濡れたアスファルトに夜が映る
泣いているような夜の顔
ネオンの化粧が滲んで行く

綴った言葉は今朝もまだ濡れていた
光と音/朝のピンで留められたまま
すべての顔が微笑んでいるわけではない
 ....
例えば、僕達に否定する事のできない

沢山の道楽や快楽がはびこっている

誰かがアイドルになる夢、金を沢山持つ夢、有名になり、人から見られる夢

そんな夢がたくさんあって、それ ....
逃亡できない
嫉妬
現実
リアリティ
そこはかとない絶望
と希望
天秤にかける
事実と
デメリット
メリット
わたしという名のにんげん
並べる
ことばの
破片 ....
ことし一番の冷え込みでした、と滑舌のわるい男が喋っている。昨日と明日の気温や服装について話つづける。雲が、保存のわるい油絵みたいにばりばりにひびわれてそこから橙色がのぞいていて、電気を点けていない .... ひとはまっすぐ生きられない
かならず、曲がり角はやってくる
見覚えのない交差点はこわい
視界の閉ざされた曲がり角は、もっとこわい

たとえば
人生がなくても小説は書けるという
それは ....
音楽は奏で

詩は語る

誰もが沈黙を要しているが

誰もが饒舌を愛好している

誰もが批評家だが、「創作家」は一人もいない

・・・最近では、哲学者はみんな哲学研究者に還 ....
はずれるとき
音はただしい

はじめからはずれていた
輪は閉じていた
幾たびもはずれながら
いちいち動じている
しかしながら
はずれるとき
あきらめはもう終わっている

そし ....
どういうふうに笑えばいいか知っていた
人びとが納得するために
どういうふうに傾いで、
どういうふうに泣けばよいか

いまは
だから
どういうふうに笑えばよいのかわからない
自分の納 ....
あなたの夜が空を飛んでいる。平らかなあなたにふさわしい藍色のなかをひかりの流れるように。ねそべるかたちに匂いが残り、重みが残り、この部屋には、あなた以外の何もかもがある。

何がここにあっただろう ....
  あなたに梨の実を贈りたい
  寒く厳しい冬の夜に
  愛するあなたが
  梨の実の夢を見られるように



  くちづけは消えてしまうから
  抱きしめあった温もりも
  ....
  あなたの椅子が何も話さず
  ただ黙って眠っているように見えるとき
  切り分けられ 椀に盛られた柿の実だけが
  退屈な話を静かに続けていた



  昨夜
  あなたは ....
みじかいキス、そして雨
矢印の方向へ

ドーナツみたいな彼
長ぐつの夜
思っているのとはすこしちがう

水色は水に返す
言葉は
だれにかえしたらいい

みじかい雨、
そして ....
幼いわたしは子猫を拾って同じ場所に捨てに戻って泣きながら家に帰る道をなくした 閉ざされた空間に
そっとしゃがみ込む

消え逝く記憶の間に
確かに残る感触

「忘れても良いよ」
「そう云うと思ったよ」

区切られた時系列で
淀みなく進む作業

失望とか諦め ....
  夜になっても
  愛はきみの胸にあった
  海のむこうでさびしくともる
  うすぐらい光のように
  いま、雨は
  何処にも降っていない
  ただそんな予感だけが、
  あ ....
僕は「時」が欲しい

細切れにされた時間

スマートフォンによって刻印され、タイムカードによって切り取られた時間

そんな時間はもういらない

誰もがFXの一分一秒の落差で

天国 ....
土に還れない落ち葉は
一枚一枚
くっきりと形をとどめたまま
美しい標本のように
雨の舗道に貼りついて


幾度も
踏みしだかれ
やがて晴れた日の
風に
粉末となって
舞い上がる
久しぶりに、いよちゃんに会ったら、前歯が1本なくなっていた。笑ったとき、いたずらっぽくみえる。
乳歯が抜けかかっていたのを、えいやっと自分で抜いてしまったらしい。それを見て母親はびっくりしたと話して ....
宵のうみ
ひとり佇みけむりを吐く

