人が一生のうちに
話す言葉には
きっと限りがあるのだから
出来ることなら
好きな言葉だけを話したい
あなたに届けたい


そう、愛
愛、愛、愛
愛、愛、愛・・・・・・

(心 ....
針葉樹が生い茂る
森の奥深く
みづうみがあった
風もなく
濃緑(こみどり)をたたえた湖面は

同時に
境界


そこに映る景色は
さかさま
あたかも
そこに
もうひとつ ....
やっとの思いで座った席の足元に
コーヒーの缶が置いてきぼりにされていて
気付かなかった僕は
かかとでそれを蹴飛ばして
駅のゴミ箱に捨てようと
何気ない顔で拾って
カバンに突っ込んで

 ....
瓶をかかえて
あなたが眠る横にたっている

ふたは
なくしてしまった

起きて

なにか
当たりまえのことを言ってください
夕べの光に
目を見ひらいて

手をのばし
口をとがらせて

あなたは今
急がなくていい

あなたは今
想うだけでいい


新しい子
新しい子




 ....
微生物にとって
わたしのお腹の柔突起は
きっとかれらの全て

微生物は
生まれてから死ぬまで
わたしの姿形を知らずに
過ごすのだろう
足が痛む時
私は足の存在を感じる
手が痛む時
私は手の存在をみつめる
心臓が痛む時
私は心臓の在処を想う
痛む時は
普段忘れているものたちを
思い出させる
誰かからの電気信号なのかも ....
田舎のモーテルは都会のそれと比べものにならないくらい広い。(そして安い)。どことなく過剰装飾でふるくさい(でも清潔な)クロゼットやバスタブ、けばけばしい色の使い捨てのアメニティ。プレッサーとアイロ .... ストントストント

タンスがストンと

山に捨てられている

ストントストント

タンスの口はひらきぱなし

のっそり木立の間にストント佇む空気

ストントストント

そこ ....
なかやまどうをはしれば
とりいをくぐって
あやしいみずうみにたどりつく
集団がよりついてきて
その数をふやそうとすると
どうしても対立がおきてしまい
ばあちゃんがうるさいほど
おなじ話を ....
少し神経質で几帳面すぎる
右手

無骨だけど何故か憎めない
左手

ろくに箸も持てないくせにと
名前すら満足に書けないくせにと
いつも左手をなじってばかりの
右手

何を語る ....

7歳の女子Y、何者かに命じられ
人形を手作りすること決意

綿、晒の布、針糸鋏
どこから手に入れたものか

胴体、手脚四本、それぞれの大きさに
チクチク縫った
ひっくり返して綿を ....
ああいう生き方もあるのだろう

庇護を受けているものたちが

庇護する側を恫喝している

庇護する側の博愛につけ込んだ生き方

ああいう生き方もあるのだろう


庇護する側の人の ....
動作があまりに機敏で
振り下ろした新聞紙では遅い
「なにしとんの、早よういてもうてよ!」
そう言われてもあたしも気持ち悪い
身動きができないほど
あたしがどんどん年取ったとしたら
一体どう ....
陽だまりの林縁
此処がいちばん暖かい
森の奥からカケスが合唱になって聴こえてくる
あいつら団栗パーティするんだよな
足元でオオクロバエが
ムラサキシジミが
ウヅキコモリグモが暖をとる
こ ....
街より低く
花はこぼれ
音になり
蛇になる


ひとつの手首
四つの手
ひとつの花を
廻している


火をくすぐると
飛ぶ子たち
どこで誰に
会いにい ....
 決して建て終わることのない塔がある
 光をまったく反射しないその塔は黒い輪郭に
 太古の文様を刻んでいる

 日の光のもと 
 それは実体のない白い影となって横たわり
 存在を忘れさせる ....
{引用= 「歯」

  数匹の
  蟻とともに
  おまえの白い歯が
  焼かれている
  雨は
  降らず
  風だけが、その
  匿名の乾きを
  旗印のようにたなびか ....
ブルドーザーがやってきて
まるごとごっそり
私の悲しみを
持っていってくれないかなあ

タンクローリがやってきて
あふれるぐらいたっぷりと
私の心を
満タンにしてくれないかなあ
君に見ている
未来を 風に
いつも 僕は
一人で見ている
いつものように
朝6時
トイレに駆け込む私に
投げつけられた言葉には
きつい響きがありました
あれは17年前
深く愛し合っていた私たち
動き始めた家庭という名の汽車に
二人飛び乗った
 ....
あなたは
ずるいことや
わるいことを
いっぱいしてきたけど

だからって
不幸が約束されたわけじゃないし

わたしも
ずるいことや
わるいことを
いっぱいしてきたけど

 ....
別れた女房に言われたこ

ダメなものはいつまでたってもだめだって

そうなのだろうか

ダメなものだって少しは世界の愛を知っているものだ


生きとしいけるものの愛を栄養にして僕 ....
にしのうみべで
さんぽしてると

あるくそくどで
けしきがみえる

あるくそくどで
こどももみえる

くるまのまどから
みえなかったもの
誰のために歌うの
季節はずれのうぐいす
カナリヤなんて知らない 見たこともない
チョウチョが飛んで行く お盆の朝
もうすぐ 彼岸花咲くね
川辺がきれい

狂い咲きのバラが 迎えてくれた日 ....
雑木林に音符降る

腐葉土にリズム浸み

時間の奏でる音楽

人工もまた自然です


燃料棒が溶け落ちてしまって

コンクリートを65cm沈む

山肌のみどり色が抜けきって
 ....
Y一家北国に行く
鹿児島から、蒸気機関車にて
二晩寝て座席から転げ落ちた

到着、霜月、小雪

窓から永遠に降る雪を
あきず眺めた

二階まで積雪
道から雪の階段を下りて
やっと ....
持ち前の笑顔とやらの裏にある疑心のやり場がまだ見当たらず


舞い込んだ平穏にさえ整合性 求めてしまうみだりなユーウツ


孤独だと自惚れるより幸福を受け入れるほうがよっぽど難儀


 ....
胸のあたりから
ポトリと
白いジグソーパズルの一ピースが
落ちてきた
昨年胸を痛めて以来
何かに心奪われたり
予期しない出来事に遭遇すると
ポトリと
落としてしまう

今落としてし ....
深夜のファミレスはこんなにも賑やかなのか

ドリンクバーやサラダバーではしゃぐひとたち

国道を走る車の音に混じって

「ぎゅぃん ぎゅぃん」

「しゅぃん しゅぃん」

と空間が ....
まーつんさんのおすすめリスト(3356)
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