常緑樹が立ち並ぶ小高い場所で
わたしたちはうさぎの足跡を見つけた
雪原の輝きとはうらはらに
頬がかじかみ 言葉は出る前に凍りついていた
あなたはやさしいメロディーと悲しい歌詞の歌が好きで
よ ....
渋谷のライブハウスgeeーgeに入ると 
唄歌いの君は 
カウンターで手づくりのおでんを 
皿に盛り、お客さんに手渡していた 

若い歌姫が「涙そうそう」を歌い 
チャイナ服のバンドの「モ ....
 
 
生き物が一匹 
息をしている 
印刷物の新しい匂いは
いつまでも消えない
一昨日、いとこから
椅子に座っている、と 
糸電話で連絡があった 
いま僕は
色と形を見ている 
 ....
抗生物質のかたまりがカテーテルの空どうを密(み)たし ゆつくりと圧(お)し はいつてくる 音のようなもの 実感めいたもの 午前3時

ペンチで爪をはがれた老ばの 叫び声をきいたような きいていない ....
 明日人に会うので、伸ばしに伸ばした髪を切りに床屋に出かけた。逗子駅前にある床屋で、中年の男性とその母親と思しき女性の二人でやっている。男性の方は、すっとした二枚目で、恐らくサーフィンか何かをやってい .... 【有無】
恋人の有無気にしないお年頃 好きだから好き 好きだけど好き

【墓】
墓穴を自分のぶんも掘っておく いつでも誰か呪えるように

【丈】
身の丈に合わないギャグをしたために オレ ....
  女よ
  ぼくが眼をとじると
  きみは枯れた稲妻のようだ
  だが
  手をふれるとそれが
  一匹の大きな白蛇だとわかる
  女よ
  きみを
  冬に横たえる
   ....
土日に休むというのと、
平日に、
有給休暇を取って休むというのは、
やっぱり、
ぜんぜん違って、
平日の休みは、ほんとうに、
楽しい。
ひとが働いているときに、
自由に遊べるということ ....
いまは澱んだ青だけど

あの日も澱んだ青でした

三度書かれた僕の名前

書けばいいってもんじゃない

それを認めてしまったら

僕はバラバラになっただろう

母の手紙を破るしか

僕は僕を繋ぎとめる ....
がんばるがんばるってなにをがんばるんやろ

男に猛アタックでもしてるんやろか


うん、たぶんそやな

それいがい

あいつががんばるようなことなんて

なあんにもないはずやもん ....
こっちだよ あっちだよ そっちだよ

くるくるもみじがおちていく

てのひらうえに

ちいさなてのひら

あかちゃけた くろちゃけた きちゃけた

かれはがゆくみちうめていく

 ....
砂丘の砂を詰めた小瓶を
土産に貰った
投げ捨てたコートを着込み
土曜に帰ろうと思った

空き缶に庭の土を詰めて
小さな海が生まれた
カエルが小石の消波堤をよじ登って
地平線にさよならを ....
いい天気でのどかだなぁと
公園で甘じょっぱい惣菜パンを食べていると

いたずらな風が吹いてどこからか
おもちゃのゴルフボールが
抜け殻の魂のように
放っておいてもそのうち消えてしまいそうな ....
日常の中で発せられる言葉はいつも、自分自身のことを表現することはない。ただ、広い空間の中にぼんやりと存在する響きのようなものである。道行く人はいつも、それらを思うことなく口にすることだろう。私のよ .... 神秘のヴェールを失った
月は一個の衛星
人類にとって偉大な一歩は
月を地面に引きずり下ろした
足跡をつけられ 征服ずみの旗を立てられ
凌辱されたかつての女神は
いまでは早い者勝ち
勝手に ....
里におりて
息を吸ったひとの
肌はかなしい
湖の色に似て
過ぎぬ霧
のように

