なぜ命を賭して戦場に赴く
記者や写真家が存在するか

それを紐解くのは簡単である
彼等はメディアを信用できず

メディアを利用してパスを取得して
自分の心と眼で真実を見ようとする

 ....
 街の大通りには貧困が陳列されている。
 それにはタイトルは無く、
 表情はいたって量産的だ。

 小銭入れを持たない僕は、
 あまりたくさんの小銭を持ち運べず、
 道行くホームレスに ....
鳥は
重力に抗して空に舞う

ロケットもまた地球の引力に反して
宇宙に飛ぶ

さて、人は
人の叱責に打たれ あるいは 人の暴言に傷つき
死んでしまったりする
その時、人は他人という重 ....
氷がとけて

カラカラまわる

扇風機の羽がとんでいく

いくつもいくつもとんでいく

レモンイエローそそぐよ光

玉粒の汗が夏の匂い

浴衣姿が綺麗だねと

寿司屋の前で ....
近くの公園には
だれも見たことがない
泉があるという

のどの渇きを
感じる時計の針が
私を指し、
内臓がバラ色に変わると
わたしは
その泉を探しにでかけた

のどを潤したい
 ....
うまく言葉が出てこないから花の種をまく **というわけで 愛用の帽子はベージュのレース製
筋金入りの自由自在 たたんでひろげてひっぱる
突然ピンと宙に浮く
新しいのを買ったらと 90歳の母の助言

思い出の中に浮かぶ帽子たち

 ....
いまは天国におられる
カート・ボネガット殿

あなたは著作の中で
一切 悪人を登場させなかった

そこがぼくが愛読者であったし
敬意を払う大きな理由でした

しかし遺作となった《国の ....
 
叫んだ声も消えてしまう

そんな深い夜の日は

グラス片手に夜明けをじっと待つ




 
こころが
あまりに泳ぐので
からだは
すっかりさかなのようになった

くらやみで
もの見えず
熱のほうへと泳ぐこころに

からだは
ぴったりよりそい
もとめるものをもとめてい ....
愛と詩はべつものよ
花瓶の花と荒野の花とに
どれほどの貴賎があるだろう



ただ咲くように咲け
それをときどきやさしく飾るのが
詩の役割だろう
うちの孤高の戦士はいまベランダでひなたぼっこ
あえて妄想中とは言いますまい
ときどきかれの誇り高きぶた猫の本能が
のねずみやのうさぎの後姿をおもいだすのかもしれない
それとも昔の彼女の寝姿か
 ....
子どもの頃
夏になると
庭に母がとうもろこしを植えた
毎日水やりをするのは
弟と私の仕事だった

「これ、なんていうとうもろこしか知ってる?」
「とうもろこしに名前なんてあるの、おねえち ....
弱さを強さで
コーティングした
直立二足歩行の木偶の坊

愚かさを優しさで
マスキングした
なんとなく文化的な唐変木

心という
自滅回路の中で
思い上がっては落ち込んで

 ....
{引用=(煙突)

   獣たちの
   輝いていた瞳は
   もう、眼窩にひそみ
   昼の祝祭は
   夜の灰となり
   細い導管を
   遡る


(車)

 ....
{引用=  21.徹頭徹尾といったら
     それは徹頭徹尾なのであって
     尾藤イサオではないのです


  22.アイム
     パウロ・シルヴァ
     ト ....
美術館の冷たい空気吸う {画像=120721002547.jpg}



曇り空が雨になった
今日も外はたっぷりの湿気と
喉を締め付ける暑さだ
雨滴が大きくなって硝子を叩く

雫が流れていく
交差点は水煙 ....
読みつかれて ふと
雨音に包まれて

物思いに耽る蛙と
草むらに潜む

文庫の中は
土砂降りの文字
連なり意味成し物語り
意識下に滲み濾過されて

何を読みたいわけでもなく
 ....
あの人は風だった
緑の髪をなびかせ瞳の奥に、あれは
夜明けの光をたたえて 水のようにやわらかい
あの人は風だった
わたしを見つめて笑う 流れる雲を空を映して


