吾輩はコネである
実力はない
コネだけで
人間どこまで通用するか
それが吾輩の生きるテーマである
おまえ、偉そうに
何を言っとんじゃ!
デヘヘ
まゆ毛を微調節すればするほどズレてゆく
9月の夕方にある方からメールを頂きまし
た。(あなたの詩は結構好きだがかっこつけ
すぎではないか)というような内容でした。
10月は攻撃して11月は防御 ....
秋を着飾った紅葉が
全ての葉を落とした
裸になって
冬の薄い日差しを
目一杯受けたいのだろう
やがて来る
春のために
君は最近歌を口ずさむ
歩いてきた距離は途方もなく長く、
希望を持って歩いてきたけれど
どうにもうまく行かないことが多くて
それでも前だけ向いて歩いてきた
君の歩いている道は
君が望んだ ....
「ちょっと涼しくなってきた」って
寒さも構わず夏を着る
そっぽ向いてる陽熱よりも
秋の夜長が好きなひと
星を見るたび同一環
煌めく闇から誘われて
彼の眼球は疲れるも
秋の夜長が好きな ....
同刻、家の裏では百合の花の一群が燃やされていた
大幅に腐食の進行した数々の欺瞞に関しては、
某町の空き地を使用して年末迄には燃やされる手筈になっている
水槽……
そ ....
消灯の厠
陽光指して
満ちる光子に
身震え
点子にも ほんとうの名前があるらしいです。
しかし
点子と点呼されたときから、わたくし 点子となったのでございます。
汽車ほど、人間の個性を軽蔑したものなどありません。
この明治の世で ....
走り始めた
向かい風さえも、今は心地いい
走り始めた
追い風に押され、心は晴れやかに
0から
1つ1つ
たしかな熱とともに
すべてが真っ白なまま
始まりを ....
たぶんに、自分のせいだ。たぶん、自身が悪いのだ。
敵は 見えない敵じゃない、見えていることが敵なんだ。
聞えないことが敵じゃない、聞えていることが辛いんだ。
見えているのに 伝え方が解らな ....
伴奏のない音楽をきいていた
たぶん
心のなかで
夕暮れの時間が
まぢかにせまっていたあのとき
ひとりでブランコに座っているきみをみつけた
し ....
ごしごしごしと
顔を洗いながら、
あっ、あっ、あっ、
命が漏れ出していることに気づき
おとととととととととととと
ととととととととととととと
ととととととととととと ....
笑い声に聞こえるように泣いた
生まれた時代が悪いのか
育った世界が悪いのか
なぜ私はゴミなのだろうかと考えると
いつも決まって
そんなことが浮かんでは消え
浮かんでは消え
結局のところ
自分が悪いんだとあきらめる ....
罪を滅ぼして何になる
罪という概念自体に罪はない
罪は罪を犯した者の罪ではないか
皆がいつも使う罪滅ぼしという言葉の意味は
罪を償うことだ
罪を犯した者が
悔い改めよう ....
秋の陽を受けて
河原に転がっている小石
何百年も かかって
水に運ばれ
磨かれ
なめらかに
平たくなって
足もとの一つ
掌にのせ
眺めていると
水切りをしたくなり
幾つ ....
もうもくどもよ、
ベッドのあさいところで
指をかぞえる
放射状にならべたままで
つかみあうことができないままで
どの地点にも等しく降る雨のようになれないものごと
すなわち、わた ....
黙っておこう 余計な事は
黙っておこう 隠し事は
黙っておこう 世を渡るには
黙っておこう 面倒な事は
大事な鍵は手の届かぬ土の中
根に絡まる土の中
正直者は苦労する
取って ....
冬になる前に
庭のバラを剪定した
咲き遅れた蕾の枝を
花瓶に挿しておいた
膨らみかけていた他の蕾は
次々に開くのに
その白薔薇の蕾は
しばらくはじっと蒼いまま
ある時
限界を ....
何か自分に
とても
くだらなく、
そして
やさしいことを
してあげたくて
3歳児が寝静まってから
缶ビールとスナック菓子を用意した
酒は苦手で飲めない
けれど
時給ベースの仕事で
....
祈りが、ケーキにすりかわる頃
ベツレヘムの星は、LEDの光となり
讚美の歌は、ソリッドステートの箱に閉じ込められる
遠くまで、
その日は夜霧でなにもみえなかった
ダッシュボードに置かれた読みかけの雑誌は
信号の赤を浴びるとき、諦めたようにあなたの膝に落ちた
まるで亀の甲羅のように ....
ふくよかな夜のしじま
淡く月が傾いでは
歌のような冷気が背を撫ぜます
もう気分は
お江戸の幽霊
火の玉提灯ぶら下げて
足なんざ有りゃあしませんよ
ひと気がないのは尚結構
夜道は一人に限 ....
女子トイレに迷い混んで出られなくなっている
人助けして空気が悪くなった
ケーキ屋のサンタクロースは眠れずに 家族と過ごす26日
酒を飲み不平不満をぶちまけて それでも明日はやってくるのだ
「仕事と家庭のどちらが大事なの?」 やや食い気味に「君だ」と答え
....
犬や猫や蛇が増えてきて
だんだん部屋が狭くなってきた
布団を敷くにも食事を用意するにも
いちいちまとわりついてくるので
うっとうしくてしかたないのだが
あとでどうにかしようと思っているうちに ....
貘の食べ残した悪い夢が
きみの唇のまわりに散らかっている朝
窓越しにみえる庭は 素晴らしく綺麗だ
気丈な松の樹に 少しだけ雪がかぶさって
玉砂利は少女のごとく濡れ ....
仕事場のドアを開けると
早く来て掃除をしている筈の君がいない
代わりに卵がひとつ床に転がっていた
とうとう君は卵になってしまったのか
私には何も言ってくれなかった
淡いピンク色を ....
理解できないものはノイズ
それは タダの鳴き声
それは 皆無だと
そう弾き出す答えは
言葉として認めない
偏った定義が
創造を飼い殺しにする
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114