部屋には、いつもあなたと
夏草のにおいがあふれていた
なにもきこえないほど私たちは笑っていた
開いていたドアの四角いところで
陽の光が 涙をこらえていた
その夏は、
白い壁に囲まれていた
ただ、陽射しだけがまぶしく笑い
ただ、樹々だけが言葉を歌にして
いつの日も きいていた その壁は
あなたの声のようにきこえる ....
芸術というものにはある種の断層のようなものがある。そう思うのは、ミシェル・フーコーの『言葉と物』を僕が読んだからではなく、小説を読んでいて、そう感じる所があるからだ。
....
幼児虐待(育児放棄)のニュースを見て7歳の息子が怒った
「なんでご飯食わせねえんだよっ!」と言ってテーブルをダンッと叩いた
顔は少し震えていて下を向いていた
俺はびびった
わお、そういう感性も ....
だが それは
扉から入ってくるとは限らない
ノックもしない
都会にもダイバーがたくさんいる
海べのようなプラットホームに
打ち寄せる通勤電車に
開けられた窓とか
流行のスナッ ....
詩人は誰もに見向きしてもらえることを望んだ
私たちが時に異性を恋人として求めるように
己の詩を聞いてもらえる事だけを願って生きていた
書いて 書いて
時に声を張り上げ詩を詠って
己の周 ....
好きなAV女優がいる
だが名前は忘れた
真実の女は俺にとっていつもたった1人だ
だから名前のことを忘れてしまう
誰も宇宙全体に名前をつけたりしないだろう?
今までに二度、セックスの最中に女の ....
ちゅんとしか
啼けないでなく
ちゅんとしか
啼かない
くちばしの
下にある
君の発音器官が
そう決めたから
多くの言葉を持つ人は
たくさんの選択肢を持つけれど
ほんとうに伝 ....
風船をふくらませる
ギリギリまで、ひといき、またひといき
これが、わたしの 愛
夏野菜をピクルスにする
間引きのキュウリと
大根と
色鮮やかなパプリカと
あなたの傍にいつもいられますように、と
ピクルスは今日も味わいを醸す
『わたしと猫とばあさん』
1
車と同じスピードで車道を走っていました。そうしないと死ぬのです。走りながらひまわりを植えることも忘れない、
R ....
ひび割れた手がひとつ
水の底からあなたを呼ぶ
あなたの耳は砂の塊ではない
あなたの魂は揺らめく焔よりも眩しい
それをわたしたちはよく知っている
{画像=140622083456.jpg}
*
言葉が漲っていますか
心が漲っていますか
前を見ていますか
手を握っていますか
感じていますか
感動してい ....
みんなうたわなくなった
夜も 朝も 雨の日も
すっかりあかるくなった
鼠はいなくなった
もぐらはとっくに死にたえた
人びとは 健康であった
ギターもピアノも自動で鳴らされる
楽譜 ....
なんということもなく
また夏が来た
穴のあいた籠をしょって
わたしたちは
懲りずになんども出会ってしまう
水が跳ね落ちたさきで
またもう一度跳ねるように
だんだん
ちいさくなりなが ....
終わりみたいな
色をつくって
順番に
なめた
どんなふうに
言葉にできたかしら
それら
すべてを
失ったり
奪ったり
してきたことを
言葉にしてしまうのは
都合がよ ....
追い詰められてあとは落ちるだけの夕陽
通常の企業ではマーケティングというものがあり、消費者のニーズに答える、というのはもはや、普通のフレーズになった感がある。実際、そういうマーケティングをして消費者のニーズを把握して、物を作る企業というの ....
君を抱き止めた手が変な方向に曲がった
ああ神よ どうか
四十五パーセントくらいの誤解をお与えください
少なくても三十五 三十は行き過ぎです
勝手な想像と思い込みで
悩んだり喜んだり
怒ったり主張したり
素敵な誤解を捧げあって
....
僕の実家の近くに、一軒の八百屋があった。その八百屋は『杉本青果店』というごくありきたりの名前だった。その八百屋では、おそらくは杉本夫妻であろう中年二人の男女がただ淡々と働いて、野菜を売っていた。僕は登 ....
古本屋で買ってきた
詩集の頁に
銀行の明細書が挟まっていた
お取引金額二千円
手数料百五円
お取引後残高十六円
そう記された明細書が
栞のように
詩集に挟まっていた ....
