ちちとはは
ふたり
きみがうまれたあとなぜか
はじめててを
つなぎあったひのはなしをした

ゆうこくのうみに
むかってあるきだしたあのとき
べんちにすわってふたり
こどう ....
隣の村とぼくの村の間に 
鎮守の森が有って
鳥居の奥には不思議な気が漂っていた
大きな楠があって 
その前には祠があって 
神様が居るらしい 

子供のころ お願いしたのだが
たとえば ....
入り口にニトロを仕掛けた

砦の外は大嵐で
外海に押し寄せてる筈の
船影も見えない

幾千という人を殺めて
旗を掲げてきた

最後まで戦うべきなのか

閉ざした扉の掛け金

 ....
裸足のあしあと
プールからあがって
シャワー室まで続く

誰かが忘れ
端で丸まった水着

外は小雨、傘を忘れ
しばし迷う

夏は去ったのか
二枚舌はタンの量が2倍 美しく作ってもらえなかったアンドロイドの気持ち そっと今も
地球に隠されている
新しい一日には

夜明けの太陽から
陽射しが煌めいて
鳥たちが
鳴き始める約束の朝
窓を開ける
君の微笑みに

旧来の知人から
感謝の手紙が届い ....
七色に輝く水しぶきを浴びて
キャッキャと走り回るあなたを
私だけのファインダーに
永遠に閉じ込めておきたくて
夢中でシャッターを押したのに
あなたのぶれた指先や
揺れるスカートのレースしか ....
若いってたぶん弁当をふたつ食べれることだと思う

いろんないやなことを無視できることだと思う

酔い方に遠い孤独がにじまないことだと思う

背中に秋の陽を受ける

地獄も天国もない街道 ....
そこだけ汚れたようなうす白い虹
びらびらと光る観覧車
遠くからかすかに水の匂い
得たものと失ったもの
欲しかったかどうかも もうわからないもの
ああふれたところから順に濁っていきます
 ....
呼吸をしていると
深く息深く呼吸をしていると
シンクロするように
君の鼓動が聞こえてくる
あたたかな
ひどくあたたかな眠りを誘う
愛くるしいメロディのよう

生きることはうたう ....
あたたかいところ



つちのなかで ねむってる


どんなに 外がつめたくても


くらいひとところにまるまっていると


自然と あったかくなってしまう

 ....
おわらない夜にする賭け事は
滅びた国のうしなわれた勝利を
追い回すようなもの
順繰りの敗北が
波形となってあらわれる
一千と二夜と永遠
うみがある
くらいうみ
死んだ人たちの
 ....
 
あなたとわたしの汗が滴る肌 舌をはわせてあげる

あえぎ声 はてるまで

何もかも とけてしまうまで



 
  敷き詰められるように並んだ
  黒い車たちは、なにものかの無意識の
  先遣隊としての役割を負っていた
  砂の詰った頭蓋で老人が嗤うが、
  可笑しなことは殆どひとつもない
  ....
わだかマリは美辞麗句に対する発酵した恋情を
月明りに晒された真っ赤な隠語に注射しながら
言葉が死滅した宇宙を金縛りのまま浮遊する

陽気な殺意のクラリネットが舌先を蛇のように操ると
殻も割ら ....
君は
覚えたての「こんにちは」を
わたしがこぐ自転車の前に付けた補助椅子から
道行く人はもちろん
畑仕事をしている人にも
隔てなく投げかける

たいていの人は
一瞬驚いたような顔をする ....
「棒きれみたいな人」

俺は今やなんの取り柄もない
棒きれみたいな男になってしまったね
それでも君は愛してくれる
僕の頭の中で踊ってくれる

夏が通り過ぎて懐かしい空気が
僕を一瞬だけ ....
身の程知らずとか
自惚れ
自己満足と言われることが
そんなにも
辛いので

君が背負ってきたのは
身を隠すための
大きくて重い
空っぽの自尊心

翔ぶことも
大洋に漕ぎだすこと ....
密着する
二枚の硝子の間に
挟まれ
光を透す
スライスされた脳細胞

彩色を施され
プレパラートになった私を
沢山の私達のあいだに
並べる
ゴムの手袋をはめた指

皮膚の記憶を ....
他人のように思えないが他人でいたい ひかりの群れが 影を従えている
誰か にならずに生きていくのはしんどいでしょう
影のなかの 一点ひかりは しみのようで
よほど穏やかな気持でなければ
綺麗とは言えないのよ
純度だけは
高かった

