引きこもり。
裸足でどかどか人の部屋を踏み荒らすような怒鳴り声。
いつかなくならないかな。

水たまり。
綺麗な靴を履いてはしゃいで気が付いたら泥だらけのうかつさ。
いつかなくならないかな ....
恩師のY先生は 
僕が被災地の石巻へ旅に出る時 
ポルトガル料理とポートワインに酔い 
ほてった頬で突っ立つ僕を 
店の出口まで見送り

その日の遠藤文学講座で
僕の詩集が何冊か売れたお ....
今日もあせをかいて老母と
子供たちと彼女のあしたのかてを用意する
支払いが間に合わないことなんてたいしたことじゃないさ

金星はゆうゆうと太陽面を通過して
菊地直子もつかまった
消費税も上 ....
 
 
豆腐のプラモデルを買った
部品が全部そろっているか確認した
思ったよりもたくさんの部品があった
毎日空いた時間に少しずつ組みたてた
その間に何通かのダイレクトメールと
公共料金の ....
なかなか顔と名前が一致しなくてごめんね
でももう時が来たのだね
なにもかえせなかったのに

君が担いだにもつおもそうだった
かわってあげられないけど許してくれるかな
でも自由を手に入れたん ....
私たちは
どこからかやってきては消えていく
エスカレーターの途中の段の上で
足踏みしているに過ぎない
もしくは
ミシン針のように
足踏みしているに過ぎない

時間は
未来から過去へよ ....
アーヤは森を眺めるのが大好きでした

森の甘い匂いがアーヤの鼻を撫でています

森のうえでは雲がぐんぐん姿をかえてゆきます

とうとう青空だけをのこして雲は見えなくなりました

森のやわらか色の緑はず ....
『見解は一致』


のいろーぜなんだって??きみ
おっしゃる通りですわ
こわいんだって?
そうですわ
でも元気なんだって?
そうです
やんちゃね
えぇ

だったらさ、パンダ動物 ....
おじいちゃんと森で薪を拾う
僕が手当たりしだいに
背負子に放りこんでいると
そいつはまだ早いと言う

幹を離れてまもない小枝は
水分を含んで
みずみずしい
生木の範疇を出ないものは
 ....
トラブルが起きると
誰かが泥をかぶる
誰かが猫をかぶる
噂が流れる知ったかぶる
怒りにブルブル
やがてはブルー


シンプルなことだ
プールの中で眠る
プルト ....
おとしぶみと言う虫に託す詩集ひとつ恋愛論のなれの果て

ストリートミュージシャンにあすを尋ねるどのコード進行で生きるかと

炎天下脳みそは妄想やめて夕涼みプラタナスの鈴の葉陰に

初音ミク ....
 
恋には形があるからさ

だから、つくれるしさ

だから、こわれるしさ


 
ぼくはわらう
きみもわらう
ふたつのわらいは似ていない
けれどもきみとぼくはいま仲間だ

きみとぼくの痕跡はまったく違うが
たまにおなじ涙をながす

ふたりとも最近猿よりもいささか利口 ....
 
雷や台風は
学校を休ませてくれる
ありがたみすら感じる存在だった
 
初めて話す人には
ためらいなく心を開き
すぐに打ち解けられた
 
虫やカエルなんて
面白がってべたべた
 ....
仕事が終わり

家に帰り

靴下を脱いで

床にほっぽらかし

気持ちよい素足でスタスタ歩いていくと

うしろで靴下タチむくっと起きあがり

ひょいひょいついてきて

プロ ....
泣けない
女もそこそこいくと
かわいくないのもの
ずしずしっとくるのよ
責任みたいなもんが。


思い出した
仕事失敗して上司にものすごくおこられた
年くってからの言葉が
ささる ....
予備校にはリフレッシュにとテニスコートがあった

そこで僕らはほぼ一日中ダブルスをした

コートの周りの新緑は日々その影を濃くしていった

予備校に似つかわしくない汗まみれの僕ら

6 ....
窓辺に置かれた
一輪ざしの切子硝子
複雑な光のプリズム
瞳の中の幾何学模様
ああ なんて楽園

だってわたしは
凡庸な人でしかない

透明の硝子は見る角度で
その色や輝きも違ってく ....
のみかけのコーヒーにまた水足して待つ午後の日差し

16分音符じゃ足りないと時間まで切り刻むピアノ白い指

白鍵と黒鍵は隣り合わせの不幸だねって笑うきみ

ドアをあけてから遠い時間をあ ....
空が裏返り
わたしたちは輪の中に身をしずめる

心がぜんぶの水を
吸いとってしまって
体は吹き飛んでいった

肥大して
びしょびしょのわたしたちは
輪を抱き
輪に抱かれながら
 ....
 
