ピアノの鍵を握りしめたままソファーで爆睡していたら

ぺっちゃんこなホットケーキにならないようにベーキングパウダーは必要だって

ほっぺたにバスキアの王冠シールを貼られたの
でパンダの旅へ行ってしまい ....
このまま朝も夜もなく愛し合って死なない?世界じゅうの時計の針を盗んでしまわない?ねえ大事な話をしているのにスープにラムを入れるのはやめてくれない?靴下が左右違うんじゃない?些細な問題にとらわれすぎなん .... この前山の道で見かけたカラスの死体は

ポトリと落ちていて

なんだかとても温かくて幸せそうな死体であった

私はカラスを不吉や気味が悪いというよりは

小生意気な賢い奴であり

 ....
狂気と理性が戦ったとき
果たしてきみはどっちが勝つと想う

理性か理知的なきみのことだ
そう言うと想ったよ

でもぼくの解答は違う
勝つのは狂気だ

なぜなら狂気は理性を殺せるが
 ....
  幼い男児が
  朝、
  一匹の蜥蜴を手に捕らえる
  厚い辞書に差し込んだ
  すみれ色の栞のような朝
増え方はどうするかというと
水をかけるとふえる
せなかに毛玉ができて
その毛玉が飛び出して
ふえる

という
はなしを
おしえて
みたが
めだかの発生と
話が合わない
猫は一日
ひがな一日丸くなり
日だまりの中で丸くなり
屋根の上で丸くなり
塀の縁でも丸くなり
玄関口で丸くなり
自動車の下でも丸くなり、
部屋の温もりに丸くなり
タンスの上で丸くな ....
連れられて来て
放たれて

追いかけられて
追いかけられて

すくわれて

入れられ

揺すられ
揺すられて

閉じ込められ
名前を付けられ

見つめられ
見つめられ ....
 
赤い糸があるなら

断ち切りたい

だって、自ら紡ぎたいじゃないか




 
いるのは
さよなら
だけだったね

人だらけのまちで
風が倒れるのを
ひたすらにまっていた

そして
ようやく出あった
ふたりに
のこっているのはもう
さよならだけだったね
 ....
冷めきった紅茶は 
いつも何かいいたげで
それでも冷めきった紅茶は 
口を開こうとはしなかった
枯れ葉がからからと音をたてて
風に蹴られている
茶褐色の湖は冷たく深いな




 ....
 キヨの彼女は料理が大好き。料理の隠し味は大きな愛よ、なんて言っちゃうもんだからキ
ヨはいっつもヤキモチ妬いちゃう。だからキヨは「そんなに料理のことが好きなんだったら
その刃こぼれした包丁に訊いて ....
英字新聞読んでいるふりしている 雨の日はビー玉に

世界を映して覗き見た。

このビー玉をくれたのは知らないおじさんで

両手に溢れるほどの色とりどりのビー玉をくれた。

雨の日は透明。

夕暮れは橙 ....
特別養護老人ホームで
夜勤のアルバイトをしている

夜勤明けに施設の門を潜ると
男子高校生が
度胸試しに
施設から出たゴミ袋
すなわち
うんこ山盛り袋にタッチしていた

元気な俺な ....
最近、本を読みすぎて、
多分、多分なんだけど、
オナニーしたら、
ザーメンに混じって、
文字があふれるはず。
そうだなあ、
「詩」とか「わたし」とか「語り手」とか、
そんな文字たちがあふ ....
制服は重かった
着る理由も教えられないまま
私たちはだれもが脱げなかった

なにかというと並ばされた
振り向いて
目があうことがこわくて
ホントウノコトがほしくてたまらなかった

大 ....
鷹の爪がむねを突き刺した  純粋が なあ 零れてたぜ
あくびがでる話さ 気長に旅支度しよう  人形は置いてってくれ
飲干した空き缶がぺこっとおじぎしてる なぜか 弱ってる
そんな不恰好な ....
サンデーバザールのあと
あらしが何度か通りすぎ
片腕の乞食が食いっぱぐれ
捨て猫みたいに骨と皮だけになって


