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山岳部だった。山は眺めるものではなく、征服するものだと教わった。そのころ使っていたピッケルやハーケンなどが、刑務所近くに建てたバリアフリーの我が家の壁に、今でもぶらさがっている。
四季を通じ ....
こころが
雨をほしがる
紫陽花のころ、
ぼくらは
ふたり
紫陽花寺を訪ねる
鎌倉は
いつも
かわらぬ佇まいで
うす水色のミストのなかに
ふたりを包み
こころが
カサ ....
はぎ取られた風を
むしり取られた青空を
踏みにじられた光を
そして
すべての!!!!
一週間ぶりに
病院に行くと、
よっ、と
笑顔をつくっていくと、
きみは
雨の中でかがやく
太陽のような笑顔をわらう。
そうして
よっ、と
握り拳に近い
Vサインをする。
うす水いろの
かぜのように
正月につかれて
病院でねむっている
かわいいひと
もういちど
海のうえで
にっこりと
太陽になろうね
ね
コンテを
やっとにぎって
色鉛筆
つかんで
ちいさな
ちいさな
キャンバスに
なんじかんもかけて
きみがくれた
ぷれぜんと
手術の日から三年
かたつむりのように
きみは ....
お父さんは
となりにいるよ
夜、仕事を終えた次女が
君の病室に行くと
ほとんどの場合
君は眠っているんだけれど
次女が
病室に入ったとたん
なぜか
ぱっちりと
瞳を ....
遠くはなれて
きみよ
病室のベッドで
ねむたそうな
よるのきみよ
リハビリで
くたくたに
つかれた
きみよ
ookinaあくびひとつ
KISSをしようよ
つい ....
光の天使が突然僕の前に現れたところから
僕らの小さな物語は始まる。
そのころ
小説を読みまくっていた僕は
学校や、同級生や、先生や、その他の
世の中の大多数の大人達に辟易し、半ば馬鹿にし ....