迷うたら負けやと、きつい一言

今でもうちのお守り

そんなあんたは迷わずどっか行ってもうたけど



 
ここにあるのは絶望なのか
幾千の声を追い払って駆け出した
星の見えない高層ビルの隙間に
細い光でさえ、差し込まない
目の前に座る知らない無数の魂が
僕を嗤っているように、思う

少しでも ....
もげそうになった

私の身体の一部は

かさかさの瘡蓋で覆われていた

滲む体液が乾燥して

指でなぞると

疼き蠢き熱を帯びているが

やがてだんだん鼓動が波のように去ってい ....
ひっそりと

こっそりと

足を並べて立っている

大きくて哀しいこと

小さくて嬉しいこと

ひっそりと

こっそりと

歩いてみれば

誰も彼も何かに夢中で

 ....
猫 聞いて
きのう わたし
乗り越えた柵
おきたらまた
目の前に柵
猫 ねそべって
聞いてない
あした わたし
終わりをみに
いこうかな
猫 おまえ
やさしいひとに
拾 ....
一杯のコーヒーと一枚の白紙と一本のシャープペン
これが僕の全てだ
他には何もない
ここに僕は無限の宇宙を作る
それが詩人の仕事だからだ
人はそれを笑うけれど
時々、蝶々がペンに止まって
 ....
こくさいほうが
とれなくて
たんいが
たりなくて
すてーきを
たべにいく
1000えんで
さらだばーが
ついていて
たくさん
べびーこーんを
たべて
きた

こくさいほうが ....
札を数えて
何年も過ぎた
それを見てニンマリとしている内
何百年も過ぎた
そしてとうとう使う機会のなかった札束は
今ちょうど土に還った
私はもうすっかり
おかしな人になって
それからずいぶんになる
何しろいろいろあったり
あるいはなかったりしたのだから
無理もない
夜中に煙草が切れた
もういまやこれだけで
おかしな人と ....
ノイズをもってこい
おれを食ってくれ
鳥が死んだんだ
だれにも知られずに

メロディーはいらない
ノイズをもってこい
思想はいらない
おれを食ってくれ

庭師は庭を焼いたんだ
 ....
まーつんさんのおすすめリスト(3357)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
晴天- Neutral自由詩6*12-6-9
旅の始まり_- 服部 剛自由詩112-6-7
夕餉- 梅昆布茶自由詩2512-6-7
部品- たもつ自由詩1312-6-7
おぼえてる- 梅昆布茶自由詩812-6-7
時間旅行- そらの珊 ...自由詩1412-6-6
(第1話)アーヤと森とふしぎなひかり- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...312-6-6
見解は一致- まきしむ自由詩2*12-6-5
小さな森- そらの珊 ...自由詩2512-6-4
馬鹿王子と毒リンゴのパイ- ただのみ ...自由詩20+*12-6-3
おはようサラダ- 梅昆布茶短歌1512-6-3
恋には形が- 殿上 童自由詩27*12-6-3
仲間- 梅昆布茶自由詩712-6-2
あの頃- 次元☆★自由詩6*12-6-2
靴下タチ- 灰泥軽茶自由詩9*12-6-1
赤い目と思い出したくない思い出とだんごむし- じじ自由詩18*12-6-1
浪人探偵団- 吉岡ペペ ...自由詩1012-5-28
【_切子硝子_】- 泡沫恋歌自由詩21*12-5-28
待つ- 梅昆布茶短歌1312-5-27
裏返り- はるな自由詩612-5-26
お守り- 殿上 童自由詩24*12-5-23
東京- AquArium自由詩112-5-22
もげる身体- 灰泥軽茶自由詩8*12-5-19
ひっそりこっそり- 灰泥軽茶自由詩12*12-5-17
猫聞いて- はるな自由詩912-5-17
詩の賞賛- yamadahifumi自由詩412-5-16
毛利ヤック- 6自由詩412-5-15
土の札束- yamadahifumi自由詩412-5-15
おかしな人- 岡部淳太 ...自由詩912-5-14
ノイズ- はるな自由詩612-5-14

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