水気で頬をいっぱいに膨らませた雲は
策略的なハンターの目つ ....
長袖ビュンビュン

半袖ぴゅんぴゅん

お洒落じゃないから同じような柄ばかりの

シャツたち

ズボンもこれからの季節はずっと

うねうねコーデュロイを色違い二本

これから寒 ....
雨がふるので
膝を立てて
まがった指で
生理用品をつけかえる

角に立っている男たちが花売りを罵倒している

走り抜ける街の多さ
どれだけ降っても
給水塔はふやけない

雨が ....
人は、一生の内に、何度謝るのだろう。
謝罪と、謝礼、どちらの言葉を多く発するのだろう。

皮膚が盛り上がったまま元に戻らない左手首の傷跡を指して
主人が言った。
「君は確かに被害者だ ....
やたらめったら起こる奇跡を奇跡と呼びたくない 人を
ただしい場面で
ただしい順序で
ただしい角度に
揺すると
泣く

そのただしさを
習得することを
愛とか技とか
呼ぶ人びとを
軽蔑し
憎んでいるわたしも

ただしい角 ....
勝者のいないレース走らされている 可愛かった君が
台風になったと聞いて
かなしかった

あんなに可愛かった君が
なに食わぬ顔で
意味や 時間を
張り飛ばしていく

むかし
一緒にうたっていた歌を
はぐれた風に ....
 
あなたの言葉が わかんない つまんない

そんなんもわからへんのかとか

もっと、つまんない



 
「趣味は何ですか?」と訊かれて、「詩を書くこと」と答えるのは難しい。なんだかものすごく恥ずかしいし、そもそもたぶん、詩を書くことは趣味なんかじゃないと思っているからだと思う、心のどこかで。

  ....
  国
  という言葉がいま浮かんだけれど
  どうしたものか思案している



  一ヶ月近く洗っていない
  ランチョンマットには三箇所の染みがついているが
  それでも洗 ....
毎晩
息をふきかえす恋情の手をにぎって
墓場へつれていく

そうして
同じようにして来たあなたと
抱き合ってから
墓を掘り返し
うめる
まーつんさんのおすすめリスト(3593)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ウサギはさみしいと死んでしまうなんて嘘だって、知ってましたか ...- 阿ト理恵自由詩12*12-10-4
s-i*ck-is- はるな自由詩512-10-4
カラスの死体- 灰泥軽茶自由詩9*12-10-3
称賛されしものか- HAL自由詩4*12-10-1
- 草野春心自由詩7*12-9-29
鎖を解かれなかったプロメテウス- 6自由詩312-9-28
猫の日課- ……とあ ...自由詩12*12-9-28
金魚の命- 夏美かを ...自由詩26*12-9-28
紡ぎたい- 殿上 童自由詩28*12-9-27
たおれる- はるな自由詩212-9-27
冷めきった紅茶- マーブル自由詩4*12-9-27
愛しあう人たち- 御飯でき ...散文(批評 ...212-9-26
英字新聞読んでいるふりしている- 北大路京 ...自由詩912-9-26
ビー玉- 永乃ゆち自由詩13+*12-9-26
うんこ- 一 二自由詩27+*12-9-26
こいめ- 中川達矢自由詩312-9-25
秋の校舎- 朧月自由詩912-9-25
ソリストアゲイン- マーブル自由詩4*12-9-25
街角で簡潔に詰め込んだ食事のあとで- ホロウ・ ...自由詩7*12-9-25
ころもがえ- 灰泥軽茶自由詩9*12-9-25
給水塔はふやけない- はるな自由詩412-9-25
加害者と被害者- 桐ヶ谷忍散文(批評 ...412-9-24
やたらめったら起こる奇跡を奇跡と呼びたくない- 北大路京 ...自由詩1312-9-23
ゆらす- はるな自由詩2412-9-23
勝者のいないレース走らされている- 北大路京 ...自由詩612-9-22
きれいな骨- はるな自由詩712-9-21
つまんない- 殿上 童自由詩23*12-9-20
詩を書くということ- 三田九郎散文(批評 ...612-9-20
ことのなりゆき- 草野春心自由詩1112-9-20
うめる- はるな自由詩512-9-20

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