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あの娘が出て行って一人取り残された僕
スポンジケーキの星が天井にぶらさがっている
悲しみのレールを音もなくビールの泡が走る
だからといって握り締めた携帯電話には雑草が生い茂るだけで何も歌わない
 ....
波打つ薔薇の夢
その影で僕は首を吊る

そのとき
腐った肉の太陽が僕を照らし続けるだろう
すべての愛はワインに還元され
僕の脳髄を金魚が泳ぐだろう

ダイヤにとまった蝿
地面を愛撫す ....
夏の原形質が撒き散らされる
鳥たちは水晶の葉裏をもったまぶしい植物を運んでくる
虹が永遠の時を宇宙の襞に刻み付け
人はみな消え去る
雪の上の戦争が生をふみつけにする
街路樹の影という影に湛えられた海が
カラスたちを痙攣させる
水晶は汗をかき
光は素早く分解される
青空めいた少年の白昼夢が
空気に曲線を描く
私は夏の淵 ....
青色の抱擁は魚たちを悦ばせる
虹の香りのする雨には翼が生えており
燃え尽きた岩は昼の残滓に覆われている
さかさまになった噴水は幽霊のように回転し
地下鉄をふいにいためつけてゆく
妖精の爪を走 ....
午前二時の欲望の鱗に覆われた美しい女よ、君の心臓で春の星座が死に夏の星座が生まれる、そのガラスの左足からは無垢な昆虫少年が駆け出す、その眼は夜露に沈めた薔薇のきらめき、その背中の湖畔では恋人たちが火星 .... 青空ほどの巨大なレモンの上で愛が偽装される
午前二時の女よ
君の美しく透きとおった心臓でカッコウが啼く
まだ見ぬ透明な恋人よ
今日ぼくは春の雑踏のなか君の足跡を見つけた
腐った夜。隣の部屋で愛を営む学生カップルの残虐性は情状酌量の余地がない。今夜僕はあまりに寂しく気付いたら死んでいそうなのでとりあえずウイスキーをグラスになみなみと注ぎ貧乏ゆすりで下の階の住人の睡眠を妨 .... 美しい塩素の匂いの立ち込める街。頭にサボテンを生やした優しい女を私は追いかけている。酔っ払った夕闇の恐るべき魔術が彼女を不可視光線にする。抑圧された者たちの声が路地を駆け巡り原因と結果が出会うあの交差 .... 雨上がりの夕闇のなか
電線で羽を休める
アンドレ・ブルトンの詩集を見た

  * * * *

足の生えた魚が愛を語り
アルコールの雨が降る
今夜すべては星のように凍えている

  ....
乾 加津也さんのぎよさんおすすめリスト(11)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
別れ- ぎよ自由詩311-10-10
倦怠- ぎよ自由詩211-9-28
天気雨- ぎよ自由詩211-7-10
- ぎよ自由詩311-7-9
無題- ぎよ自由詩111-7-3
自動記述- ぎよ自由詩411-6-14
無題- ぎよ自由詩411-5-28
足跡- ぎよ自由詩411-4-17
孤独- ぎよ自由詩411-4-16
自動記述- ぎよ自由詩211-3-30
スケッチ- ぎよ自由詩511-3-21

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