  ◆

いつもと同じ
列をつくり
くらべていた
  魚の
まなざしを含めて

  ◆
 ....
考えてみれば
日曜日なんて
ふしぎな日だ

どうして
みんなで休むように
決めてしまった一日が
一週間のうち
たった一度だけ
訪れるのだろう

日曜日は
始まったときから
終 ....
今日も一日がんばった

今日も一日さみしかった

今日も一日さまよった

はやく疲れてしまいたい

はやく擦り切れてしまいたい

はやくかすれてしまいたいんだ


夕暮れが夜 ....
冬の黄昏に照り映える
赤いおべべに着飾って
あれに見えるは御犬様
にっくき仇の御犬様
お供はいつも従って
糞を拾うて歩いてる

思い起こせば七日前
クレーム処理で訪れた
上得意の客の ....
 
 
明日と明後日の間に
空き缶が転がってる
ある秋の日
赤い夕日を見に行った兄は
明け方になっても帰ってこない
あれは誰の
アコーディオンだろう
蟻のように
雨にうたれて
  ....
僕達は北極星からやってきた

銀河の闇を切り裂き

暗黒星雲や超新星と交感しながら

遥かな光年をやってきたのだよ


オーロラのカーテンをゆらしながら

氷雪を溶かしながら
 ....
赤い砂漠をトボトボと

白いドレスの女は行くよ

背中に担いだ木の十字架は

太陽に焼かれ{ルビ暗の暗=くらのくら}

既に神は干からびたもうた

軽い軽い炭のクロス
 ....
ガムは
包んで
屑篭へ

煙草は
消して
灰皿へ

服は
畳んで
押入れへ


さて
この感傷
何処へやろ


飲み込んで
腹の中に?

揉み消して
道の端 ....
からっぽになりたいのに
わりときっちりはいってる
あたしの心ん中
整理整頓きらいなのに

夜空みて深呼吸
ごめんね
悪いもんはきだして

だれも文句言わないから
ぜんぶこぼしてしま ....
上野の美術館内で 
ガラスの内側に坐る法然上人は 
時を越えて歩いて来た 
旅人の私を待っていた 

少し猫背に身を屈め 
指のすき間から数珠を垂らし 

700年前に描かれた 
色 ....
誰もが知ってる極東の国から
脂ののった中年がやって来た

お金がないときは
ここにきて
隣に座ってみてごらん
伏目がちだが確実に
脂ののった中年は
胸の谷間に視線を合わせ
(つまりは ....
凍えるような



遅刻の崖から身を乗り出し

思う

湯たんぽこの身にくくり付け

布団の海に

身投げしたい
梅の木みたいに
花になっても
梅干しになっても
種になっても

あなたを楽しませられたなら
いいな って思う

古くふるくなっても
枯れてもだれかの目を心を
和ませられたらいいな  ....
 
 
お坊さんが走る
先生が走る

毎日、たくさんの
言葉を話しているのに
僕らは皮膚の外に
たどり着けない

ふと立ち止まる
地球の匂いがする
 
 
 
昨日昼寝してん


起きたらなんともいえない虚無感


夢は思い出せなくて


ただ心に埋め方がわからない穴があった



夜ご飯食べて
勉強して
今日は赤い月が見えると ....
まーつんさんのおすすめリスト(3593)
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すべて_つなぎとめることは_できないもの- ただのみ ...自由詩6*11-12-17
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日曜日- はだいろ自由詩611-12-15
精神のカルテ- 吉岡ペペ ...自由詩6+11-12-15
にっくき御犬様- ただのみ ...自由詩6*11-12-14
明日と明後日の間- たもつ自由詩311-12-14
星の子供達- 梅昆布茶自由詩1011-12-13
赤い砂漠- faik自由詩11+*11-12-13
_- faik自由詩12+*11-12-13
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不思議な声ー法然と親鸞展にてー_- 服部 剛自由詩511-12-12
脂ののった中年__唄:常時みてる- 花形新次自由詩111-12-12
投身自殺- ただのみ ...自由詩11*11-12-11
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師走- たもつ自由詩411-12-11
昨日昼寝してん- 自由詩211-12-11

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