よろこびが
泳いでいく
喜びが綻んでいく
赤くなりたかった
いっそ黒でもよかった

砕けていく
喜びのなかで
誰かになりたかった
 何も言わない
 読点のような皿を洗う
 燃え終えた数本のマッチに
 年々似てくる
 僕の記憶

 日をうけて
 影になっていく 木
 振動する沈黙 かなしすぎるほどに
 決して ....
 赤い葉が 二、三枚
 枝に残っている

 ここに
 光が建っている
 秋 水辺にいるみたいに
 薄く 目を開けて
 飛沫を 頬に浴びて
 無害なことばかり話す有害な人
 舌先から 論理が涎のように垂れて
 皺くちゃのスーツに染みをつくる

 キミに足りないのは嫉妬心だよ
 そう言われた 丸ノ内線の車内で
 他人か知り合 ....
 アーケードを沢山の人が歩く
 なにも考えていないときの
 脳内のような光景

 半透明な意識が血管を流れていく
 言葉がダマになってそこかしこで死んでる
 ふと 誰かの気配を感じて振 ....
 昨晩 新宿で友人と呑んだ
 バーでは若い男女が
 資本主義の終わりを論じていた
 会計前に女はキスをせがんでいた

 友人は家庭に問題を抱え
 僕は三十七で 家庭を持たず
 僕らは ....
それは夜
さざめく宇宙の 真ん中で
おれは命の小ささに 顔をしかめる

川の流れが おれの鼓動を押し流す
風の息吹が おれの呼吸を運ぶ

草木はおれに 踏みしめられながら
おれよりも  ....
詠んだけど書かなかっただけ思っても言わなかっただけあなたには

飲んだ嘘吐き出した嘘夜の数 囁きの音 数え忘れた

あしたからあなたを忘れて生きていくひとりで靴を履いて出掛ける
朦朧としながら喉を焼かれるような、茫漠と激烈を行き来する神経、剥き出しかと思いきや硬い殻の内側に居るのだと言われ、それなら私の言葉は一体、誰に届くというんですか。「でもその殻が少しずつ薄くなってい .... そして医者がわたしのカルテに新しい病状について書き込んでいる
その手元を盗み見るがあまりの悪筆でまったく読めない
日本語ではないのかもしれない

秋が失われて久しいのだけど
秋のことは覚えて ....
恋の前兆の前兆の前兆の前兆のようなものを発見して、わたしいつの間にこんなとこに居るんだろうとかがんだら全部落としてしまった。それで一文無しになった。

何で気を紛らわすかってことだけど、仕事と ....
書きかけの手紙の様な薄紅葉

カーテンの影絵淋しく冬隣

秋しぐれ束の間淡き木々の色

シュッシュッと刻み金平牛蒡かな

稲の波案山子も少し溺れけり

生姜混ぜきれいな水で蕎麦食べ ....
 目が覚めると異様なほど口中の渇きを感じることがある。一滴ずつ唾液腺から舌で唾液を促し、口中の渇きに唾液を塗りたくる。いったい俺の体はどうなってしまったのだろうか?そんなことを最近感じる。
 鏡の中 ....
それの終わりかけに、
べつになんにもいらなくて
あなたを困らせた

ふつうに愛せたら良かったとおもう
グラスに入れた氷が溶けていくみたいにとか、
生けた花がだんだん萎れていくみたい ....
眠、覆い、考えられるかぎりのイメージ、それから細いタイヤ、太いキーチェーン、議事録、半円状の、氷、「実際よりすくなく感じられる」

どれくらい必要だろう?
どれくらい必要だろう、遠くなってい ....
いったいぜんたい どんな夢なら
許されたっておもえるだろう

まるで裸のような知識で
作られた海を泳いでも
向こう岸はおろか
あのみえてるブイにもとどかない
 描き出すもの
  愛も欲望も全部絡まっていて

         ──Grapevine






赤とんぼ夕陽と共に籠に入れ

虫の音やそのお姿は置いといて

名を知 ....
 めずらしく熟睡したようで、うっかり二時四十五分の目覚まし時計を停めてしまい、気がついたらすでに三時を過ぎていた。あたふたと準備をし、食後に飲む薬をポケットに忍ばせ、慌てて大便をする。洗顔、寝起きのス .... かつて太陽目がけて投げ上げられた一振りの剣が
この日祭りでにぎわう往来の真中へ落ちて来た
剣がひとりの人を貫いて固い地面に垂直に突き刺さると
群衆は一瞬凍り付き すぐにその場から逃げ出そうとした ....
あと2分しかないよ と言われて
あなたは詩を書きはじめる