未熟な幼い
私の愛を

貴方は
シャーレに入れ
蓋を被せて
純粋培養しようとしたから

それは
純度の高いまま
根深い憎しみに
変貌しました

 ....
      「朝日新聞」


{引用=新聞屋さん、どちらへ?

夕日に向かっています。}
雨がやんでしまうまで恋人   飛び降りてみるのもいいかもしれない
  きみの昔話は、ちょうど開けた土地を過ぎ
  ひどく思い切りのいい 崖に着いたところだった
  足もとで禿鷹が喰っているのはなんの屍肉か
   ....
  恰もみずからが
  一つのテーゼであるかのような
  岩の静けさ……けれども
  誰にも触ることのできない
  あおい歌が、あおい、うたが
  きみのなかでふるえているのをしって ....
木に止まる一羽の鳥 蝉の鳴き声にうんざりしている
巣では子供達が餌を待っている {ルビ蜥蜴=トカゲ}を狙ってるの
{ルビ叢=くさむら}には{ルビ飛蝗=バッタ}や蜥蜴が沢山いる
子供達の大好物 ....
ぼくらは言葉を繋げて
この暗い宇宙を何処まで渡って往けるだろう
一冊の詩集が時を越えることは
真空パックの棺が難破船のように
意識の浅瀬に漂着し鮮やかに燃え上ることだ
死んだ詩人についての{ ....
水はある
でも流れはない

花は咲く
でも土はない

枯葉はある
でも樹々はない

鳥は飛ぶ
でも空はない

音はある
でも音楽はない

陽は昇る
でも朝はない

 ....
まーつんさんのおすすめリスト(3356)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
あきら/うまれたひ- かんな自由詩9*14-9-24
鎮守の森で- イナエ自由詩12*14-9-24
turquoise- mizunomadoka自由詩314-9-24
turquoiseⅡ- mizunomadoka自由詩214-9-24
二枚舌はタンの量が2倍- 北大路京 ...自由詩214-9-23
美しく作ってもらえなかったアンドロイドの気持ち- 北大路京 ...自由詩814-9-23
君の微笑みは世界の何処かに- りゅうの ...自由詩27*14-9-23
夏のアルバム- 夏美かを ...自由詩41*14-9-23
さようなら若い日よ- 吉岡ペペ ...自由詩1314-9-22
白い虹- はるな自由詩514-9-22
ハッピーバースデー- かんな自由詩7*14-9-22
じねつ- つきのい ...自由詩414-9-22
長い夜遊び- 遙洋自由詩2*14-9-21
はてるまで- 殿上 童自由詩22*14-9-21
先遣隊- 草野春心自由詩214-9-21
わだかマリのために- ただのみ ...自由詩21*14-9-20
こんにちは。- そらの珊 ...自由詩2214-9-20
棒きれみたいな人- まきしむ自由詩114-9-20
蝸牛- Lucy自由詩12*14-9-19
コレクター- Lucy自由詩12*14-9-18
他人のように思えないが他人でいたい- 北大路京 ...自由詩1014-9-18
群れ- はるな自由詩614-9-17
培養- Lucy自由詩19*14-9-17
かたえくぼ- 天地無用川柳2*14-9-17
雨がやんでしまうまで恋人- 北大路京 ...自由詩1614-9-15
崖にて- 草野春心自由詩314-9-14
あおい歌- 草野春心自由詩314-9-14
鳥のひと休み- 陽向自由詩10*14-9-14
残らない詩のために- ただのみ ...自由詩31+*14-9-13
業(KARUMA)- HAL自由詩8*14-9-13

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