小さな砂漠で少女Bはドメガザウルスに噛
まれ目の前が灰になりました。痛みより暗
くなるのがこわかった。近くの川で魚たち
は少女Bの心をチラチラ見ている。今日は
どこへも帰らない。背骨よりまっす ....
薄汚れた路地を歩いていた、時間は判らず、空は明方のような薄暗さをもう数時間は保っているように思えた、それはフィルムのように誰かの手が届く中空に張り付けられてるのかもしれない、でもいったい何に? ....   井の頭の夜に
  ラブホテルがひかっている
  いのちのかなでるはかないワルツ
  塵が山になり
  山はまた塵になる
  井の頭の夜
  黄色くかがやくラブホテル
  木の ....
編集でなんとでもなる入社式 新社員帰りにハローワーク寄る ボタンがとれたシャツやズボンがある
もう何年もそのままほったらかし
衣替えの季節になると
そういえばといって結局ほったらかし

ただ今日はなんだかムズムズして
針に糸を通す
ボタンをつけ ....
ショッピングセンターの駐車場でカレーパンと牛乳でお昼を済ました

なかなか家に帰れない

僕の家って本当は彼処じゃ無いんじゃあないのかなんてねときおり思うんだ

誰も待ってないし読まない新 ....
真っ赤な林檎の皮をするり剥きますと
白く瑞々しい果肉が微かに息づいて
頬張れば甘く酸っぱく
口いっぱいに広がっては
心地良く渇きをいやしてくれるのです

そのおんなもまた
高い梢に輝いた ....
スコット・ラファロは25歳で死んだ
死因は交通事故だ
オーティス・レディングは26歳で死んだ
死因は飛行機事故だ
ジャニスは27歳で死んだ
死因は薬物中毒だ
ジム・モリソンも27歳で死んだ ....
 
体がうごくとき、心もうごくだろうか?

心がうごくとき、体もうごくだろうか?


あなたに、うごくだろうか?




 
 室外機のそばの窓に 白い紙から切り取った星を貼って
 自分が手を伸ばせる範囲を決めている
ホームから離れた電車はたぶん季節を引き裂いて走って
夜という夜を願い事だらけにしながら傾いた
 ....
軽トラが農地の空地に
放置されて顔だけになっている
車輪は地中に埋まって
後ろの荷台は錆びてもげて
かろうじて面影を残すのみ
緑の雑草や蔦が生い茂り
うす紫色の花がたくさん綺麗に咲いている ....
とんがりコーンを指にはめて突く スプーンに曲げられている   春うらら
  くじら雲ながれて
  どこでまた会えるの?
  そらの青ゆれるころ
  その笑顔、忘れそう



  水さらら、
  宵の月ながして
  どこでまた会える ....
ぼくは30代の頃
浴びるように酒を呑んでいたが
二日酔いになったことがない

ぼくは良くお袋の肩を揉んだが
肩こりを経験したことがない

ぼくは殴り合いの喧嘩もしたが
一度として骨折を ....
     右足が重いと
     おもっていたら
     いつのまにか
     根が生えていた
     しかたがないので
     歩きまわる
     根をおろさずに
  ....
辛いこと貯めこんで利子がつく 春を背に首から下だけで散歩
もう海はないから
自分が海になるしかない
君は言葉を持ちすぎて
詩人をやめた

紙の自転車では
見える所までしか行けない
全部で20本もある指
ひとつひと ....
雲がちぎれて流れる

風はある気配をはらんでいる

君の瞳の中にある感情

配置とバランスが変わってゆく

静かなダイナミズムをもってものごとが動いてゆく


遠くで闇が切り裂か ....
モテる薬の研究はじめ出来た頃には百五歳 走る子供
跳ねる水玉
あのね嬉しい
囁く木漏れ日

クレヨンで塗りつぶす町
溢れだすよパレードの音

遊ぼう路地裏
注ぐチョコレート
あしたまたね
触れ合う影帽子

クレヨン ....
     おんなが笑う
     おんながしゃべる
     おんなが怒り
     おんなが泣いた
              
     おんなの寝顔に安堵する
      ....
  透明な石になりたかった
  あなたのからだを
  ただ
  通過するだけの



  暴かれることのない
  巧妙な嘘になりたかった
  ひとのこころのくらがりに
   ....
ひるがえる感覚

春の風に吹かれて

私の感覚はうらおもてひるがえる

凹凸感のある手触りが気持ちがいい

どこか遠くまで飛んで行けばいい

ひるがえりパタパタと

私の感覚は ....
ゆっくりと ひとりで 途を行くひとがいる 夏の立駐で
宙づりのア・ウェア

温度といい
風といい

リネンの海で
かわいく葬って
また、次
こそげおちていく
応じている
わたしたち

かそ
かすか
かすがい ....
  連なっている
 ひとつひとつは
いびつななりであったとしても
 連なることによって
  ハルモニアを産んだ

   重なり合っている
  響き合っている
 ひしめき合っている
峰 ....
雨ニモ灼熱ニモ

寒イ風ニモ地震ニモ揺ラガナイ

ヒトニハ依存セズ

アア、ボクモソウナリタカッタンダア、

ヒトヘノ嫉妬ハソウ受ケ入レ

裏切リニハ同情デ対処シ

 ....
生は死と向かい合っている
希望は絶望と向かい合っている

夜の
長いテーブルの端と端とで
見えない糸で引き合っている

まじまじと見つめれば
彼らは
なんと似ていることか!

わ ....
まーつんさんのおすすめリスト(3356)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ドメガザウルス- 左屋百色自由詩9*13-4-4
呪いの朝- ホロウ・ ...自由詩2*13-4-4
ラブホテル- 草野春心自由詩413-4-4
編集でなんとでもなる入社式- 北大路京 ...俳句413-4-3
新社員帰りにハローワーク寄る- 北大路京 ...俳句213-4-3
ボタンをつける- 灰泥軽茶自由詩15*13-4-2
からっぽの家には- 梅昆布茶自由詩16*13-4-2
心の化石- ただのみ ...自由詩25*13-4-1
夭折- HAL自由詩6*13-4-1
うごくだろうか?- 殿上 童自由詩21*13-3-31
ほら、あのトカゲ起きてきちゃったじゃない- カマキリ自由詩513-3-31
軽トラ生い茂る- 灰泥軽茶自由詩10*13-3-31
とんがりコーンを指にはめて突く- 北大路京 ...自由詩613-3-31
スプーンに曲げられている- 北大路京 ...自由詩113-3-31
ゆめのわ- 草野春心自由詩413-3-31
ひとつの悲しみ- HAL自由詩8*13-3-30
木々のようには生きられない- 石田とわ自由詩24*13-3-30
辛いこと貯めこんで利子がつく- 北大路京 ...自由詩1613-3-29
説明できない- 左屋百色自由詩6*13-3-29
暁の部族- 梅昆布茶自由詩1513-3-28
モテる薬【都々逸】- 北大路京 ...伝統定型各 ...813-3-28
クレヨンの町- 灰泥軽茶自由詩6*13-3-28
暮らしの中で- 石田とわ自由詩13*13-3-28
Being- 草野春心自由詩713-3-28
春風- 灰泥軽茶自由詩5*13-3-27
ひと- HAL自由詩7*13-3-27
8- 平井容子自由詩713-3-27
文脈- そらの珊 ...自由詩17*13-3-27
ボクハ強インダ- 吉岡ペペ ...自由詩1213-3-26
夜会- そらの珊 ...自由詩12*13-3-26

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