あと2分、と言われてわたしは
あなたのことを愛しはじめる

安らかなのは
2分後に
ぜんぶおわるのがわかっていること ....
かんたんなことに躓いたときにもうだめだって思う。難しい計算が解けなくてもぜんぜん平気だけど、卵をうまく割れなかったらもう死んじゃうって思う。ベランダの植物を枯らしてしまったら生きてる価値がないと思 .... ヤマメは今月で終わり

本流のニジマスは今年いっぱい

仕掛けを選び

竿を選ぶ

その{ルビ逞=たくま}しさに負けぬよう
 霧が匂う
 隠された風景の先を見ている
 霧はたえず
 その気配でただようしかなく
 歩み出れば崖っぷちに咲く野の花の細い茎を
 つかむような愛ならば

 もはや私に 
 緑なき ....
わたしは病院に行く用事をひとつ飛ばして、ろくでもない約束のために着飾っている。意味のないこと、何にもならないこと、だけどそうするよりほかないこと。駅のパン屋は混んでいる。ここには気持ちよく声をだす .... 旅をして、帰ってくれば花瓶はからから、ぐったりしたベランダの植物たちに、ごめんねごめんねと言いながら水やる。ぱんぱんの洗濯機がごとごといって回るなかで、冷蔵庫のなかで傷んだかなしい果物をどんど .... 底抜けの淋しさにあてるために
壊してもよいおもちゃを探してました
そこへ来てあなたが、
きちんとあたたかいものをお食べよ。などと言えば
てきめんに恋をおぼえます

見覚えのある言葉が
 ....
雨の日の花火のような恋だった
あなたのことを 忘れたかった
しばらく忘れていたけれど
文字を書くのが楽しい

もう言葉に意味なんてなくて
ただの手遊びだけど

紙とペンさえあれば生きていける
なんて自慢げに話しながら
必死にしがみついてたあ ....
時折

バキッと音がする

幻聴かと思っていたら

或る日気づいた

それはぼくの心の折れる音だった
山登りを愛する山人が言うように
登っていくより頂上から
下っていく方が難しい

人生も一緒だよ
若い衆










※ピカソは頂点を目指して
登り続けたままこ ....
まーつんさんのおすすめリスト(3584)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
よろこび(3)- はるな自由詩124-12-3
何も言わない(2024.11.03)- 草野春心自由詩424-12-2
プールサイド(2024.11.24)- 草野春心自由詩4*24-11-28
涎(2024.10.31)- 草野春心自由詩424-11-25
アーケード(2024.10.30)- 草野春心自由詩224-11-24
資本主義の終わり(2024.10.27)- 草野春心自由詩424-11-21
アトラス- みぎめ  ...自由詩624-11-19
- はるな短歌324-11-14
メモ- はるな散文(批評 ...324-11-5
カルテと文鳥- そらの珊 ...自由詩13*24-10-26
恋のこと- はるな散文(批評 ...224-10-25
モノクロームな残像たち- 森田拓也俳句8*24-10-20
疎林- 山人自由詩10*24-10-11
花瓶- はるな自由詩324-10-9
どれくらいの雨が必要だろう- はるな自由詩524-10-8
ブイ- はるな自由詩224-10-7
おじいさんになっても- 森田拓也俳句14*24-10-2
二〇二四年九月二十八日- 山人散文(批評 ...4*24-9-29
影か揚羽か- ただのみ ...自由詩3*24-9-29
2分- はるな自由詩324-9-27
メモ- はるな散文(批評 ...524-9-24
五行歌_【渓流】大物狙い- レタス自由詩7*24-9-21
Reason- リリー自由詩13*24-9-20
メモ- はるな散文(批評 ...324-9-18
旅のこと- はるな散文(批評 ...124-8-19
玩具- はるな自由詩424-8-15
花火- はるな短歌124-8-6
.txt- mizunomadoka自由詩624-6-21
- HAL自由詩3*24-6-1
登り下り- HAL自由詩1*24-5-29

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