『時』が『時間』になるまで

僕達は一体、いくら待てばいいのか

僕の言葉を解釈したとして

その解釈にも言葉そのものにも

多分、何一つ確かな意味は含まれていないのだろう

もし ....
夜に
徐々に黒は
春に犯されている
そうと知りながら
花を賛美した
泣いているひとを知りながら

眠たい酒樽たちに
よごれた指を一本ずつ沈めていく
抱きしめてなおやさしいために
 ....
  不確かな骨だけを残して
  夕暮れの時間は風に流されていった



  きみの膝の上に載せられた 白いパナマ帽
  それは何の前触れもなく ただそこにあった
  それはまるで ....
  見知らぬ男が一人
  バッターボックスに立って
  枯れ葉のような色をした 外套のボタンをはずした
  上から三番目、ひどくほつれて、取れかかったボタンだ



  透き通っ ....
あゝ薔薇が咲きました
昨日までは蕾であったのに

馬鹿だね 何もこんな寒い日を
選んで咲くことないのに

小学校から知っている息子の友達は自衛隊に入隊するといいます
有事の際には戦うので ....
私が死ぬ時

あなたは側にいない

あなたが死ぬ時

私は側にいない


あなたが一人の時

私は大勢の仲間と

実に楽しそうにしているかもしれない

そして ....
昨晩
ひとつの恋を失った
ミセス ミスティは
男の不実を責めるでもなく
ピアノの蓋を閉めた

ミとファ
シとドの間に
黒鍵がない理由は
おそらく
その間に
幻想があるからだと
 ....
良いこと言って聞かれてなかった 雪は降り止み
風も途絶えた
満天の星空は
きりきりと冴えわたる
放射冷却の夜

氷のランタン
雪の壁
立ち止まり
眺める
子どもの頬
母親の手のひら
蝋燭の炎は揺れながら
あ ....
猫になりたい
すまして本を読む
あなたの足もとでじゃれつきたい

猫になりたい
そのページをたどる指先で
やさしくのどを撫でて欲しい

猫になりたい
こんなに寒い冬の日は
あなたと ....
コリン星なかったことにしませんよ アイコンにすると可愛くみえる人 身の丈にあって泣いている 好きになってくれる人を好きになりたい   女の手は 梨を食べたばかりで、少し濡れていた
  夜風を正面から浴びて 枯れ草たちが咽び泣いている
  角をもたない鹿が そこを踏み分けて奔り
  しだいに速度を緩めて止まる
   ....
カップラーメンにミネラルウォーター入れるのか  2014年一月某日、娘が去年一年間ほぼ毎日日記を書いたと言う。「へーすごいね」と褒めたあと、中学生は毎日日記に記すような出来事があるんだろうとなかばうらやましくなって聞くと「そんなわけないじゃん。な .... 言葉が私の代わりに

私の胸の内を明かしてくれた

画家にとっては色彩が

音楽家にとっては音楽が

おそらくは『それ』に当たるのだろう

私が話し出す前に

言葉が私の胸 ....
虫歯を気合で治そうとしている 食べ終えてからおしぼりに気づいた ご先祖様のため息が聞こえた 詩を書くという事は

誰か見知らぬ他人に向けて

宛てのないラブレターを書き綴るのに似ている

もし、あなたがとても昔の詩人の詩にときめいたとしたら

それは何千年も前のその詩人が
 ....
新しい言葉を綴ることは
新しい土地を開墾するように
そこへ種を蒔くように描いてゆくこと

自由を描くことは難しい
だれも自由の光をみたことがないから
それでも描こうとする

愛を定義す ....
ねんねこやUKパンクの子守唄 心に咲いた花が枯れた 詩は何故生まれるのか

それはコミュニケーションの不可能を

自らの中に深く感じているから

人と人は分かり合えない

それらは永久に

それぞれに違う宇宙として孤立している
 ....
ほしかった
ものをまえに
気持をうしないそうで
驚いている

驚いている
わたしがわたしを
うしないそうで

ねむりなよ
あなたが
言うものだから
泣くよりさきに
ほほえ ....
絶対零度より冷たい瞳で見られた こよみが裏切られ
木々は途切れ
老いた田園に
祈りを帯びた青い雲
荒れ果てた放棄地に
にがい風はとどまる
ちいさな歌を弔うため
花の名前を指折り
陽射しを受けとめる
古い石積み
繰 ....
十代の頃、自分の気力で仕事を続けることが困難になり
日雇いの仕事を求め早朝の高田馬場に行き
流れでそのまま浦安のタコ部屋で半年働いた
タコ部屋と言ってもまあ綺麗な畳が敷かれた大部屋で15人位で雑 ....
まーつんさんのおすすめリスト(3356)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
どうして- yamadahifumi自由詩114-2-11
酒樽たち- はるな自由詩414-2-11
白いパナマ帽- 草野春心自由詩514-2-9
バッターボックス- 草野春心自由詩314-2-9
君死にたまふことなかれ- そらの珊 ...自由詩15+*14-2-7
『私』と『あなた』- yamadahifumi自由詩314-2-7
【ミセス_M】詩サークル「群青」の一月のお題「霧」への提出作 ...- そらの珊 ...自由詩15*14-2-5
良いこと言って聞かれてなかった- 北大路京 ...自由詩814-2-4
アイスキャンドルを灯す夜- Lucy自由詩12+*14-2-3
猫になりたい- 未有花自由詩24+*14-2-3
コリン星なかったことにしませんよ- 北大路京 ...川柳614-2-2
アイコンにすると可愛くみえる人- 北大路京 ...川柳214-2-2
身の丈にあって泣いている- 北大路京 ...自由詩514-2-2
好きになってくれる人を好きになりたい- 北大路京 ...自由詩514-2-2
エーテル_18- 草野春心自由詩414-2-1
カップラーメンにミネラルウォーター入れるのか- 北大路京 ...自由詩414-2-1
夜更けの紙相撲・2014.1.- そらの珊 ...散文(批評 ...814-1-31
詩人の誕生- yamadahifumi自由詩214-1-31
虫歯を気合で治そうとしている- 北大路京 ...自由詩714-1-31
食べ終えてからおしぼりに気づいた- 北大路京 ...自由詩514-1-31
ご先祖様のため息が聞こえた- 北大路京 ...自由詩414-1-31
詩はラブレターのように- yamadahifumi自由詩514-1-30
新しいノート- 梅昆布茶自由詩27+14-1-30
ねんねこやUKパンクの子守唄- 北大路京 ...俳句214-1-30
心に咲いた花が枯れた- 北大路京 ...自由詩714-1-30
詩の橋- yamadahifumi自由詩114-1-29
ねむりなよ- はるな自由詩714-1-29
絶対零度より冷たい瞳で見られた- 北大路京 ...自由詩714-1-29
即興、はじまりの場所で- 橘あまね自由詩714-1-28
K工業所- 馬野ミキ自由詩314-1-28

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