わないギャグをしたために オレ ....
  女よ
  ぼくが眼をとじると
  きみは枯れた稲妻のようだ
  だが
  手をふれるとそれが
  一匹の大きな白蛇だとわかる
  女よ
  きみを
  冬に横たえる
   ....
土日に休むというのと、
平日に、
有給休暇を取って休むというのは、
やっぱり、
ぜんぜん違って、
平日の休みは、ほんとうに、
楽しい。
ひとが働いているときに、
自由に遊べるということ ....
いまは澱んだ青だけど

あの日も澱んだ青でした

三度書かれた僕の名前

書けばいいってもんじゃない

それを認めてしまったら

僕はバラバラになっただろう

母の手紙を破るしか

僕は僕を繋ぎとめる ....
がんばるがんばるってなにをがんばるんやろ

男に猛アタックでもしてるんやろか


うん、たぶんそやな

それいがい

あいつががんばるようなことなんて

なあんにもないはずやもん ....
こっちだよ あっちだよ そっちだよ

くるくるもみじがおちていく

てのひらうえに

ちいさなてのひら

あかちゃけた くろちゃけた きちゃけた

かれはがゆくみちうめていく

 ....
砂丘の砂を詰めた小瓶を
土産に貰った
投げ捨てたコートを着込み
土曜に帰ろうと思った

空き缶に庭の土を詰めて
小さな海が生まれた
カエルが小石の消波堤をよじ登って
地平線にさよならを ....
いい天気でのどかだなぁと
公園で甘じょっぱい惣菜パンを食べていると

いたずらな風が吹いてどこからか
おもちゃのゴルフボールが
抜け殻の魂のように
放っておいてもそのうち消えてしまいそうな ....
まーつんさんのおすすめリスト(3356)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
43ページ、つまり44ページ目- はるな散文(批評 ...311-12-21
笑みを- 殿上 童自由詩30*11-12-20
斧と氷塊_- 服部 剛自由詩311-12-20
しずかなよるに- 草野春心自由詩9*11-12-20
熱の陣- 砂木自由詩12+*11-12-20
相性- faik自由詩16*11-12-20
うつつ- たもつ自由詩311-12-20
初雪- はるな散文(批評 ...4+11-12-20
ハロー・グッバイ- マチムラ自由詩2*11-12-20
感覚遊泳- ただのみ ...自由詩7*11-12-19
オイル- はるな自由詩611-12-19
【_流れ星_】- 泡沫恋歌自由詩14*11-12-19
街角- はるな自由詩511-12-19
積雪- 小川 葉自由詩711-12-18
今度は俺が疲れさせてやる- 一 二自由詩511-12-18
つる姫への手紙- 梅昆布茶自由詩711-12-18
絵手紙のこころ_- 服部 剛自由詩511-12-17
すべて_つなぎとめることは_できないもの- ただのみ ...自由詩6*11-12-17
渋谷一軒屋の夜_- 服部 剛自由詩311-12-17
息をしている- たもつ自由詩711-12-17
冬とケロイド- いかりは ...自由詩8*11-12-17
ボクのマスターベーション(3)- 花形新次散文(批評 ...17*11-12-17
題詠blog2011_061-070- 北大路京 ...短歌15*11-12-17
白蛇- 草野春心自由詩9*11-12-17
厄落としの女- はだいろ自由詩411-12-16
車窓- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...4+11-12-16
がんばる- 吉岡ペペ ...自由詩2+11-12-16
ふゆのもり- 灰泥軽茶自由詩4*11-12-16
帰路- かぐ自由詩211-12-16
おもちゃのゴルフボール- 灰泥軽茶自由詩8*11-12-16

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