鏡がないと狭い部屋 私は泣いてしまいたい
心にこびりついた汚れを
落とすために
泣いてしまいたい

まるでどこかの主人公
悲劇のヒロインを気取っている

ボロボロ涙をこぼして
顔をぬぐう私

満足す ....
どうして鏡には
こんなに知らないような女ばかりうつるのだろう
手垢のついた壁にかこまれて
言いたいことがある、と
思っていた
そればかりを覚えている
冷えた砂漠になげだされた夜だ

 ....
雪は降らなくていい
長い詩もいらない
部屋には
湯沸かし器があればいい

わたしは臆病すぎるだろうか
ねえわたしたちは
なんて滑稽なかたちをしているのだろう
きょうという日に
きょうという火が
ともされる
約束したわけでもないのに
東の空に

明るく
温かい
平等な
きょうが
どこから生まれてくるのか
ボクは
みつけた
旅の途中で ....
君という物語の1ページ目の男を消して俺で埋めたい ひこうき雲で借金の催促   風は南へいった
  月の光は道にころがり、
  小石にぶつかって止まった
  肩まであった長い髪をきって
  聖なるひとのように きみはわらう
  二人して ベランダの手すりに体 ....
渇いた湖底を
掠め
渦巻き
通過していく
そんな
低温の吹雪を

窓には無数のひび割れに似た
しばれ模様が張り付いて
空気中の水分は
耳にも
皮膚にも
触れない
喉も乾かして ....
なにも映さない鏡になる 女神だって救われたい 女子トイレから拝借した
汚物入れに氷を入れ
ウォッカを注ぎ
ステアして
最後にレモンを添える

マリーが使ったなら
教えてよ

最高の
ブラッディマリーが
味わえるから
「思うよ。
いつまで生きねばならないのだろう?
だれも思いませんです?
明日死ぬ可能性もある?
云百年と死ねない可能性は?
死んでる人は幸せ?
生きてるって幸せ?
もう生きなくていい人達 ....
生きる事と死ぬ事の間に広がる世界

そんな世界で僕は今日も

言葉という肉体を抱いて生きている

現実においての僕は死ーーーそして、あの世の僕もやはり死ーーー

生という名の死と死とい ....
もしも
生まれ変わるなら
女子トイレにある
汚物入れになりたい
汚物入れになって
どんなものが
入れられるのか知りたい
たくさん入れられたい

万が一
ちょっとお洒落な飲み屋の
 ....
一国の最高指導者が
グラサンで人前に現れるというセンスを
今僕は完全にナシと思えるようになりました
そしてディズニーランドに行こうとして
捕まったあの日をとても恥ずかしく思います

刈り上 ....
ある日ぼくのもとに封書がとどいた
送り主をみると
その日暮らしの友舍

たしかにその日暮らしはしているが
友を募るほど盛大ではないし

あけてみると請求書だ
項目として

笑った時 ....
  ペンキは塗られたばかりだった
  ずっと、夏のあいだじゅう
  きみはアイスクリームを食べにいった
  ぼろい車に乗って闇雲に海沿いをひた走った
  読まなくてもいい本を読んで 読 ....
  蛇口は しばしば朝だった
  時折それは睡蓮だったし
  無口な背の低い青年だったのだが
  腰から下を火燵にしまいこんで あなたが
  丸っきり正気をなくしているときなどは
  ....
ねえねえ ほんの数時間
目を離しただけだったんだよ
いつも見慣れた帰り道が 帰り道が
まるで油で揚げる前のコロッケみたいだよ
これは地球が牙をむく季節 白い牙を
きっと家では揚げたてのコロッ ....
吾輩はコネである
実力はない
コネだけで
人間どこまで通用するか
それが吾輩の生きるテーマである

おまえ、偉そうに
何を言っとんじゃ!

デヘヘ
まゆ毛を微調節すればするほどズレてゆく
9月の夕方にある方からメールを頂きまし
た。(あなたの詩は結構好きだがかっこつけ
すぎではないか)というような内容でした。
10月は攻撃して11月は防御 ....
秋を着飾った紅葉が
全ての葉を落とした

裸になって
冬の薄い日差しを
目一杯受けたいのだろう

やがて来る
春のために
君は最近歌を口ずさむ
歩いてきた距離は途方もなく長く、
希望を持って歩いてきたけれど
どうにもうまく行かないことが多くて
それでも前だけ向いて歩いてきた

君の歩いている道は
君が望んだ ....
「ちょっと涼しくなってきた」って
寒さも構わず夏を着る
そっぽ向いてる陽熱よりも
秋の夜長が好きなひと

星を見るたび同一環
煌めく闇から誘われて
彼の眼球は疲れるも
秋の夜長が好きな ....
  同刻、家の裏では百合の花の一群が燃やされていた
  大幅に腐食の進行した数々の欺瞞に関しては、
  某町の空き地を使用して年末迄には燃やされる手筈になっている
  水槽……
  そ ....
消灯の厠

陽光指して

満ちる光子に

身震え
点子にも ほんとうの名前があるらしいです。
しかし
点子と点呼されたときから、わたくし 点子となったのでございます。

汽車ほど、人間の個性を軽蔑したものなどありません。
この明治の世で ....
走り始めた
向かい風さえも、今は心地いい


走り始めた
追い風に押され、心は晴れやかに


0から 
1つ1つ 
たしかな熱とともに
すべてが真っ白なまま 
始まりを ....
たぶんに、自分のせいだ。たぶん、自身が悪いのだ。
敵は 見えない敵じゃない、見えていることが敵なんだ。
聞えないことが敵じゃない、聞えていることが辛いんだ。
見えているのに 伝え方が解らな ....
まーつんさんのおすすめリスト(3356)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
鏡がないと狭い部屋- 北大路京 ...自由詩913-12-19
- 群青ジャ ...自由詩213-12-19
砂漠- はるな自由詩313-12-19
湯沸かし器- はるな自由詩613-12-18
猫のさがしもの- そらの珊 ...自由詩2213-12-18
君という物語の1ページ目の男を消して俺で埋めたい- 北大路京 ...短歌913-12-18
ひこうき雲で借金の催促- 北大路京 ...自由詩813-12-18
風は南へ- 草野春心自由詩213-12-17
- Lucy自由詩21*13-12-17
なにも映さない鏡になる- 北大路京 ...自由詩613-12-17
女神だって救われたい- 北大路京 ...自由詩613-12-17
ブラッディマリー- 花形新次自由詩113-12-16
いつまで- なけま、 ...自由詩113-12-16
気付かなかった事- yamadahifumi自由詩113-12-15
汚物入れになりたい- 花形新次自由詩313-12-14
親父のサングラス- 花形新次自由詩313-12-14
ひょうたん島移住計画- 梅昆布茶自由詩23*13-12-14
ペンキ- 草野春心自由詩413-12-14
朝がくるということ- 草野春心自由詩3*13-12-14
冬が来たよ- Neutral自由詩713-12-13
吾輩はコネである- 花形新次自由詩1013-12-12
かっこいい散文- 左屋百色自由詩26*13-12-12
裸木- イナエ自由詩15*13-12-12
君の歌- ……とあ ...自由詩21*13-12-12
ア・キ・ノメロディ- なけま、 ...自由詩1*13-12-12
言葉たちの去就- 草野春心自由詩213-12-11
「消灯の厠」- 宇野康平短歌113-12-11
点子が、行く。- るるりら自由詩17*13-12-11
走りゆく鏡- komasen333自由詩4*13-12-11
そらの最上階- るるりら自由詩12*13-12-11

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