父の手をさする
硬く曲がったままの指を
一本ずつひろげ
滞ったものが
少しずつ流れていくように
強張ったものが
僅かにほぐれていくように
節くれだった
頑丈な父の手
鍬を ....
やかましい果実が無色になり
路上で処女が春を焼き尽くす
目を閉じて
梅雨空を写生した君が
葉の上で孤独を味わうのが六月
街は、ほら、鉄の香り
にぎやかなビルが無職になり
屋上で言葉が ....
ダンボールに愛が1ヶ
ワレモノ注意
落とさないでください、くだけます
おしるしが来てから二日後
夜、下っ腹に引きつる痛みがあった
陣痛 前駆陣痛か はたまた胎盤が剥がれてしまったのか
ネットで調べる仰向けの オロオロ妊婦
これは我慢できる痛みだから 陣痛 ....
白熱灯が燃えている
黴の浮いたタイルたちが
あくまで事務的に焔を点す
夜は、十分に暗く
わたしは十分にわたしだ
少しの隙間も許さないほどに
根を断ち切ろうとしたから
枯死しかけたのだ
根は父からの愛
古い蔓を伐ったから
新芽は萎れたのだ
古い蔓は母からの愛
依存することを嫌い
愛されることを拒んで
君は自分にな ....
蹴破る足はないが
閉された扉の前で待つ気もない
おれ自身が監獄
だから言葉は旅人だ
去り行く背中に
翼など無く
タダノモジノラレツ蟲は
預言の首飾りの哀歌 ....
>吹いて
<吸って
<吸って
>吹いて
あたたかい息が
リードをふるわせると
やわらかい音符があらわれる
>吹いて
>吹いて
<吸って
>吹いて
さみしい唇を
....
まーつんさんのおすすめリスト
(3574)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
ドアのところ
-
草野春心
自由詩
4
14-6-29
あなたの歌
-
草野春心
自由詩
3
14-6-28
サリンジャーとドストエフスキー___(現代小説と近代小説の断 ...
-
yamadahifumi
散文(批評 ...
4
14-6-26
プラスチックやガラスの破片
-
馬野ミキ
自由詩
6
14-6-26
ノック
-
はるな
自由詩
6
14-6-24
光と闇の詩人
-
Neutral
自由詩
7
14-6-23
下品と低俗を愛する
-
馬野ミキ
自由詩
3
14-6-23
はずれくじひいたみたいなすかすかのオレンジを憎んでみたりする ...
-
そらの珊 ...
自由詩
20+
14-6-23
風船
-
殿上 童
自由詩
19*
14-6-23
ピクルス
-
鵜飼千代 ...
自由詩
12*
14-6-22
わたしと猫と豆の樹①
-
まきしむ
散文(批評 ...
1
14-6-22
ひび割れた手
-
草野春心
自由詩
2
14-6-22
自分に問いただす言葉_/_信じています
-
beebee
自由詩
24*
14-6-22
みんなうたわなくなった
-
はるな
自由詩
9
14-6-22
夏
-
はるな
自由詩
3
14-6-21
都合
-
はるな
自由詩
2
14-6-21
追い詰められてあとは落ちるだけの夕陽
-
北大路京 ...
自由詩
7
14-6-21
『演者』と『目』__〈社会を分割する二つの属性〉
-
yamadahifumi
散文(批評 ...
2*
14-6-20
君を抱き止めた手が変な方向に曲がった
-
北大路京 ...
自由詩
8
14-6-19
イノルフリ
-
ただのみ ...
自由詩
24*
14-6-18
_僕が『小説』を書くきっかけになった、とても小さな出来事__ ...
-
yamadahifumi
散文(批評 ...
5+
14-6-18
栞
-
小川 葉
自由詩
7
14-6-18
父の手
-
Lucy
自由詩
21*
14-6-17
はじめてのセックス
-
左屋百色
自由詩
8+*
14-6-17
ワレモノ注意
-
殿上 童
自由詩
23*
14-6-15
痛みに強い女がうつ伏せで眠るまでの記録
-
朝焼彩茜 ...
自由詩
23*
14-6-15
白熱灯
-
草野春心
自由詩
3
14-6-14
クレマチス
-
Lucy
自由詩
18
14-6-14
今はこんな気分で
-
ただのみ ...
自由詩
17*
14-6-14
ハーモニカ
-
nonya
自由詩
22*
14-6-14
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