存在に意味があるとか
たとえば価値があるとか
そういう
思考に飽きた

水面につきが流れている
清らなかぜとともに
ああ
じゆうだ ....
雨が窓を叩いてる
風が夜をかきまぜている

遠いところから
押し寄せてくる
怖い記憶に
目を覚ます

かたわらに幼子がいた頃は
守らねばという決意が
こんな時私の背筋を支え
薄闇 ....
今朝は 静かな死
白樺の裸体 霧の
視神経 晩秋の匂い

  目減りした水瓶に落とす
  賽の河原の石のくぐもり
  陽射しはそっと後ずさる 

魂のほころびから
黄泉の調べ ....
僕は孤独でいると

まるで、大勢でいるかのように

安心する

僕は皆といると

まるで孤島にいるかのように

寂しい

なので、僕は寂しくならないために

いつも、一人ぼ ....
くちぶえみたいな夜が煮詰まったら
朝やけは痛いくらい赤くなる
はじめて手がみを書いたときに赤くなった
鉛筆を握る指よりももっと

わたしももっと赤くなればよかった
みさかいなくはしたな ....
0時まえのまちに青く沈んでいるからだたち
空を落とすよりも
忘れることがむずかしいかな
ひときわ白く可哀そうに光っているのにむかって口づけしても
ますます白が青ざめるばかりで
今日がおわ ....
椅子になってみようと思って
椅子にはなれなかった
三秒で挫折した
たゆまぬ努力なしに
椅子は存在しえない
私の大腿四頭筋は悲鳴を上げ
痙攣を始める

あまねくすべての椅子は
慈悲とい ....
空想の翼と妄想の足枷
境はあっても壁はない
空と海のように

神学と罪状を彫刻された
流木は風と潮に運ばれる
翼もなければ鰭もない

時折 鳥が降りて来て憩い
流木の節くれだった目を ....
何かを始めるのに
手遅れなどということはない
始めた時が
始まりのとき

手を伸ばした時が取り返すチャンス
足を踏み出した時が
新しいスタート

空を仰いで
深呼吸した時が
誕生 ....
あなたは口癖のように
お前は俺の女だと言う

でもあたしは人形じゃないの
ちゃんと心を持った人間なの

あなたのその幼稚な
支配欲には辟易してるの

分からないでしょうね
低能なあ ....
時の中で立ち止まれば、

ふと、秋の風が吹いている

「お前には何の価値もない」と昔、言われた事がある

だが、価値とは一体何か

今この吹きすさぶ秋風に

一体、どんな「意思 ....
久しぶりにその眼に出逢ったのは
スーパーへ出かけビニール袋を両手に下げて帰ろうとしていたときだった

歩道の隅で停まったままの車椅子に乗っているひとがいた
その老いたひととぼくの眼が遇った
 ....
まーつんさんのおすすめリスト(3356)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
週末の欠落- ただのみ ...自由詩17*13-11-16
記憶の光景- yamadahifumi自由詩113-11-16
探さない夜明け- かんな自由詩5*13-11-15
静かにしている- はるな散文(批評 ...313-11-14
曲がり角のひと- たま自由詩25*13-11-14
一番幸せだった時- yamadahifumi自由詩213-11-14
はずれる- はるな自由詩513-11-13
糸糸- はるな自由詩213-11-12
窓、窓ガラス、そして外- はるな自由詩213-11-11
梨の実の夢- 草野春心自由詩413-11-11
静けさ- 草野春心自由詩513-11-11
みじかい夜- はるな自由詩213-11-10
夕刻虫の音響いて綺麗にせめて耳だけ塞ぎな- かんな自由詩6*13-11-10
白亜の器- ★HIDE自由詩213-11-9
夜になっても愛は- 草野春心自由詩613-11-9
時の樹木- yamadahifumi自由詩213-11-9
蝶になる日- Lucy自由詩24+*13-11-8
ガラス玉遊戯- yo-yo自由詩10*13-11-8
つきが流れる- かんな自由詩6*13-11-8
窓を叩く雨- Lucy自由詩19*13-11-8
死情- ただのみ ...自由詩17*13-11-7
君と僕- yamadahifumi自由詩113-11-7
くちぶえ- はるな自由詩813-11-6
発光- はるな自由詩213-11-5
あまねくすべての椅子に捧げる- そらの珊 ...自由詩2313-11-4
空と海のように- ただのみ ...自由詩32*13-11-3
手遅れ- Lucy自由詩21*13-11-3
俺の女- HAL自由詩3*13-11-3
大河の後で- yamadahifumi自由詩213-11-3
眼差し- HAL自由詩9*13-11-2

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