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便箋を整理していたら人から貰った手紙が幾らか出てきて見覚えのある色彩を携えた紙の様子に何となく懐かしくなっていたのだけども不意に忘れてたポストカードなんかも目端に映ってうっかり息がつまった肺胞がいくら .... ピアノでショパン弾いていたおねーさんがわって立ち上がったあと防音壁にへばりついて穴だらけの壁肌を撫ぜながら急に使命感に打たれたようにあー埋めなきゃ埋めなきゃこれ埋めなきゃーって言い出したとき


 ....
例えば春先に洗濯物を干しているときに不意に吸い込んだ胞子とかが夏の間に私の内々で静かに菌糸を伸ばしてやがて皮膚を突き破るようにして現れたらいいのに茸とか
まああの子だからねと固有名詞が理由になるほど ....
ガアベラの花束
を貰った発熱の呼吸のような色の花弁
を指で撫でつつプラスチックの彷彿めいた
香り甘さも生さもしんだよう


雪を蹴散らしながら徒歩帰り玄関
千切れるほど冷えた指で銀鍵を仕 ....
その国では孵化しかけている鳥の卵に小さな穴を割り開けストローを差すとその中身をずいずい飲んでしまうらしく卵は食べたことがあるし鶏肉も食べたことがあるけれど果たしてその中間とは一体どんなものかしらと空想 ....
乾 加津也さんの一尾さんおすすめリスト(5)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
色盲- 一尾自由詩1*13-3-30
或いはぬるい祝福を送るくらいしかできない- 一尾自由詩513-2-15
例えば茸- 一尾自由詩212-9-16
ガアベラ- 一尾自由詩211-2-20
卵以上- 一尾自由詩211-2-17

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