あの人は草だった
やさ ....
西瓜の皮の饐えた
匂い

溶けかけたアスファルトの
執着

潮の香りで擦り剥けた
夜明け

逆光の中で振り返った
誰か

何処から剥がれ落ちたのか
皆目見当がつかない
 ....
ダーウィンは《種の起源》の中で
生き残るのは 最も強い者でも
賢い者でもなく
変化に適応できた者であると残したが

間違いなくそれは真理だと想うけど
変化に適応せず自然をぼくらに適応させよ ....
夏の役目が日差しなら

役目が終われば秋だろう

秋の役目がひかりなら

役目が終われば冬だろう

冬の役目が春待つことなら

役目が終われば春だろう


役目が終われば春だ ....
夏を待つ間
透明な
ガラスのコップに
冷たい水を注ぐ

満ちていく
満たされていく
透明な入れ物に
透明の中身で

夏が来る頃
どこからともなく
水滴が現われて
コップの魂を ....
ホッケーホッケー
アイスホッケー

絶対零度で皮がむけない


ホッケーホッケー
アイスホッケー

絶対零度で皮がむけない


ホッケーホッケー
いやね
ホッケー
 ....
 大嫌いだお前なんぞ。
 生きていくのに邪魔な古傷があってだから俺は夏でも長袖で。そんでダンスをおどるんだ。あいつを殴るダンスを。ぶっ殺してやりたいよねー。「うぜえんだよ!」
 足が痒いのでかいて ....
夏なのに雪を恋しがる

あなたの顔がちらつく

思いっきり好きだと言い残したのは

ずいぶん昔の話だ

ぷよぴよした二の腕はもう恋愛など縁遠い

夏だとゆうのに海がにあわない女だな ....
うすっぺらな私はとにかく
なんでもいいから
そこらじゅうに溢れ落ちている言葉を拾う

うすっぺらな
紙に書かれているセリフを
ぺろりと舌に乗せて
呑み込む

うすっぺらな
スクリー ....
  干草色をした
  豚の死骸の、腹の上に
  尖ったつま先を押し当て
  バレエダンサーが回転している
  白く、
  白く
  バレエダンサーが回転している
  酸素を吸い込 ....
  夢を見た
  左脚を喪った
  整った肌の少女が
  ふらふら回っているような



  君は
  か細い針金を
  丁寧に折り曲げて
  全身の骨と取りかえた

 ....
まーつんさんのおすすめリスト(3356)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
戦場ジャーナリスト- HAL自由詩1*12-7-23
10セント- Ohatu自由詩112-7-23
重力に抗して- yamadahifumi自由詩312-7-23
レモンイエロー夏- 灰泥軽茶自由詩9*12-7-23
誰も見たこともない泉の物語- 灘 修二自由詩3*12-7-23
うまく言葉が出てこないから花の種をまく- 北大路京 ...俳句9*12-7-22
帽子と**考- 木原東子自由詩14*12-7-22
拝啓_カート・ボネガット殿- HAL自由詩3+*12-7-22
深い夜の日- 殿上 童自由詩19*12-7-22
さかな- はるな自由詩612-7-22
愛と詩は- はるな自由詩412-7-22
ベランダの猫- 梅昆布茶自由詩2312-7-22
とうもろこしを茹でながら- そらの珊 ...自由詩19*12-7-21
ジブン_(_ヒト_)- nonya自由詩21*12-7-21
樹々へのコラージュ- 草野春心自由詩512-7-21
詩の磁場(2)- 草野春心自由詩212-7-21
美術館の冷たい空気吸う- 北大路京 ...俳句7*12-7-20
夏の雨_/_浸透水- beebee自由詩27*12-7-20
雨読物語- ただのみ ...自由詩34*12-7-19
緑の人- 石瀬琳々自由詩16*12-7-19
鈍痛の南側の季節- nonya自由詩22*12-7-18
進化の悲しみ- HAL自由詩5*12-7-18
冬の役目- 吉岡ペペ ...自由詩212-7-18
初蝉- そらの珊 ...自由詩23*12-7-18
アイスホッケー- ぶらっく ...自由詩212-7-18
自殺依存- 榊 慧散文(批評 ...112-7-17
アイシテル。- じじ自由詩13*12-7-17
言葉拾い- 灰泥軽茶自由詩8*12-7-17
回転- 草野春心自由詩3*12-7-17
シャドウ・ワルツ- 草野春心自由詩5*12-7-16

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